バイクを売った先がJPドラゴンだった件(4)

 

(4)である! ツマミに韓国のマヨネーズを付けてキュウリを食っているんだが、味が薄い。やはりキューピーにしときゃよかった。(最初から読む

 

さて。翌日。ツレからスクショが送られてきた。ハマちゃんに、さっそく動きがあったらしい。どれどれ?

 

——おやおや。ハマちゃん、フェイスブックマーケットに、俺らのバイクを乗せてた……(笑)

しかも、希望売価87000㌷のところを、92000㌷で売っていた……(笑)

5000ペソ抜いている……(笑) まあいいけども!

エアコン取り外し工事の間、法律事務所やってるだの、ヒト殺す手配は簡単だの、俺は誰々ドレドレ知っているだの、散々吹いていた割に、5000ペソを上乗せしてフェイスブックで売るという……(笑)

いや。いいけどもね? それなら俺らでも出来るんですが。

なんつうか……

いや、バイクの売却については一任したんだから、なにをどうしてもいいんですけどね?

あれほどしつこく、大きなカネを右から左に動かしているような話をしておいてから、バイク代金で、あわよくば5000ペソ抜こうという……

いや。いいんですけどね? (←しつこい)

ああ。この人。本当はお金困っていたんだな。ということを知ることが出来た。そうならそうと言ってくれたらいいのに。デカイクチを叩いた末、こんなことをしていたので、かなり小物臭が漂いはじめてしまったのであった。

まあ、「嫁がやった」とでも言うんだろうか。あえて突っ込まないでおこう……

 

ハマちゃんと四たび会う

そんなことがあったんだが。バイク書類の件があったので、ハマちゃんと4回目の対面をすることになった。メシでも食いますか、ということでステーキ屋に行った。ここは600ペソくらいで、割合ガッツリとした肉が出てくるので気に入っていた店である。そこにハマちゃんを招待したんだが……

また……話が……

その日は、ハマちゃん絶好調であり、もうネタとしてご馳走様といったくらい、俺らに対していろんな話をしてくれた。

いわく、『日本人駐在員のオンナを手配しているのは俺だ!』 (おおおおおおおおお)いやースゴい! 凄すぎる! よくもそこまで断言できるもんだよ!笑

ゴルフ終わったあとなんかね。もう全員分、手配ですよ。まいっちゃった(おおおおおおおおお)

わたしら自営は影武者ですけどね。後ろで動いてますから(おおおおおおお)どこそこの大手ゼネコンの実名さんなんか、もう毎回俺に頼んできますからね

ハマちゃん。何故かこの日は、えらいクチが回ったのであった。マジで聞いてて面白かった。ツレが『スゴイですね~』なんて煽るもんだから、40分くらい話してた(笑)

 

「——で、バイクの件はどうなりました?」

と聞いてみたら、家にあるという。そりゃそうだ。

俺が疑惑の目を向けると、彼は心外だったようで、自宅の住所を教えてきた。いつでも見に来てくださいという。

そしてハマちゃんは話題を逸らした。

そうそう! youtuber興味あります? 100万人登録している人と今度会うんですが、出てみないですか? コラボとか?

(↑もしかすると、コレ、ロボじろーの件だったのかも知れないな……)

あっ、そうそう。今度日本人で、出前やるひとがいるんですけど、メニュー表作れますか?

「メニュー?」

単価が安すぎたので断ったが。とにかく色んな案件のオンパレードである。アンテナみたいな人だ。

 

断っておくが、フィリピンにはこういう日本人は居る。別にハマちゃんだけではない。こういうヒトは一定数居る。別に嫌いじゃない。
彼らの機嫌を損ねたら厄介だし、たまに良い話も降ってくる。上手に付き合えば、気の良いヤツだったりもする。逆にいえば、こういうヒトと付き合えてこそ、タフなフィリピン在住者となれるのかも知れない。そういう意味で、このハマちゃんは典型的な人だった。

俺の目から見てハマちゃんは、相当染まっている人だなという印象。あと、やり方が古すぎる。今時windows95みたいなモンで、一般の人にはなかなか通用しない営業をしていた。

ハマちゃんのやり方は、どうひいき目に見ても、10年以上前のやり方だからだ。(逆にいえば、昔はうまくやれてたのかも知れない)

なによりも下手だなと思ったのが、おそらくハマちゃんは、観光客と在住者とで、同じ話をしているんだろうなという印象だった。少し、ヒトを選んで話して欲しかった。
何度も書くけど、今どきフィリピン在住者で、警察とコネがあるとか、市長は俺に頭が上がらないとか、そういったことを言うひとは一人もいない。在住者同士だったら絶対言わない。

そんなこと言ったら、俺だって田舎市長や役所とコネがあるし、行けば便宜も図ってくれる。(100%間違いなく)だから、そういうカードは持っていた方がいいけども、わざわざ人に言う話でもない。
それに、コネがあったからなんだと言うのだろうか。ハマちゃんに頼らなくても、自分で解決すればよい話だ。海外に住むということは、元々そういうことである。

さて。

メシを食ってから、俺たちはキャッチボールをした。ハマちゃんは、元野球部だったそうで、なかなか上手だった。少なくとも俺よりウマイ。

ボールを投げながら、ハマちゃんは子供の事を話し出した。少し心を開いたのだろうか。

なんでも息子はプロボクサーになりたいらしく、レッスンもタダではないのだという。毎月20万円送金しているそうであった。大変ですよ~と笑っていた。

そうそう。こういう話を初めからしてくれたら良かったのだ(笑)

しばらくのあいだキャッチボールをしていたら、ツレがグローブとボール一式を、ハマちゃんにプレゼントすると言い出した。送金してくれたお礼だという。

 

そんな風にして、ハマちゃんとは別れた。

どう考えてもコレで話の終わりなんだが、続くのである。(つづく)

最初の感想を呟いてみましょう

入力せずに呟けます