比の日本人ツアーガイドが友達と言いはる話

なんか最近フィリピンと関係ない話ばっかり書いていた気がするので、今日はガッツリ、比の事情なんかを書いていきたいとおもう。

さてなにを書こうかな。今日は「比の日本人ツアーガイドが友達と言いはる話」を書こうと思う。

日本人のプロガイドは、絶対にガイドだと言わない

意外に思うかもしれないが、こちらフィリピンでツアーガイドをしている日本人は、自らのことをツアーガイドとは言わない。これは言葉の意味通りである。

どうしてかというと、彼らはプロだから、ツアーガイドと言わないのだ(?)それは何故か。

実は、比での観光ガイドというのは許可制だからである!

えっ?わたし、何人かに頼まれて、セブで二泊三日、ガイドしたことあるんですけど…というあなた。ハイ違法!(笑)

嘘ぉ!俺、サンチャゴ要塞ツアー募集して15000円貰ったんだけど?ハイ犯罪者!(笑)

ま。こんなことで捕まるわけがないんだが、一応法律は法律なのだ。(※Tourism Act of 2009(RA 9593))

「ガイド」と言わないことを覚えておくこと

この法律は有名無実化している訳でもない。一応DOTは、「取り締まっているんですよ」というフリをするので、一年で一回くらい、「カラーガイド(←無許可ガイド)摘発しました!」という程度の見せしめ逮捕を行っている。
こんなもん、捕まるヤツは、よっぽどのマヌケで、しかも運の悪いヤツだけなんだが、それにしても捕まるヤツ。いることはいるのだ。そのひとりに、あなたがなる必要は全くない。

捕まったらどうなるか

この手の取り締まりってのは、比では「見せしめ」なので、警告に終わることも多い。しかし外人に対しては厳しいとおもう。特に観光ビザで入国しているひとは要注意。移民法違反としてブラックリストにエントリーしちゃうことにもなりかねない。

主に摘発されているのは以下!
・ボラカイ
・ラプラプ
・イントラムロス
このあたりで官憲に声掛けされたら、友達だと言いはろう!(笑)年の一度の違法ツアーガイド摘発なのかも知れないからだ。
なお、日本のロコ系で登録されているガイドなら安心と思ってはいけない。(この法律は会社ごと摘発されるので無駄だ)

DOTに登録されたらステータス!

フィリピンのツアーガイド資格というのはそれほど難しくないようだ。取ることができればDOTのツアーガイドパスを貰うことができるので、取ってしまうのもひとつの選択肢だ。国家公認のガイドとなれば、日本人でも安心する人もいるだろうし、堂々とお金を取ることもできる。

結論

以上のような事情があるので。現地駐在員がマニラ観光ガイド等行う際、なんや制服を着た人から声を掛けられたら、友達同士の仲良し旅行だと、初めから言うこと。わたしはツアーガイドです、なんて言ってはいけないし、言っているひとはフィリピンの初歩の法律も知らない人なのだということを覚えておこう。

あと。この記事に萎縮する必要は無い。はっきりいって、在留邦人がフィリピンの観光ガイドをすることなんて、しごく当然のことだ。誰だってやることだ。ただし観光名所で声掛けされたときは、一応注意はしておいたほうがいいという、Tipsな記事として頭に入れておいて欲しい。