マニラ・エルミタで読者さんが強盗に遭った話(7)

 

考えてみたら、まだ判決が出ていないので(7)以降も続くんだよなこの記事……(笑)

というわけで。今日は証人出廷後半の記事! 宝焼酎を吞みながら書いております。  はじめから読む

完結編じゃなくて、現在進行形なのよね。前回解決編といったが、あれは嘘だ! (笑)

というわけで続きな。

 

ドン! 最後は、進行がかったるすぎて、終いには笑顔さえ見せてくれた、キッツイネーチャン裁判長が、いきなりテーブルの上にあった木槌を叩いた。

いきなりオシマイである! (笑)

弁護士2名(現行犯2名なのでふたりいたのだ)の、しょーーもない質問を遮り、「ハイ、じゃあ終わり」ということでオシマイになった。やれやれである。

本当に、やれやれである。

終わると、まずは検事と弁護士の雑談タイム(笑)

俺たち原告、通訳、仲間たちも雑談タイムのお時間である。

外に出ると、弁護士のほうは敵方の仲間に報告をしていた。「うまくいった」とでも言っているんだろうか?(笑)

 

こちらは検事と立ち話である。

「いやー、外人が原告の裁判初めてだったわー」と、検事。記念撮影タイムである。

本件は単純な案件だったので、弁護士も検事も気楽なモンだ。

通訳の方は「ID提出してください」なんて事務方に呼び出されていた。オイ……(笑) 裁判終わってからID提出って……(笑) いや。言うまい!

ほんで、今後どーなんの? ってことなんだが。まず次回の裁判は判決! じゃなくって、CCTV(監視カメラ)を撮影していた係と、バラポリを呼び出す裁判っつーのをやるらしい。えーーー?

まだやんの? 証拠調べ、まだやんの?

フィリピンの裁判が長い理由分かるわ……(笑)

CCTVの係を裁判所に呼び出して「ハイ、これは私が撮影したものに間違いありません」っつーのをやるんだってよ!! ハイハイ! 嘘かも知れないからな!(笑)

裁判所に行った際、やたら警察官がいた理由が分かった。アレ、証人出廷なんである。

昔っからフィリピンの裁判って、捕まえた警官なんかを裁判で呼び出していることは知っていたが、今でもやっているのであった。

 

で? 結局、犯人はどうなんのよ?

検事の見立てによると!

1. BOSS(犯行を指示していたヤツ)は無罪。証拠がない(これは警察の方でもお灸を据える意味で逮捕したということのようだった)

2. 実行犯2名は銃刀法違反と併合で、懲役六年(!)くらいだろう

ということだった。なおフィリピンでの強盗は、最低が四年くらいである。

簡単に言えば、実行犯は、二度とない二十代の青春を、プリズンライフで使い切るということだ。これは……なかなか重い……

エルミタで、日本人の財布パクった連中。懲役六年食らわせることが出来そうなのである。(まだ確定してないが)
満期なら、人生の中で6年を奪うのである。

 

さて今回、銃を突き付けられた案件だったんだが、実はその銃。偽物だったのだ。

ただの鉄パイプだったんだが(裁判で証拠として提出された)それでも「銃と誤認した時点」で、銃刀法違反となるのだ。ヘー!
国が違えばルールは全く違う。当たり前の話だが、これは初めて知った。

「鉄パイプだから、銃で脅してません」 という理屈だったんだろうが、裁判では通じず「ハイ銃刀法違反」と認定されたのだ! ヘー!
銃社会フィリピンならではの、厳しい法解釈なんであった。

なお、裁判で現物を見たんだが、鉄パイプを輪ゴムで縛って銃に見立てたという、粗雑なものであった。うーむ! こんなものでも夜だったら、銃に見えるか……
実際日本人は銃と誤認したんだからな……

 

まあそんなわけで、俺たちは通訳、検事と握手して、本件は終わった。「日本人」の出廷も、もう終わりということだ。
なんやかんやあったが、一回出廷しただけであった。その日は、文字通り朝から晩まで裁判所にいなければならないが、今回のようなケースでは、一回で終わったようだ。

というわけで。今回、マラテ・エルミタ地域でひったくりにあった奴を捕まえたらどーなんの? というところの、大きいところは終わった。

おそらく細かい裁判がまだあるんだろうが(笑) あとはざっくり、判決を待つばかりである。(8)を待て!

 

 

 

 

 

 

 

 

以下は余談である!

 

 

そもそも今回の件というのは、『マラテ・エルミタで、外人からカネをパクりまくっていた連中が起訴されない』のでやりたい放題だったところ。
マニラ市警が「是非! 被害届を出してくれ!」ということで実現した案件である。

マニラ市警にだって、悪を憎む正義の心はあるのだが、観光客の外人は帰国してしまうので、なかなか連中を刑務所に入れられないという、歯がゆい思いをしていたのだ。

今回は、エルミタの両替所~LAあたりの路地で起こった件。まさに、あの辺のクソガキやチンピラを2名浄化したという話だ。たった二名かも知れないが、やらないよりよっぽどマシだ。
頑張ってくれた日本人には拍手なんである。防犯カメラを見たが、彼は「ただ歩いていただけ」だった。警戒のしようがない。

この手の裁判。オーストラリア人の観光客が一番頑張ってくれているんだが、我が日本軍はどうなのか? お寒い限りである。

厄介ごとに巻き込まれたくないということで、誰も被害届を出さずに帰国してしまうから、連中はやりたい放題。また別の日本人が被害に遭うのだ。
外人同士結束して、この手の輩を排除していかなければならない。

今回、この記事を書いていて思ったのは。エルミタやマラテの飲食店や、KTVのオーナーから、誰も一言も連絡が無かったことである。大変でしたね、という一言もない。

マカティ・リトル東京では、治安改善の為に結束し、日本大使館にもマカティ警察にも圧力をかけた結果、交番が出来たというのに。マラテ・エルミタ地域は、こういったことをやるフインキさえない。

去年、リトル東京でひったくりが多発した時は、「なにか知恵を貸してください」という連絡が2件ほど あったが……

 

やはり、マラテ・エルミタ地域というのは、ある意味修羅の土地なんだろうか。「すいません。観光客で慣れてない人は、マカティに泊まったらいいんじゃないスか?」的な空気がある(笑)

そして何より。フィリピン自体の治安が良くならないといけない。何故、俺たち外人が頑張らなければならないのだろうか?(笑)

フィリピンはフィリピン人のものである。だからフィリピン人自身が考えて、外国人が安心して観光できる国を作ってもらいたい。
建前のようなセリフだが、これは本心だ。そうしてもらわなきゃ、10年前と変わんないだろうよ。

 

 

検事・弁護士のバロンタガログがカッコヨなのだ!

そんなことより。今回思ったのが、検事や弁護士のバロンタガログ(フィリピンの正装)が、カッコよすぎるのであ~る!!

そのへんで売っているバロンと違って、やや厚手のバロンなのだ。俺は一目見て気に入った。え、コレどこで売ってんの?

バロンタガログというのは、フィリピン男性の正式な正装のことで、日本で言ったら紋付袴みたいなモンだ。民俗衣裳というのは、やはりその国の男女こそが、一番キマってカッコいいのである!
どんなにアニメにカブれていても、ヨーロッパの人が、着物や和服を着ていてもキマらない。日本人女性でこそ、着物は映えるのであるし、日本人男性でこそ、作務衣なんかが似合うのである。
アフリカの民俗が、正規の衣裳(コテカ等のペニスケース)を着用していると、やはりカッコいいのと一緒だ。

日本人がバロンを着ても似合わない。やはり民族衣装というものは、その国の人が着るものだ。俺たちには、ヨソの国に恥じない、立派な衣装があるんだから、公式な場でバロンを着る必要など無い。
(※結婚式等の、めでたい席では例外。日本人が、その国の衣裳を着ても全く問題ないとおもう)俺も何着かバロンを持っていたが、思い直して全部捨ててしまった。

で。

今回の裁判。弁護士・検事・共に、フィリピンの正装であるバロンタガログを着ていたんだが、これがまた最高に上質なヤツで、マジでメチャクチャカッコよかった。

一般的なバロンタガログは、生地が薄く出来ている。(これには理由があって、ナイフを隠し持っていないという意味がある、というのが通説だ)
ところが検事・弁護士らは、厚い生地のバロンタガログなのだ。

実際。現実には、バロンタガログの薄い生地は、下に来ているシャツが見えてしまうので、ファッションとしては格好悪いという、絶望的な難点を抱えている(仕方ないのだ)んだが。
彼らにしてみれば、毎日着る作業着でもある。そこでおそらく法曹用に工夫された、透けないバロンタガログがあるのだ!! これがもう最強にカッコいいのである!

おそらく特注なんだろうが、次回検事と会った際、どこで買ったのか聞いてみたいものだ。

 

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