アニメ大好きフィリピン人の話

 

ワイはエルミタで読者さんが強盗に遭った話(6)の為に裁判所に向かっていたんだけど。そこで偶然なことがあったのでご紹介。

今日はレッドホースのリトロを吞みながら書いております。最近、朝から晩まで仕事しているんで、ワイはお疲れ気味です……

すいません。キミは日本人ですか

いや。マジで偶然なんだけど。(オレのブログは、やたら偶然が多いように感じるかも知れないが。本当のことだからしゃーないのである)

裁判所に向かうバスの隣のヤングガイが、日本大好き少年だったのである!

「あ、コイツガチだな」と思えるほど、マジで日本にドハマリしている少年なんであった。

彼は日本大好きで独習していたんだが(後述)俺が日本人だということに気づいたのであった。(俺はニュースを読んでいたのでスマホを覗き見したのだろう)

「キミは、どこに住んでますか」

「キミは、どこまで行きますか」

等と、なかなか頑張って話しかけてくるのだ。

正規の日本語教育を受けていないということはすぐに分かったが、それにしてもかなり頑張っているほうだ。

「独学なの?」と聞いたら、そうだという。そうだろうな。

とにかく日本語の勉強に夢中で、ひらがな、カタカナまではやっていて、漢字を頑張っているんだ! と教えてくれた。おお。エライエラい。

「漢字は、日本の子供も一生懸命に勉強して六年くらいかかるんだよー」とか言って盛り上がった。

「キミは日本人ですか」

「……Xmpre」(当たり前)

少年の言葉は、独学だけあって、難しい言葉と平易な言葉が混在している。

「キミの、仕事は、なんですか」

キミ……?

少年のスマホには、美少女ゲームが映し出されている。なるほど。どうも、ゲームの日本語を教材としているらしい。だからオンナ言葉……というよりゲーム言葉を話していたのか。

「キミ、という言葉は、日本人は使わない!(断言)」と、俺は日本語ネイティブらしく断言してやった。全否定である(笑)

少年はうろたえている。だってゲームでは、美少女が「キミはバスケが好きなの?」とか話しかけてくるからな。

「キミというのは、一部の女性が男性に使うだけで、現実に言われることは無い。フィクションだ。素直に『あなた』を使え」と言った。

「俺、はなんですか? ボク、はなんですか?」

なるほど。ゲームではそういうことになるか。これについても解説をした上で、日本人と話すときは、全部『わたし』を使えと伝えた。「私」が、一番問題ないからだ。

「『俺』を使えるのは、友達か目下。『ボク』は非公式で、あまり使わないが使っても良い。『ワタシ』は万能でどこでも使える」

彼は、日本語を毎日勉強しているようだが、全部独学であった。(凄い)
だから、ネイティブな日本人と、現実に会話できるというのが、おそらく初めての経験だったようなので、俺も付き合って話をしていた。

だいたい当日のバスは立席状態であり、経由地まで付くのもいつになるやら……という感じだったので、俺はたっぷり日本語レッスンをしてやった。

年月日とか、毎日毎週毎月とか、数字とか簡単な漢字。

「これは基礎だから、覚えなきゃいけないから、覚えるように」とアドバイスをした。こういった土台は、丸暗記するのが一番良い。それしかないではないか(笑)

そんなわけで、バスは到着。俺は乗り換えで、裁判所まで電車。

「待ってください!」←日本語

なんと。セントラルまで、一緒に乗っていくというのだ。どうしても、俺(日本人)と話したいのだという。

いやー……うれしいね。なんか、こんな風に、誰かに必要とされたことがうれしい。

近所じゃねーか!

俺も、少し、少年に興味がわいたので、歩きがてら質問をしてみた。ドコ住んでんの? って聞いたら、なんと隣のバランガイであった!

出た! 今年はコレが多い! 偶然あった人が近所だったパターン。今年二回目である!

年齢は、というと15歳である。15か…… 悪いけど、なんもアシストすること無いな(笑) あと4年くらいは、おとーさんとおかーさんの言うことを聞いて勉強してくだち!

 

電車に乗った。少年はピッタリと俺の隣に座り、ちょっとエッチな話なんかも日本語でしてきた。おお。チンポに毛が生えてきている年齢だけあるな。

「美人な子はエッチですか」

うーむ……なんと返答して良いのか……(笑)

まず。美人というよりも、カワイイという言葉を使えと言った。

「え、カワイイは使っていいんですか」

さっき、キミは使うな、ボクは使うな、等々、ダメ出ししたから、美人を使って良いのか恐れているのである(笑)

いいのである。カワイイは全てに優先される。「あなた」と一緒で、万能の言葉である。俺が許可する。

「そうですか! あなたは私の先生です!」

ふはははは。そうであろう。グーロと呼べグーロと(笑)

少年、日本人から認められる

彼は相当アニメが好きなようで、俺に色々見せてくれた。

まず凄かったのが、スマホに日本語キーボード(あかさたな)が入っていたことだ。

ああ。これはガチ勢である! にわか日本語勉強してます、じゃない!

そして、彼の音楽プレイリストを見せてもらうと、やはりボカロ一色であった。日本語の曲しかない!

うむ。俺はこんな時の為に、キッチリボカロは把握していたので、少年と大盛り上がりをした。

日本の文化で何が好きか聞いたら、早口言葉が好きなんだと言う。へーーー!

生麦生米生卵! と、少年は誇らしげに言って見せた。

15歳のフィリピン人の子供が、よくそんなことを知っているもんだよ。

俺は、彼に「バスガス爆発」を教えてやった。単純だが難しい……(笑)

 

盛り上がっていると、セントラルに着いた。俺の目的地だ。少年は、軽く手を振って消えた。

当日は、日本人がエルミタで強盗に遭った事件のアシスタントだったんだが、こんな出会いがあってから駅に到着したのだ。

というわけで、今回のサムネイルは葬送のフリーレンなのである。えーと、俺。見たことなんだけど……(笑)

 

Ⓒ葬送のフリーレン公式より:一点の写真引用

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