フィリピンで国際結婚手配師の話に乗っちゃった話(1)

南国の太陽の下、若くて天真爛漫なフィリピン人と、悠々自適に第二の人生を送りませんか?—–

(比では)一歩間違えば、人身売買と指刺されかねないんだけど、「こういう業者」は尽きない。

需要はあるのだし、お互いが幸せになってくれたらいいじゃないか。誰にも迷惑はかけないし、資本は身体ひとつでやれるのがこの商売。
それだけに、この「比結婚仲介サービス」は、玉石混交の石のほうが多いわけなんだけども、もちろん中にはうまくいった人もいる。

今日は、そんな「フィリピン結婚仲介サービス」を利用した人の顛末(1)である。

 

その方は、山陽地方在住の60代の方で、割と頭の回るほう。聞けば一流企業を早期退職した頃に、両親も老いてきたことだし、そろそろ身をかためようと思ったのだが、60代となると、とても若い日本人女性は釣り合わない。

でも外国人ならワンチャンあるか?ということで、興味本位に問い合わせたのが、この話の始まりだ。

カネはあるけど出会いがない。そんな男性は日本に山ほどいる。

そんな中、期待半分、諦め半分といった感じで、フィリピン結婚相談所の扉を叩いたのだそうだ。

20代の結婚希望者がワンサカ!

まず驚いたのが、20代の女性がどんどんOKしてくることだったそうだ。
(比では、年の差婚にあまり抵抗がない(これは本当)愛があれば年の差なんて!を地でいくのがフィリピンである)

そして、この業者は、普通の結婚仲介と違って、割と緩い(個人的に連絡を取ったり、何回面談したりしてもOK)ところだったようで、結果的に日本人側からしてみると、良い業者と映ったのだ。普通の結婚仲介じゃ、やれ成約料だの連絡禁止だのと言ってくるのに、その業者はオープンにいろんな女性と話しあえたらしい。

全ての要望ぜんぶOK!

親の介護や比の渡航。残りの人生の話や子供の数などなど、日本人側としてもリクエストがあるのだが、比人の女性はもう全部OKOK。これはもう夢のような話である。空手形であっても、不渡りになるのかどうかは結婚してみないと分からない。

その方は、実際何度も比に通い、女性と会い、これは!という女性と結婚できたのであった。

めでたしめでたし。

 

とはならんやろ!

さあ、ここから地獄がはじまるのである。

つづく

 

 

※お断り
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