アルファマートが強盗に入られまくっている件

最近急速に数を増やしているアルファマートなんだけども、強盗被害があまりにもヤバイことになっているらしい。というよりもう連日やられまくっているほど酷い有様なのだそうだ。ついに一部メディアにも報じられるようになった。おそらく、もうそろそろ。殺しが発生して大きなニュースになると思う。

なんでアルファマートが狙われているのか

簡単だ。セブンイレブンに対抗して、田舎ドミナント戦略(※一部の地域に集中して出店し、絶対的シェアを得ること)で出店しているからだ。ほんの少しでも経済/経営学を勉強したひとなら、アルファマートの出店戦略は透けて見えるようによく分かる。それは正しい選択だ。

しかし、ちょっとした問題がある。アルファマートは、セブンイレブンと違って警備員を置いてない。見事に置いてない。

フィリピンの真っ暗な田舎で光り輝いているアルファマートは、客だけではなく強盗も吸い寄せているのだ。それでもこのFC。なーんもしない。おそらく保険でカバーしているのだろう。(入っているのか怪しいもんだが)ま、強盗に入られても損金計上するだけのことだからな。経費削減なのだ。24時間の警備員雇ったら、2名交代で、安くても月5-7万ペソはかかるかんね。いやもっとか。

だったら強盗に入られた方が安いということになるw 珍しくアルファマートにいる警備員ってのは、アレオーナーが自費で雇っているんじゃないかと思われる。

セブンとアルファの違い

セブンイレブンは日本の血が入っているので、ATM置いて警備員置いて会計も日次でPOS入れている現代コンビニだ。カレーがどうしようもない欠点はあるとしても、我々の考えに近い。WIFIだって充電だってある。防犯カメラもホンモノっぽい。セブンに強盗に入ったら、法と秩序に基づいて裁かれる可能性が高い。そもそも警備員に撃たれて今日が命日♡になる場合もある。強盗だって命は惜しい。あとセブンは客が多いので強盗しにくい。セブンはちゃんとしているのだ。

ところがアルファは全然違う。東南アジア丸出しの肉食系だ。申し訳程度の他社決済端末を店内に置いてある程度。GCASH決済すらOFFラインのことも多い。店内正面に在庫品を積んでいるし、発注は紙ベースだ。30年前くらいのシステムである。雑でいい加減だ。下手すると中国製冷蔵庫壊れっぱなし。客寄せのキャンペーンだけは元気という、かなりクセのあるコンビニといえるだろう。でもこれがウケて、実際セブンを猛追している。

2024年フィリピンのコンビニ戦争は「高学歴セブンVS雑草アルファ」みたいな形相を帯びているのだが、本当に見事に営業戦略が異なっている。ので、俺みたいな庶民文系男子は、外から見ていて大変面白く楽しんでいるわけだ。このセブンVSアルファ。5年後どうなるか10年後どうなるか。フィリピンウオッチャーの方なら要注目なのである。あのセブンイレブンに、全く別の角度から喧嘩を売ったコンビニがアルファなのだ。

—というわけで。本題に戻ると。アルファは簡単に強盗が成功する。これが最近バレた。

こういう話はすぐ広まる。田舎のシャブ等を嗜んでいるお方。お外でアウトドアライフを満喫しているお方。シゲシゲスプートニックなマフィアの末端系の方たちが、うっかりレジのお金をちょっと失敬しているようなのだ。それも連日である。

こういう「無敵の人」から狙われたら、取り戻すことなど日本でも不可能だ。

もうさぁ。じゃあさぁ。警備員置こう?フィリピンでは、こういう人は、フツーに銃で撃って殺してもいいことになっているのに…

それでもセキュリティを頑なに置かないのがアルファマート。お前本当にスゲェよ…(※アメリカ等と違って、比では銃所持の税金がクソ高いので、気軽に店内に銃を置いておけません)

で。

最近では、なんとアルファマート警備は税金投入になっている。簡単にいえば地元警察が、アルファマート駐車場にパトカーを停めるようになってきているのだ。ルソンで、アルファマートの前にパトカーが停まっているのは「割とよく見る光景」になりつつあるが、アレ理由があって停まっているのである。

セブンイレブンは高額な経費を使って警備員を雇っているのだが、アルファマートは警察のパトカーに守られているのだ。(※夜にアルファマート前にパトカーが止まっていることが本当によくある)

俺ンちの近くにはアルファマートはふたつあるんだけど、ひとつはなんと州警。ちゃんとした銃持ってる奴らだ。警備は不定期だけど、かなり抑止力あるとおもう。(ここは俺の最最寄りなので有難い)

もうひとつのちょっと離れたアルファマート、は、バランガイポリス。ボロッボロの軽トラであるw 日本の人には信じられないかも知れないが、隣のバランガイのパトカーは軽トラなのだ。当然エアコン壊れているので、窓開けて足出して寝てるだけwそれでも警備してくれるだけエライ。

もっと他のアルファマートは、軽トラバランガイポリスすらいないんだから。

なにしろアルファマートは数が多い。つまり治安側は分が悪い。そもそも警察ってのは一民間企業だけ守るわけにもいかないかんね。他の事件が起これば移動してしまう。

アルファマートは、おそらく経営戦略として、警備員を置かない方針を取っていると思う。だから強盗が入りまくっているんだが、コレ建前でいえばアルファマートは悪くないのだ。強盗に入るヤツが悪いんだから。

しかしそうなってくると、俺ら客としては、やや不安である。特に我々は外国人なので、店内にいたら、行きがけの駄賃にヒャッホウされてもおかしくない。(まぁカネ出せば済む話だけど)

結論

カビテ、モンテンルパ、ラグーナ、リサール住の方。近所のアルファマートは警備体制を一応チラ見した方がいいと思う。よっぽど昼間はいいと思うけど、深夜はカネだけもっていったほうがええよ。

アルファマートは、もうどっかの州のどっかの店舗で、強盗に入らない夜が無いほど酷いようなので、夜に行く際は500P1000P札一枚だけもって、取られてもいいカネだけ持って行ったほうがいいと思う。この件はそのうち「警備員を置け!」ということで大問題になると思うよ。

アルファマートのレジのカネはパクりたい放題だということは、結構フィリピンの「ヤンチャな方」に認知されつつある状況なので、これから加速していくと思う。