フィリピンで車の電装系が死んだらどうするのか(4)
(4)である…またも電装系が死んでしまったので、もう続編書きたくないんだが、ネタがある以上書いておくことにする。
さて。電装系がおかしくなってからというものの、バッテリーも、計3つ交換した。なにしろバッテリー交換すればエンジンがかかる→すぐに死ぬ
という、悩ましい状況に陥ったのだ。
ということで、これ暗電流(※車のエンジンを止めた後に供給される電気のこと)なんじゃね?と散々疑っていたんだが、比の技術者はそれを否定する。やれオイターネーターが悪いだの、バッテリー交換もう一回しろだのと言う。アホか。何個バッテリー買えば気が済むねん。
言い合いになる=出張料だけ取られる
こんな訳で、ホトホト困り果てていたのだ。前回も書いたが、くるまの電装系トラブルって、日本でもかなり苦戦する。これが海外。しかもフィリピンとなると、どうすりゃいいのよ状態なのだ…
AIさんが言うには、それはメインヒューズ(いわゆるヒューズボックスに入っていない、くるまのガチのヒューズのほう)が切れかかっているんじゃねぇのかと言うのだ。なるほどそうか。さすがai。じゃあ自分の目で見てみよう!と—
朝、外そうとしたんだが…無理!これは無理。とてもじゃないが、メインのヒューズってのは頑強に封入されており、とても駐車場で素人がやれる作業じゃない。それに、目視した感じ専用工具が必要。無理無理。諦めよう。
となると。クソ高いのは覚悟の上で、ディーラーに持っていくというのが一番の方法なんだが、なにしろ自走できない。
いや、厳密にいえば、バッテリーからヒューズ直結して、無理矢理エンジンをかけることはできるんだが、そこまでするかということになる。それに止まったらどうするのか。
あー。なんとかしなきゃ….今日はもう、方々探し回って、フィリピンで誰か有能なヤツを探していたんだけども、結局見つからず。ああ。もうどうすりゃいいの。
私の近所には車の修理工場が徒歩圏で3つある
うーん…工場には….持っていきたくない!
というのは、比の車の町工場というのは、基本的に車を壊してしまうからである。まったく見当違いのことを言いだすのが普通だ。素人よりもプロのほうが知識不足というのが普通にある。比での車のトラブルは、どうしても経験豊富な人間に任せるか、自力でなんとかするか、ディーラーに頼むしかない。町工場にもっていくのは最後の最後!本当に最後の手段であると知っているんだが、自走できないのは厳しいんで、仕方なく工場に出向いた。
そしたら、なんか緊急で、いま技術者がいないと言われたんで、じゃあ明日来るわといって帰ってきた。近所なんで気楽なもんである。良かったのか悪かったのか。
それにしても、この電装系トラブル。「経験豊富で、こちらの言うことを理解してくれる、ある程度会話のできる人」というのを探さねばならない。—これはもう運である!
ということで、もう腕の良さそうな人を、散々探し回った。しかし見つからなかった。まぁそうだわな。そんな急に見つかるかっての。
ああ…こりゃもう、明日、町工場に相談するしかないなと。そう思ったところで、ひとり反応があり、「今からチェックアップ(=点検)するわ」というヤツが現れたのである。
おいおい。いま、午後9時である。
まぁ俺は構わないんで、「別に点検するならいいよ」と。電話で話した感じでは、若いニーチャンでバイクに乗りながら話している風。つまり期待薄。
それでもタダでやると言うから、じゃあ来てみろという話になった。
つづく