何故フィリピン在住者は入管情報に異様に詳しいのか
よくフィリピン通の人が「入管のデータベースでは~」とか言っているけど、アレってなんでそんなこと知っているの?という話。
ネタをばらせば簡単なことだ。NAIA-3では、パスポートコントロールを抜けると最終手荷物検査場があるのだが、混んでいるときは長蛇の列になる。そうすると、無事出国許可のスタンプを押したあと、すぐに行列に並ぶハメになるのだが、その最後尾なんかだと、入管PC画面が丸見えなのだ。何度も往復していれば、行列のあいだヒマだし、まぁ目に入ってしまう。みんな見てるし。それで詳しいひとが多いというだけだ。
コントロールは全て透明なアクリル板となっていて、PCの文字もデッカク表示されている。それをガン見みていても、一切なにも言われない。
ので!興味のあるひとなら、入管がどんな手続きをして、どこを確認しているのか全部知ることが出来てしまう。
たとえばフィリピンの捨てチケット。アレ全部記録されていて、職員には過去の渡航歴も含めて丸わかりとなっている。面白いのが、所々空欄なことである(職員が手を抜いて入力していないのだ)
見ていると分かるが、津波のように押し寄せる渡航者に対して、フィリピン入管は、書類上問題がなければ、ほとんど問題ナシとして通していることが分かる。ECCだって、提出こそするものの、実際はオンライン上で「許可」と出ているのだ。
昔入国カードがあったころ、すごく疑問に思っていたことがあった。あのカード、一生懸命書いても、全く見ていない。本当にチラリとも見ずに足元の書類入れに入れていた。じゃあ書く意味ないじゃんと思ったのだが、あれってステータスが正常の人だったら見られないということなんだろう。だから現行のイートラベルも、入力してQRコードさえ出しておけば、あまりうるさいことは言われないんじゃないかという気がする。