フィリピンのスポンジベッドとは何なのか?(マニラ生活)

フィリピンで生活するぞ!移住するぞ!という方は、当然寝具を買うと思うので、今日はそのお話。

本日は、久々に、マニラ名物「大渋滞」にハマってしまい、3時間くらい車内に閉じ込められておりまして、ようやく自宅に着いて🍺のんでます。

フィリピンの寝具/ベッド事情は独特!

まず、比に旅行に来たことがあるひとは、ホテルで疑問に思うことがあっただろう。
「あれ?ベッドに上布団が無いぞ?シーツしか無いやん?」

(↑シーツしか無いマンダルヨンのホテル。筆者撮影)

そう。それで合っている。これはホテルが手抜きをした訳じゃない。暑い国だけに、日本のような、上から被るタイプの布団は必要ないからだ。
実際、エアコンの利いている室内では、シーツより少々厚め程度の上掛けで、充分快適に寝れてしまう。

ベッドの大半はスポンジ!

そして、ベッドの大半はスポンジで出来ている(笑)

SMに行けば、このように、ズラリとスポンジが並んでいるんだが。コレ。なんかのカーテンとかじゃなくって、ベッドなんである。

比でのベッド選びのコツ

というわけで、比でベッドを買う場合。ほぼスポンジ一択となるんだが、その時コツがある。

まず、

このレベルの、薄いスポンジベッド。買ってはならぬ。この手の折り畳み式全般に言えることだが、まず品質が悪いので、使っているうちにスポンジが片方に寄ってしまう。そして、寄った部分は直接床になるので寝ごごちが悪い。そもそも貧乏くさすぎる。ゲスト用などで使う用途には良いだろうが、主力の一軍選手としては使えない。

フィリピンのベッドはUratex一択

日本では無名だが、比で、このベッドを知らない人はいないだろう。事実上、フィリピン標準と言っても良い。スポンジベッド界・最大手がURATEXである。かの平 忠時 たいらのただとき が『ウラテックスにあらんずば寝具にあらず』と言った言葉はあまりにも有名だ。

もちろん、そのへんの中国製と比べると、お値段はなかなかお高いのだが、このウラテックスの厚い(←重要!男性なら最低6-7cmは欲しい!)スポンジを選べば、おそらく比にいる間はずっと使える。買い替える必要ない。コスパが良いので、この辺りを目安に選んだらいい。

選び方

①とにかく厚さ!
厚さと値段は直結するので、厚いモノは高いが、ここでケチってはいけない。薄いと身体が沈んでしまう。床の感触があるようなら薄すぎる。
厚すぎるかな?と思うほうが、結局は満足度が高い。
②URATEXかそれ以外か
URATEXは高い。それ以外は安い。しかし、スポンジベッドの安いほうは、品質が相当悪いことを心得ておくこと。そして折り畳み式だけは、はじめから除外したほうがいい。例え住宅スペースが苦しくともだ!アレは簡易式の、客用に使うモノであって、普段使うものではない。特にソファになるようなタイプのものは、スポンジがどんなに厚くても結局ゴミになり、誰かにプレゼントするハメになる。

なお、買いに行く際は、くるま持ってる日本人にメシでも奢って、当日自宅に運びこむのが一番手っ取り早い。ベッドの配送は(売れてもいないクセに)予想以上に詰まっており、毎週月曜日とか眠たいこと言われると面倒だからだ。(※そして月曜に配送はされない。される訳が無い(笑))

 

スポンジベッドは便利

私も日本にいる間は、ニトリで売っているようなコイル式、一般家庭に多いスプリング式、またはトラディショナル布団を使っていたんだが、それと比べても、フィリピンのスポンジベッド。これはなかなか悪くないと思える。

まず、スポンジだからすぐにヘタりそうに思うだろうが その逆で、一切ヘタらない。持ちがよいのだ。
次に、一番肝心な寝心地だが、これも悪くない。スポンジと言っても寝具用で、程よくかたいので、身体にフィットする。しかも通気性◎
そして最後に、折り畳んで簡単に持ち運べることだ。ダブルベッドサイズだろうがなんだろうが、無理矢理3つに折り畳んで縛ってしまえば、どこにでも運べる。強度もあるのだ。

難点

買ったとき、スポンジ本体の他に専用シーツ(というよりスポンジを覆うカバー)が一体化しているんだが、このカバーを洗うのがメチャクチャ大変である。とても一人では出来ない。スポンジと、ほぼ一体化しているし、チャックの品質も悪いので、外して洗うのは相当な手間である。
洗うと、やはり水が真っ黒になるので、苦労して外して良かったと思えるのだが、再度取り付けるのは、外すときの3倍くらい大変だ。構造上、取り外して洗うように出来ていないのだ。

スポンジカバーを洗うのは、コレもうあきらめてしまっていいかも知れない。私の場合、ベッドシーツを2重(または3重)にしておいて、カバーだけ洗えば済むというような形にしている。

比では、専用のスポンジベッドカバーカバーも売っている。その上に、さらにシーツを引く。そうすると日常では、シーツを2枚用意しておけば、一応清潔なベッドが保たれるようになっている。このあたりは在住者に聞けば、すぐ教えてくれるだろう。

 

 

腰に良い!

腰痛に悩まされている人。実は日本で売っているベッドより、この「フィリピン・スポンジベッド」を持ち帰ることを検討してもいいんじゃないかとおもう。余談となるが、私の知人が、マジで持ち帰った話。

そのひとは映像の仕事をしていた。しかも外仕事であった。重い機材を持つのが毎日の仕事。年単位での、慢性的な腰痛状態。いわゆる職業病ってヤツだ。痛くて痛くてしょうがないから、アレコレ試してもよくならなかった。でも仕事辞めるわけにもいかない。

そんな彼がフィリピンに遊びに来た際、このスポンジベッドに出会って、寝て、えらく感動し、持ち帰ると言い出し、マジで本当に持ち帰ったんだが、その後、あれほど悩んでいた腰の痛みが徐々に回復してきて、ついに嫁と一戦交えることができた!!と大喜びだったのだ。(※そのひとは腰が痛すぎて、子供が欲しくても作れないほどだったのでマジで悩んでいた)

あー。まぁ確かに、腰が痛かったらアッチも楽しめないわけで….

本人いわく。これまで腰に負担のかからないように、柔らかいベッドばかり、大金を出して買っていた。それが大間違い!硬めのベッド。それもスポンジ。これが良かったんだよな!と興奮しきりである。「もうこれ一択!比の硬いスポンジベッド!コイツが俺の腰に丁度良い!!ありがとう!!」となったのだ。うーん。まさか、比のウラテックスが、日本の少子高齢化に効果があるとは思わんかった…(ツレが夫婦円満になってくれて、大変良い事である!)

まぁ個人差はあるんだろうが(本人は男性としてもかなり大柄な人)まさか腰痛に良いとは思わなかった。
上記は別にフィリピンのベッドじゃなくても日本で買えそうな気もするので、あくまでも余談として、であるが。