フィリピンで国際結婚手配師の話に乗っちゃった話(2)

フィリピンで国際結婚手配師の話に乗っちゃった話(2)である。

この仲介業者。実は日本に出稼ぎに行きたいだけのネーちゃんを偽装結婚させるための、いわば一挙両得を狙った業者—ではなかった。
(↑なお、こういう業者は多い)

 

しかし。ちゃーんとからくりがあったのだ。

実は、この結婚仲介屋。フィリピンに来た日本人に、投資話を持ち掛けるという、二重の備えをしていたのである!

これは考えてみると頭がいい。結婚仲介なので客の個人情報は握り放題だし、女性も紹介している。
日本人側としても、フィリピンで仲介されていない女性と付き合ってしまった場合、なんとなくバツが悪いのだ。

投資話の内容

結婚仲介業者のいう投資話とは、カジノである。(※ジャンケット投資と言われるもの。詳細は略)
金主(カネの出し手)5%/月 先付小切手で、13ケ月目に元本返済という条件だ。

つまり100万円投資した場合、うまく成功すれば160万円になるわけだ。
これは仲介屋も、当然手数料を抜く話(24万円/年)である。(しかも仲介屋には一切のリスクがない)

では、それを受けてカネを増やす係のカジノ側というのが、果たしてフィリピンマフィアであった。

仲介屋は、当初「自分にカネを貸してほしい」と言っていたのが、話が変わっていって、いつの間にかカジノ。いつの間にか小切手はナシ。いつの間にか現金払いというように条件が変わっていったのであるが、ヤラれているほうは、結構こういうのって信じてしまうもんだ。

結局条件としては、現金同士の支払いを秘書が行うという条件で投資をすることになっていた。
(なお、100万円ではなく、もっと大きな金額である)

 

あれ?南国の太陽の下、若くて天真爛漫なフィリピン女性と、悠々自適に第二の人生どこいった?

 

つづく

 

※お断り
本記事は、読者様より、取材をして許可を得た上で執筆しています。筆者の実体験ではございません。
本記事はフィクションです。取材内容の事実部分と、書いてある内容は意図的に変更しております。読み物としてお楽しみください。