フィリピンでタイヤに千枚通しを刺されまくった話
昨日からホーリーウィーク開始だというのに、車のタイヤが突然両輪パンクしていたので奔走してしまった。修理にいったタイヤ屋も、目の前でシャッターを閉められる始末。あーあどうすりゃいいんだよである。わたしは発展途上国に住んでいるのだが、運悪く日本の「お盆」に当たる週間に、こんなことになってしまったのだ。
哀れに思ったのか、シャッターを閉める間際、ニイチャンが、パンクしているタイヤに空気を入れてくれた。(あ、ありがてぇ!)
—ので、なんとか二軒目まで自走できたのだ。今日はその顛末。
タイヤの修理とはなにか?
まずここから話さないといけないだろう。もしも日本で、あなたの車が、なにかの理由で両輪パンクしていたらどうするか?
これはもう交換ということになるだろう。近所のどこでもいい。タイヤ館でもイエローハットでもオートバックスでも、自走できる最寄りの、その手のお店にいき、店員に見てもらい、だいたい言い値を払い、ブツブツいいながらも、手ごろな店頭タイヤを付けてもらうだろう。
まぁ新しいタイヤは満足な訳で、犯罪の香りがするなら警察に届け出ればいいだろう。日本ならばそんなもんだろう。
ところが、発展途上国では、パンクしたらタイヤ交換では財布が持たない。なにしろ、路上にいろんなモノが落ちているからだ。事故した後のガラスが散乱していることなんて普通にある。普通どころか日常的に散らばっているといっていい。主要道路でも「道路工事のやりかけ」で、鉄の棒が直起していることだってあるくらいだ。
だから、日本では少し珍しい(やっているお店もあります!)いわゆるパンク修理をするのが、こちらでは普通なのだ。
誰だって、ケチのついた、穴の開いたタイヤなんて履きたくないんだけど、その都度新品を買うのは非効率的すぎる。まずは修理なのだ。
本当は、ここから、フィリピンのタイヤの修理について語りたいのだが長くなるので省略する。(リクエストがあれば書くよ)
今回のテーマは、誰がタイヤに穴を開けたかについてなのだ。
というのも、今回。俺のタイヤは千枚通し(アイスピック)で思いっきり側面を刺されていた。15箇所。これは完全に人為的なものであり、自然なものではない。
タイヤというのは、接地面は強固だが側面は弱い。そこにいきなり穴が開くわけがない。俺は犯罪に巻き込まれたのだ。
じゃあどこで?ということになるんだけど、俺は昨晩、恨みを買いまくっている取引先に行ったのだ。まずそこだろう。
というのも、そこの取引先は、なにかあったら全部俺のせいということにしていたからである。(ひどい)
フィリピンというのは、実に様々な厄介ごとが生まれるわけなんだけども。(ほとんどが比人の行いによるものだが)そのペナルティ等は、俺が与えてると説明していた取引先があったのだ。まぁいいけどね・・・真実とは違うけど。
なにも知らない俺は、そこにいって打合せをしたんだけども、おそらくそこの従業員がやったんだろう。それも、武勲を誇る程度の気持ちで。お疲れ。でも俺がいなくなったら、取引先の仕事も無くなるわけで、つまりお前は失職するんだよ?
あと、職場で何があったか知らんけど、俺は取引先の比人の名前すら知らない。俺があなたにどんなペナルティを与えていたのかも知らない。でも恨みを買ってしまった結果がタイヤである。タイヤごときで良かった。
こんなブログを書いているから勘違いするひとも多いけど、普段の俺なんて、手塚治虫版の「悟りを開いた後のブッダ」より怒らないよ。
っていうより比に住んでいれば、怒るという感情を忘れてしまう。あれ?最後に怒ったのいつだっけ?みたいな、男性としては失格みたいなことになってしまう、いうなれば「比在住者として正しい姿」なのが俺です。死にたくないんで。
いやー・・・まあ。というわけで。アイスピックが俺に刺さんなくて良かったよ。
ただ、付近のCCTVとか全部チェックしてもらうように各所手配はしておいた。誰がやったのかは知りたいし、これは手続きでもある。最低限の犯人捜しをしないほうが不自然だ。まぁだいたい分かっているにしても。
なにか恨みのあるヤツの車のタイヤをね?アイスピックでパンクさせる。
可愛いよね。
日本人だったら、もっと徹底的にやる。捕まる前提なんだから、もう剝離剤かけるとかね。メチャクチャする。
比だと、ある意味この程度で済んだわけだ。
それにしても、この取引先。次行きたくねぇなぁ・・・