スゲェフィリピン車検場に行ってきた件(2)

さて。今日はエンジンをかけるだけで車検が終わると噂の車検場の書類を取りに行く日であったので、また半休を取って行ってきたのである。

到着した。紙を見せると、ねぇちゃんが「ヨイショー」と、でっけぇプラスチックの箱から、俺のORを探し出す。無い。じゃあ次のでっけぇ箱をヨイショーと探し出す。受付済の車検だけでどんだけあるのよ。

—え?これ全部、一日分の受付なの?いくらなんでも多すぎるだろ!

さすがである。さすが、エンジンをかけるだけで車検の終わるお店である。もちろん、受け取りに来てないヤツの書類も含まれているんだろうが、それにしても尋常ではない。

わたしの書類はもうひとつのデカイ箱にもなく、一番最新の書類ケースに入っていた。

さっそく明細を見る。LTOに払ったカネ(法定費用)は4180ペソだった。俺が払ったカネは6000ペソである。うち保険料が800だから?利益は約1000ペソということになる….エミッションテスト代コミで!

なんなの。この良心的ペーパー車検屋は。

とても偽造という風ではない。(地元の人もガンガン来ている)

用事は終わったので、少し質問したんだけど、答えは全車種なんでもやる。メンドクサイ手続きの代行なんかも全部やっているようだ。

え?じゃあ。じゃあ、俺の、このナンバープレート問題も解決してくれんの?(俺は偽ナンバープレートを付けている)と質問したら、もう、その場でテンプレ書類を準備してくれて、ステンシル(エンジン番号を写し取ること)もしてくれて、ノータリーも代行するから、あと警察手続きだけやってくれたらいいよ、ということであった。警察手続きといっても「付き合いのあるところでアシスタント」するらしい。つまりスルーでやれるらしい。

おお。長年の懸念であったナンバープレート問題も前進した。—有難い!

というわけで、俺の車は、ようやく合法化しつつある。もしかすると今月には、例の『バーチャルプレート許可証』(承認された偽造ナンバーであることの書類のこと)が貰えそうだ。やったぜ。

それにしても、前回受付の時、「車検切れ運行を続けたほうがトクだ」とアドバイスを受けた理由が分かった。

それは保険の際に加入する保険料だ。これは一年間で800ペソ取られる。そして、無車検の法定ペナルティは同じく800ペソだ。

ということは、次の車検が切れたタイミングで車検を受けた方が800ペソ浮く計算になる。だから車検切れ運行を継続したほうがお金が安くなるのだ。

なるほど・・・ということは、比で車検切れを回復させたい場合、自分の車検月まで待ってから、一気に更新したほうがお得ということだ。

俺はそんなこと考えもしなかったし、800ペソを節約するために、もう数か月ほおっておくつもりもなかったけども。

 

それにしても疲れた。グッダグダに着かれた。(比の下道は長時間走っているとかなり疲労する)戻ってきて、洗車場に車をぶち込み、5分も休憩していたら、そこから超急ぎの仕事が入って、なんとそこから12時間、ルソンのド田舎まで往復するハメになったのだ。

いま、眼精疲労がヤバイことになっている。よくも事故を起こさなかったものだ。危うく、今日加入したての、支払限度10万ペソのゴミ保険が活躍するところだった。完全に過労運転をしてしまった。ペーパー車検を受けた天罰か?

まぁとにかく、俺の車は車検済ということになったんだけども、次使うかどうかはちょっと迷う。
いくら合法だとはいえ、車検の際のツイデの点検なんていうのも、必要な気もするし、他の在留邦人がしっかりやっているのに、俺だけなんか抜け穴を使ってしまったような罪悪感もちょっとある。事前にエンジンかけたら車検完了とは知らされてなかったとしてもだ。

次回はもう少し、簡単な手抜き程度の車検場のほうがいいような気もする。

ということで、「偽造ナンバー正常化編」を次回記事かけることになったので、また話が進んだら書くことにしよう。