フィリピンは物価が安いという時代は終わった

もう断言しよう。もはや、フィリピンは物価が安いという時代は終わった。本日より、このフィリピンは物価が安い説を唱えるヤツらは『観光客扱い』せざるを得ないと言いきっていいだろう。近所に吉牛や松屋がある贅沢モノに、どうして今日のフィリピンが分かるのか。

これまで、いろんな人が「フィリピン生活費」についてブログを書いてきたと思うんだけども、もはやそんなものアテにならない。
そもそも、30を過ぎたら、個々人の生活レベルというのは自ずと変わるわけで、いくらいくらで生活できるという話は、昔からアテにならないものであった。

それでも、一応の指標として鉄板といっていい数字が、一か月10万㌷という数字である。ひとまず、一か月10万㌷もあれば、日本人として!健康で文化的な生活を送れるというのが指標であった。これはある程度信頼性のある数字だ。だってたまには日本食だって食うし、付き合いもあるわけだしね。おおよそこのくらいあれば、カッコ悪くないというのが月10万㌷というのはゆるぎない指標である。キリもいい。

この月10万というのは、割と8万でもイケるし、逆に12万くらい欲しいという人もいるが、まぁまぁ的を得た数字である。おおざっぱに、このくらいあれば、外人として恥じない程度の調子はコケるという程度の指標だ。

しかし。そうも言っていられなくなったのである。

 

比の物価は天井知らずで上がり続け、私たちの円はジジイのションベンみたいに、緩やかに落ち続けている。

今日現在。10万ペソは27万円の価値を持つまでになってしまった。—27万?

—-27万?!

 

10万㌷が、日本円で27万円の時代?!

 

 

え?27万もあれば、日本で全く問題なく暮らしていけるんですけど?スーパーで夢の半額シール刺身とかアラウアラウヨン、ガビガビヨンで買えちゃうんですけど?

割とガチで、10万㌷生活って、うっかり富裕層になってきたのである!

そう。俺たちが「月10万㌷程度はさァ、まぁーァ一応サァ?あったほうがいいよね?」なんて、川崎でクダ巻いている場合じゃなくって。

国が勝手に沈んでしまった結果、もはやフィリピンリタイアなんて、金銭的メリットは「ない」じゃなくって「損」になってしまっているのであった。

俺の感覚でいうと、フィリピンペソなんて、一万円=7000㌷でも高いと思うくらい価値がないんだけど。

南国で悠々自適!第二の人生を思いっきり満喫できる方法とは?

南国で悠々自適するなら沖縄に行け!(にっこり)これが令和の価値観だろう。どうしてわざわざセブ(笑)に行くんですか?マニラは来ないからいいけど。

年金受給者なら、いきなりセブ(マニラでもええんやで!)に来るのは考え物だ。「日本にいるフィリピンに詳しいひと」じゃなくって、市井の比に住んでいるひとにアドバイスを受けた方がいい。なんならカネ払っても親身になってくれるひとに相談したほうがいい。

今の為替でいうと、もう日本円の威光は無いといっていい。もちろんこれから緩やかに戻って行って、4200くらいまで回復してくれるとは思うんだけども、現状。諭吉を両替所に持って行っても「こんだけ?」と声が出るくらいしか変えてもらえない。

 

フィリピンリタイヤメントとかやっているセミナーやコンサルって、いつでも湧いてるから、もはやいちいち指摘もしないけど。「海外移住コンサルタント」様も、為替がキツくって、もう営業トークも厳しいんじゃないの。BGCの売れ残り物件転売できない気持ちは分かるけど、フィリピン物価安いなんてすぐバレんだから、もう書かないほうがええで。RCコーラは安いけど。