結局のところ。ワイは契約期間満了後。契約延長して!ギリギリまで働いていた。比に戻るチケットの都合もあったとはいえ、慣れとは恐ろしいものである。当初、腰が抜けるほど疲れ切っていたのに、筋肉が付いてきて、疲れも徐々に抜けるようになっていった。なんなら地獄店の翌日でさえ、普通に働く事ができたのである。毎日10時間拘束というのはキツいはキツいが、無理というほどでも無くなっていった。
こうなってくると、ルーティンをこなすだけで毎日13000円弱を貰えるという日々は、ヒマつぶしとしては大変良いということになる。ざっくり、月収29万円。衣食住タダなので、まるっとお金が残るのだ。この生活を一年通せば、理屈の上では 350万円程度の貯金が出来ることになる(!)のだ。手取りではない。貯金である。住み込みバイト恐るべしである!
もちろんワイは、ラーメン屋で働き続けるつもりはなかったけれど、本っ当に学びになった。よくわからない「儲け話」よりも、ずっと良かった。いわゆる、汗を流しての純粋な労働(*0年以上ぶり)が、こんなに楽しいとは思わなかった。
今回知ったことは沢山あるので書ききれないんだが、思いつくまま羅列していこう。
まず。食べ物を残す人が大変多いということだ。(特に中国人)ワイは、外食をして残すということをほとんどしないので、これには驚いた。
ラーメンの上に載っているトッピングだけ食べるヤツ
追加で味玉や餃子を注文して食べないヤツ
ほとんど何も食べず、「日本でリアル充実」写真だけ撮影して帰るヤツ
こういう人が凄く多かった。客の7割くらいはこんな感じ。(オッ!綺麗に食べたな!というのは大抵日本人だった)信じられないことに!ラーメン屋に来て、全く麺を食べずに帰るヤツさえ、一日で何組もいたのである。おかげで、残飯たるや半端な量ではない。ワイの勤めていた店はゴミ捨て場が遠かったので、地味に重労働であった。
次に、食券を買いまくる客が多いということ。例えば3名で入店しているのに、ラーメン5杯とか食券買っているのだ。しかもそれを気づいていない。中国人の金持ち系は、だいたい適当に食券をポチポチ押すようで、割と凄いことになっていた(ちなみに、全部指摘して返金処理をした俺エライ。日本人としての振る舞いなんよな)
勤めていたお店のほうは散々書いたが、ワイの配属されたお店の店長が大変すばらしい人で、「地獄店とは違う!」とばかりに、キッチリと仕事をする人であり、かつ気さくで、よく気づくひとだった。バイト先で、こういう当たり外れの当たりの方を引くと、ずっと働きたいと思えるものだ。
なんといっても、海外を離れ、日本の田舎の、市井の人たちや高校生バイトらと会話できたというのは、俺にとって本当に新鮮だった。
外国人お断り地域で働いたということも経験になった
ワイが働いた地域というは、もちろん「外国人ウェルカム」と、表向きはなっている。んだが!なんせ田舎なんで、英語を話せる従業員なんて全くいない。(それでいいのだ日本なんだから!)
だからどうしてもオーバーツーリズムになってしまい、実質日本語話せる客以外お断りという店は大変に多かった。働いている人々のほうでも『日本語で話せよ!』『何言ってっかわかんねーんだよ!!』等と、平気で暴言を吐いていたのには少々戸惑った。都心と違う、日本の田舎の表情があった。
さて問題の(?)中国人だが。ハイシーズンの、くっそバカ高いホテル(一泊4万円~!)に家族で来ている人らが多かったので、それなりに民度は高く、英語を話せないグループというのは一日一組程度。いわゆる学校英語を話せる人々ばかりであった。take outじゃなくってtake awayって言われまくったもんね(笑)テイクアウトでいいんだよ!(笑)
ま。大抵は片言の日本語を話せるガイド風のヤツがいて、皆それで意思疎通していた。いない場合は定番!翻訳アプリの画面を見せられるというわけだ。だから、英語が話せないグループでも、翻訳アプリで押し通すということは出来ていた。(そっちのほうがコッチも楽である)
アジア外。白人系もいたが、彼らはほとんど全員といっていい位日本語を話した。俺は面倒くさいんで英語を使ったが、考えてみると彼らはエライ。相手が日本語で話しているのに、俺は英語で返答するという、なんだかおかしなことになっていた。(いちいち言葉を切り替えるのが面倒なので、ワイは全部英語で話すことにしていた)それほどまでに日本人が来なかったともいえる。
考えてみると、「外国人実質お断り」地域にあって、ワイの働いていたラーメン屋は『誰でもウエルカム』だったので、外人が殺到するのは当然なのだ。マイナス7度とかいう、冗談みたいな気温で、二時間も行列に並んでいるのは、そういう理由もあったのだ。
お店の清掃について
前回、ヤバすぎる食器洗いの件について書いたが、これは説明が足りなかった。というのは、例の「汚水につけて洗う方法」については、社内でも壮絶な反発があって、この洗い方をした食器は、なるべくもう一度洗い直しをする従業員ばかりであった。(タダでさえ時間がないのに、完全な二度手間である)さすがに、飲食店で働いているマトモな人たちは、そんなやり方を是とはしていなかった。
ま。もちろん。たったひとりでも、こういうやり方をしろ!と業務命令してしまえる管理職がいる社内風土は問題だと思うが。おそらく自浄作用が働くんじゃないかな?という感じもあった。
というのは、ラーメンのドンブリというのは、油汚れが落ちにくいので、手洗いだろうが食洗器だろうが、どうしてもオイリーなまま戻すことがある。(これを無くすことは出来ない)
そうすると、提供する前に、もう一度、気持ち洗ってから盛り付けをするということになっていた。(ワイの配属された優良店では例外なく行われていた)地獄店ではそのまま使っていたようだが、一応、忙しすぎるときだけのスクランブル…ということにしておこう。
本題の、店の清掃については、残念ながら☆2といったところだった。まぁ飲食店というのはどこもそうだが、清掃というのは適当である。これはワイのバイト先だけではない。店内清掃というのは主に閉店後に行うんだが、正直いって、疲れ切った身体で、店の清掃を全力で行うことなんて、現実的に出来やしないんである。
配属先の優良店では、店内軽~くモップをかけてオシマイ。地獄店はホウキで履いて終わりだった。ラーメン屋の店内掃除なんて、どこもそんなもんであろう。
飲食店というのは、「絶対に清潔にしなければならない」というポイント部分だけは、100%間違いなく綺麗にする(←これはどんな店でも絶対行う)が、他は相当適当だ。今回の店は、この「絶対」部分はしっかり行っていたので、まだマシとも言える。今回働いたラーメン屋は生肉を扱っていたんだが、タッパーは一度触れたら食洗器(殺菌)を徹底していた。(優良店では)
それにしても地獄店は酷かった。あまりにヒトが居なさすぎて、営業前から閉店まで、一度もトイレ掃除をしてなかった。というより週を通じて、一度もトイレ清掃をしていなかった。完全にほったらかしである。俺でさえ、近所の店にトイレを借りにいっていたほどである(笑)地獄店はいつかやらかす気がする….
グーグルのレビューについて
自分が勤めているお店のレビューは気になるものだ。読んでみて驚いた。地獄店が☆4.2 優良店が☆3.8だった。
レビューの内容はかなり正確だが、地獄店は、ある意味良いところでもいい加減(客の要望によってオマケをしたり、常連にサービスしたりする)なので、レビューが良いのだ。優良店のほうはそんなことをせず、キチンと仕事をしていたのでレビューがキツい。退店時、ありがとうございましたの声がかからなかったとか、オマケして貰えなかったとか、メニュー外の要望に対応してくれなかったとか。そういった声で☆が削られていた。なるほど。客の声ってのはそういうものかと思ったね。
ありがとうございました、を言わないラーメン屋というのは本当だ。いや言っているんだが、ヒトが足りないので気づかないだけなのだ。だから客のほうで「ご馳走様!」とか言ってもらうとありがたい。
というのは、飲食店にとって「ありがとうございました」というのは、『お皿を流しに持っていく合図』なので、半分業務用語であるともいえる。だから「ありがとうございました」と言われなかった!というクレームについては、本当に気づいていないだけだ。
洗剤について
この店は手洗いもあった都合上、洗剤を使って洗っていたんだが。食器用洗剤を水で薄めて、水のようにしていた。ああ、貧乏くさい!こんな節約してどうすんの?俺はこういうのが大っ嫌いなんだが、実はアレ、凄く洗いやすい上に節約にもなることを知った。なにしろ忙しすぎるので、洗剤を押す時間さえも惜しいのである。ほんで、水で薄めた洗剤っつうのは、簡単に出る上に、すぐに泡立つのだ。もう食器用洗剤は水で薄めまくって洗ったほうがいいじゃんということを知った。もっと早く知りたかったw
店そのものについて
そういえば、(10)まで書いておいて、肝心のことを書いていなかった。このラーメン屋。実はメチャクチャウマイのである!
散々、ボロクソに書いてしまったんだが。味のほうは完全に合格。とにかく麵にコシがあり、スープもチャーシューも自家製で、激ウマなのだ。さすがにトッピングは業務用だが(他のラーメン屋だってそうだ)基本は外していない。サイドメニューの定食まで、全部、本当に自家製。(だからクッソ忙しいのに仕込みタイムがある)しかも、である。自家製豚骨スープを作っているのに、豚骨ラーメンがメニューに無いのだ!(あくまでも下地として使っているのだ)なんだかんだいって、飲食店というのは味である。ウマイ店なら、何時間でも並ぶ価値がある。まぁ、この店は並ぶ価値の半分は人手不足によるものなんだが(笑)
客はそんなことを知らないので、行列が行列を呼ぶのだ。そして実際食ってウマイとなれば評判にもなるわけだ。しかも外国人ウエルカム!追い払われた外人さんいらっしゃいなのだ!
それが幸送して、中国の食べログみたいなアプリでは激賞されているのであった。ワイも毎日マカナイで食ったが、確かにウマイ。豚骨スープというのは、作ると上部の油が浮いて固まってくるんだが。この店。それを全部捨てて、ウマイ部分だけしか提供していないのだ。(クッソ忙しいのに、仕込んだスープの1/3くらい捨てるのである!だから、ラーメンマニアみたいな人は、ワイのバイト先を、わりと激賞しているのであった)
他にも細かいノウハウがあって。「中の人」である俺は全部教えて貰ったんだが(笑)これから急拡大していきそうな匂いがした。日本で、これだけウマイラーメン屋ってそうそうない。いわゆる「腹いっぱい食える次郎系」とは一線を画した、純粋にウマイラーメン屋というのは広がる気がする。そもそも。スープはいくらでも工夫出来るが、コシがあってウマイ麺を提供しているのは大変エライ。まぁ新潟という土地柄の底力なんだろう。
まとめ
というわけで。年末年始。ワイは日本で、清く正しく労働をした。エッヘン!(笑) 得たお金はまだ確定していないが、おそらく30万円無いくらいかな~、位である。20万強くらいかな。
カネ欲しさで働いた部分は当然ある(当たり前だ)が、それ以上に学びがあった。本当にやって良かったと、心から言える。(なんなら来年も、年末年始は別のバイトをやろうかなと思うほどである)フィリピンのnew yearなんて、別に大したこと無いし、もう何度も体験しているのでご馳走様だ。
単純に働いて、特に肉体労働を行ってお金を得るという行為は、いくら儲かっても、いくら余裕があっても、絶対にやったほうがいい。時間とお金を交換するというのは、現代ではスマートとは言えないのかも知れないが、俺にとっては とてつもない価値のある二か月だったと言える。
思えば、こういう労働をしたくないという一心で、これまでなんとかやってきたんだが、ある意味生活をするという原点回帰の確認という意味で、「あ、俺、上手にやれば労働でもメシ食えるな」ということを知ったし、独りの応募だったら、もっと条件の良い会社に就職できることも知ることができた。なんでも、ワイの面接トークはプロ級らしいことも知った。(よくもまぁ、そんなにクチが回りますね、モノは言いようですね、みたいなことを若者から散々言われた…)また、ワイはまだ、日本で需要のある人間なのだというのも自信になった。少なくとも、今回のラーメン屋バイトでは「ずっと居てください!」「せめて三月まで働けないですか!」と言ってくれたのである。
ラーメン屋といっても立派な「社会」である。働けないヒトだって、採用されないヒトだって、クビになるヤツだって大勢いるのだ。その中で、働き口を得て、”なんならずっと働いてもええんやで?”と言われたのは素直に嬉しかった。(まぁ、これまで働いた会社でも同じようなこと言われたけども、俺だって年々齢を取ってくるからな…)
それにしても。
履歴書不要の会社というのはどういうことか。これつまり、賞罰の罰欄を見たくないから履歴書不要と言っているんである。つまり、昨日刑務所から出所してきた人であっても、履歴書不要なんだから「知りませんでした」で通る会社ということだ。そんだけ人手不足な会社だった。
俺は幸い、履歴書を出せる人(笑)なんだが、今回はそういう会社に採用されることになった。でも、勤めてみたら全く問題なかった。最後のほうなんて、楽しくなって雇用延長したほどである。
今回、メニュー配達バイト。履歴書不要住み込み飲食バイトという、日本社会では底辺と呼ばれる仕事をふたつやったが、感想としては全っ然底辺でもなんでもないな、という感じ。え?これで底辺なの?立派に社会の役に立っている仕事だと思う。誰に恥じることもないじゃん。何も問題ないのでは?こういう仕事を馬鹿にするヤツが馬鹿なんじゃないの?少なくとも、ワイは、たった二か月だけだけど、日本社会に貢献することが出来て良かったなと思ったよ。
それに、他の求人も見た感じ。他の歩合制(←俺の大好物)も掛け持ちすれば…あ、俺日本で月30-35万くらいなら、すぐ稼げるなということも知った。最悪、フィリピンで稼げなくなったらどうしようと思っていたが、やはり日本は楽だ。超絶 楽だ。VISAも要らないし、なんの許可もいらない。言葉の問題も一切ない。米もウマイし…(←)
この記事については、書ききれないことが多いので、また思いつくまま書くことにするんだけども(10)という長期連載になってしまったので一旦〆ます。
フィリピンブログなんで、明日からまたフィリピン情報を配信していきたいと思います。
また、読者様より、二か月も更新していなかったので心配の声を頂きましたが、この通り大丈夫です。(それよりも、二か月ものあいだ、一日あたりのアクセス数が変わっていないことに驚愕したよ..)
遅れましたが、今年もマニラ酔っ払いブログをよろしくお願いいたします。
お断り
この記事を読んだら、ワイの勤めていた会社の人は「アッ!これウチの会社やん!」と思うでしょう。おそらく間違いなくワイを特定できると思います。でも心配ありません。この記事は、知らない人が読んでも、お店がどこなのか分からないように、肝心なところは伏せて構成されています。きちんと読めば、特定できないことが理解できると思いますので、あらかじめご承知おきください

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