フィリピン・中古車道(6)

(6)である。

散々迷って買ったVIOSは売れてしまい、軍資金はどっかに行ってしまった。

ワイ、ピンチである。

どうすんのマジで。車どころかお金が無くなっちゃったんですけど。

しょうがないんで、トボトボと帰ることにした。

中古車屋は、今晩飲みにいこうぜ!と元気づけてくれたけど、それどころじゃない。

銀行に怒鳴りこみに行かねばなるまい

まぁ別にVIOSがどうしても欲しかったわけじゃない。単に程度が良かったから買ったという
消極的理由であった。それにしてもカネは返してもらわないと困る。

50万ペソどっか行っちゃったw は通らないだろ。

というわけで、銀行に行こうとした矢先。中古車屋から連絡が入った。

着金した

なぬ?

中古車屋の口座に、ワイのお金が、いまさら着金したというのである。

おおお・・・

「オマエの担当者が送金OKだといった証拠」を印刷している矢先に着金したのである!!

怒鳴りこみにいかなくて済んだ。

じゃあ!ということで中古車屋に行くと、なんとなんと。この社長。
50万ペソ近いお金を、段取り良く現金で引き下ろして、待っていてくれたのである!

す、すごい・・・こんなフィリピン人いるんだ・・・

オレは感動してしまった。

「もうオマエから買うよ。そのカネで」

ということになった。

 

男が一旦出したカネである。こんなにも誠実に対応してくれた(?)中古車屋から
買いたいという気持ちになっていた。

 

そして、そのお金は事務所に置いて、改めて、予算内の車を見に、仲間のディーラーの
ところに行くことになったのだ。

 

なにしろ、わたしはもうお金を半分払っているようなものだし、車を買う気満々である。

程度さえ良ければ、もうなんでもいいから買うぞという気であった。

そこで見せられたのがコレである。

 

 

一万三千キロ。

車、ガッタガタである。

ここでスパっと、いい車があれば、もう預けているお金で買うつもりだった。

しかし、見せられた車は、明らかに事故車。これが一万キロ?冗談でしょ?というシロモノ。

はぁーーーーーーーー・・・・

その日は数店、お店を回ったけど、結局ゴミ車ばかり。

結局、わたしは札束を抱えて自宅に戻ってきたのであった。

 

今後どうするか・・・

 

オチ

結局わたしは、一週間後、その現金で、
バカみたいに走ってない、出たばかりの新車同然の、実用的な中古車を買った。
まぁ、ヘタレである。

もっとも、さすがに散々探しただけあって、特に問題なく快調である。
(ナンバープレートが無いとか、助手席の取っ手が千切れた程度のことはあったけど)

新車購入と比べると、まぁ2-30万ペソは浮いたので、一応満足はしている。

この後の後日談もあるんだけど、長くなるのでこれまでとします。

そんなわけで、マニラでは新車買った方がいいですw