マニラ・ガレージセールについて(フィリピン中古家電の話)
今回、期間限定(来月21日まで)で、生活家電や車、バイクのガレージセールを行っているんだが、売主に想像以上の問い合わせがいったようだ。焦っている。かなり問い合わせが来たようなのだ。みんなあんがとな。
わたしのフォロワーなんて数が知れているし、ある程度はセブ勢もいる。ガチの在住者なんて、せいぜい数百人なんだが、その数百人の方から、温かい問い合わせが複数あった。それも掲載後数時間の話である。すでに7件の商談がまとまりそうだ。いやもっとか。
同じ日本人同士の助け合いは最高だ。もちろんこちらは最初から値引き後プライスだし、買い手だってメリットがある。ズバリ安いし楽だしな。
それにしたって有難いことだ。やっぱりどうしたってお互い楽だよなぁ~。日本語で『程度はどうだ、待ち合わせはココだ』と話し合いながらやり取りできるのは圧倒的にいいものだ。
フィリピンの中古といえばFBM
フィリピン家電を安く買うといえばフェイスブックマーケット一択だ。ここには、様々な事情の家電が売りに出されている。
我が家の洗濯機は、このFBMで買ったものなんだけど、夫婦喧嘩が高じて出品されたブツで(嫁が「私は洗濯なんかしたくない!」と言い出して困った旦那が出品した新品洗濯機であった(笑)ほんの数日前に買った代物)
こんな、考えられないような掘り出しモノもかなり有るんだが、逆にヤバイブツも相当にある。いわゆる修理歴有というやつだ。
比では、家電というのは修理して使い続けるのが当然なんだけども、修理の腕が悪いと、またすぐに(2週間くらいで)壊れるのである。
困ったもので、こういう家電って、修理してしばらくは普通に動くモンだから、素人には見極めが難しいのだ。俺は当然見極められない。
修理歴有家電の恐ろしさ
また洗濯機の話なんだけども。わたし、数年前。この手の品を掴んでしまって。洗濯層に手を突っ込んだ瞬間に感電したことがある。
水は電気をよく通すと。ええ。中学校で習いましたよね…
日本の倍。220V通電しているお水に、思いっきり手を突っ込んだらどうなんのっと♪さぁお立合い。
頭がアフロになります。俺の骸骨が透けて見えます。クチから黒い煙吐いて、ダメだこりゃと呟いて、バッタリ動かなくなります。
—-いやマジで危なすぎるんだってばよ。この事件以降、俺、しばらく中古家電に手は出さなかったもんね。
あんときの、もしかしたら死んだ経験があるんで、フィリピンの中古家電は目利きが重要だなと。思い知った。思い知らされたわけなんよね。
知らないヤツから中古の品を買うなってことよ。逆にいえば、信用できるヤツから買えってことよ。
あれ?もしかしたら日本人同士のフィリピン中古家電って需要あんじゃね?
市場が小さいので、大した儲けにもならないだろうし、第一置く場所(在庫)を考えなければならないのだが、もしかしたら日本人同士の家電や不用品売買市場って、小さいながらも確固として存在するんじゃないだろうか。ニッチだから先にはじめたモン勝ちだろう。
今回みたいな、いわゆる引っ越し売りや帰国売りという、出物がズガーンと出る場合もあるし、逆に留学生なんかは新品買うより日本人同士の中古買ったほうがいいだろうし。いわばスモールメルカリと作ってしまえばいい。安く買って高く売る。これぞ商売の基本である。GCASHの即時決済システム程度なら俺にだって作れる。日本人同士で、程度の良い家電グルグル回した方がいいじゃんね。
—あれ?おそらくこれ、ビジネスになるんじゃね?(笑)期せずして、今日沢山問い合わせが来た(驚)ということは需要があるということだ。オッこれやるひといれば応援してもいいかも?なんて酔っ払いながら思ったんだが…
ただねぇ…チョット考えただけでも問題がある。
これビジネスにするには(仕事として成立させるには)悪いが手数料をかなり取らないと商売にならないだろう。ここが問題だ。なんせ比に住んでる日本人なんて、せいぜい10-20万人程度なんだから。市場として凄く小さいし、増えることはないんだから大きく儲かることもない。
在庫して、人を雇い、営業して固定費を払いながら利益を出していく以上、買い叩いて高く売らないと商売にならんだろう。今回みたいに「市価の半額!」なんつってやってたら、電気代も払えないであろう。
そもそも倉庫がいる。どーしたって買い取った商品を積んでおく場所がいる。マニラとアンヘの中間地点あたりに、屋根付の、クソでかい土地でもないと在庫できない。配送の車も要るわなぁ…資本がいるのだ。
—それになんといってもアナログビジネスだ。(わたしは)今更、こういう実物系の仕事をする気にはならない。
でも、一般のひとなら、こういう仕事っていいんじゃないだろうか。日本みたいに古物だの免許だの、そういうの無いしw
おそらく環境さえ整えば、マニラでメシは食えそうである。第一ひとに喜ばれる仕事だ。(←これは大きい)
フィリピン撤退の人から家電を買い、留学生らに安く譲る。駐在らに貸す(商売だから手数料は取るとしても、家具付コンドより安くやれることは間違いない。家具付の賃料を払うのはアホである)
信用がついてくれば、「ああ、あそこに行けば家電安く買えるから家具付のコンド借りることないよ、俺のツレだから言っておくよ」とクチコミで広がる気がする。マニラ日本人社会は、まだまだ紹介や根回しといった村社会である以上、逆にしっかりやればチャンスを掴める気もする。
なんなら家具無しコンドに家具を激安レンタルするとか、商売のアイディアがあってもいい。これはモノを大切に使ってくれる日本人同士でしかやれないビジネスでもある。
マニラで中古家電売買ビジネスやるヤツおらんかな。今日知ったんだけど需要はある。こんなに需要があるとは思わんかった。
きちんと誠実に、マニラ日本人住の人と向き合って商売できるなら、なんだかアリな気がするんだがどうだろうか。