フィリピンECC(出国許可)の相談事について2024

ECCの相談が物ッ凄く多い。入管の公式読んでくれよ。全部書いてあんだから。

なぜフィリピンベテラン勢は、うっかり六か月滞在をすると焦るのか。そんなに知っているなら自分でやってくれよなマジで。

ほんで。

そもそもECCというのは何かって言うと–フィリピンというのは不思議な国で–連続六か月以上滞在すると、なんと出国するのに許可がいる。それもコッチが役所を回って自分で申請して取る仕組みになっているのだ。

なんだそりゃである。知らない場合初見殺しともいうべき手続きなのだ。(なお、ECC手続きをしろというのは、あなたのVISAに、スタンプでバッチリ押されているので、どんなに空港で揉めても、知らなかったは通らない)

でもまぁ知らなかったという人はかなり多い。本当に多い。ウンザリするほど多い。

フィリピン出国できず、チケットを捨て、数日空しくマニラの安宿に泊まる人。過去も今でも多いのだ。それこそ今日も誰かがやらかしていることだろう。

入国拒否ならまだ分かるが、出国で書類がいるなんて!でもそれがフィリピンのルールなのだ。

入国するには許可がいる=わかる
出国するのに許可がいる=なんで?お前ら把握できないの?

なのだ。だからフィリピンのECCは、世界三大七不思議と言われているのである。

 

このECCというのは、ワリと簡単な手続きなのだが、まったく英語が読めないひとには不安でしかないし、通常本人が行う手続きなので、この書類の質問がメチャクチャ多い。

前置きが長くなったが、今日はこのECCについて書いていこう。知っているひとでも、最新情報もあるから一応読んでくれよな。

 

必要な書類

以下は絶対必要なものなので読み飛ばさないように。

1.パスポートの自分の顔が映ってるページ(バイオページ)のコピー
2.最後に入国したときに押してもらったスタンプページのコピー
3.自分が持っているVISAのパスポートシールのコピー
4.ACR両面のコピー
5.ACR貰った時の領収書のコピー(は?)
6.眼鏡外した状態での2x2(ツーバイツー)の背景白の写真四枚
7.最後のVISA延長の書類一式
8.飛行機のチケット(←飛ぶ日までECC有効ということになっている。)

まず。

これが公式発表だが、実際には違う。順番に解説していこう。

まず126は簡単だ。申請時、パスポート持って行かないヤツはいない。当日準備できる。
3については、観光ビザは不要。(ただし古いパスポートの場合はそれも持参すること)

ECCの条件は六か月以上滞在なので、全員ACR(外国人登録証)をもっていないとおかしい。ので、4も必要。田舎でACRが遅れて受け取れない場合入管に事前相談したほうがいい。

ほんで8についてだが。これちょっと注意な。

ECCは一か月有効な書類だが、飛行機が飛ぶ日がそれより前の場合、ECCはそれに準じて短くなっかんな。

『成田行きの7日便に乗るつもりだったけど、大阪支店に用事あっから関空の8日にするわ』

はいダメ。おン前のECCもう無効だから。ECC申請後は、飛ぶ飛行機変えるとややこしいことになるので、素直に申請した飛行機に乗るように。

—成田から大阪ァ?そんなもん帰国したらなんとでもなるだろ?大人しく7日の成田で戻った方がいい。

この8がクセモノだ。予定が未定の場合、ギリギリまでECCを申請せずに、はっきりと都合がついてから申請しようという考えをするのは正しい。忙しい日本人なら誰でもそうなんだけども—-やはり4日前くらいをリミットにして行動したほうがいいだろう。大統領令で、いきなり国民の特例休日になったら入管閉まるかんね。アホらしいけどそういうこともあるので、ECCは早め早めをオススメする。自分の顔写真の貼ってある「出国してええぞ書類」を受け取ると安心感がある。

帰国の際はあれやこれやと用事もあるものだ。先延ばしのギリギリで取るより、余裕をもって取るのが賢いのである。とはいえ俺も、いっつも出国許可はギリギリなんだけどw

 

本題に戻ろう。

本来であれば、この1-6があればECCは貰える。公式にもそう書いてある…のだが!!

フィリピン共和国様は、さらに追加書類を出せというのだ。何故かECCについては、そういう入管が非ッ常に多い。出国直前にECCが出ないと焦るので、この追加書類ってなんなのというのを解説していこう。

何故いるのか全く不明だが用意したほうがいいかも書類

1.古いパスポートのコピー
2.白背景の2x2の写真追加4枚(4枚提出したのに、なんで追加されるのか謎)
3.未成年の場合、親の写真2x2で二枚(これは分かる)
4.ビザのダウングレード証明一式(お前記録見たらわかんだろ)
5.ダウングレードしたACRの両面コピー(お前が発行したんだろ)

なお上記は、アディショナルで必要になるかも♡と公式に書いてある。ふざくんな。3以外要らんだろ。

しかもそれだけではない。

公式のどこにも書いていないが、よくリクエストされるのが、

これまでのVISA書類全部一式のコピーである!アホである。合法的にVISAを持っているからこそ最終VISAが発行されている筈なのに、どうしてこれまでの書類をコピーして出さなきゃならんの。

以前も書いたが、比入管は、パスポートナンバーを打ち込むと、これまでの記録が(古い記録も含めて)全部!一覧で端末照会できるようになっている。あなたの「マレーシア行捨てチケット」まで記録されてて、瞬時にバッチリ表示されんのよ?

一応入管なんだから、おおスゲェ!というくらいにはオンライン化しているわけだ。だったら紙のコピー要らないよね?間違いなく絶対に要らないハズなのだが。提出しても見てる風もないし。

—どうしてコピーを提出しないと受け付けてくれないのか本当に理解不能なのだが、これをリクエストしてくる受付に当たったらECCが出ない。ので、持っていかざるを得ない。

もしもVISAの書類(最後に入国したときから今日までのVISA書類)を保管していないならどうなるか。あなたの住んでいる入管の意地悪度によっては出国できないと焦ることになるのだ。これはひどい。だってデータは入管持ってるじゃん!

とはいえ、役人の….特に入管の言うことは絶対である。

もしも、この手の嫌がらせにあった場合。諸島に住んでいる方は、マニラのSM AuraでのECC発行。これはワンチャンオススメする。
SM Auraのエクステンションオフィスは、コピーは求められるものの、忘れたと言えば通ることが多い。そもそも本当に無くしてしまったり、台風だの雨漏りだので書類が汚損・破損することはマレによくある。

田舎のヒマな入管と違って、BGCど真ん中にある入管は、効率よく外人を捌いていかないといけない都合上、VISAのコピーは絶対ではなく任意程度の扱いになっている。だからおかしな書類要求は無く、公式通りで通ることが多い。(※そもそも公式のどこにも、全部のVISAコピーが必要だと書いてない)だからSM Auraの対応は特に問題もないのである。こちとら出国できればなんでもいいのだ。

ただし最後のVISA書類コピーだけは必要となるので、もしもそれが無い場合、必要経費として(観光VISAなら)もう一か月延長した上で、その書類をコピーしたらいいだろう。もし最後の書類が無ければどうするか。作ればいい。今入管にいるんだから!

その場で延長した上、原本を見せてECC申請してしまえばいいのだ。

 

余談になるが、日本人の間で非常に評判の良い、マカティエクステンションオフィス(あそこはイイ!)だが、ECCだけはダメだ。

写真にまでケチをつけてくるクソババアがいて、書類も追加追加と嬉しそうに言ってくる。俺は出国直前に、二回もECC拒否されているので絶対に勧めない。ゼロックスも写真も同一建物内にあることはあるのだが、知らない人は相当往生するだろう。

ECCは無料だの要らないだの言う人について

何回も書いているけど、それでも同じ質問が来るので再度書く。

確かに、あなたのVISAステータスによって、ECCが要らないこともある。ただし要らないというよりも、事前に審査が終わっているというのが正確だ。また、ECC無料というのも違う。ACR発行時にECC費用は払っている。

え、じゃあACR持っているんで全員タダなのでは?と思うだろうがそれも違う。ACR発行時にECCが自動付帯しているだけの話で、ECC自体は一か月で有効期限が切れるから、六か月以上滞在の場合は再申請しているに過ぎない。VISAの種類によっては、そのとき払ったカネで自動審査となっており、余計な手間が無くなっているだけのことだ。通常はECCが必要なので、不要と言われたひとでも、出国三日前までに、一度入管に行って確認したほうがいい。必要だと言われた場合でも三日前なら間に合う。この手間は絶対に惜しまないように!

空港で当日出してくれる話について

「あなたがそう思うなら、そうすればいいんじゃないですか?」

わたしは、この「ECCなんて当日空港で貰えますよ」という『ベテラン様の話に反応した人』に、常にこう答えている。
じゃあそうしたら?俺関係ないし。そのベテラン様の情報を信じて、空港で当日発行してもらったら「良かったですね」でオシマイだ。

ECCが無い=出国できない=当日空港で貰えた=乗れた=俺凄い

これは確かにそう。うまくいったら俺凄いで、居酒屋で自慢できるネタになる。海外トラブルを自力で切り抜けたんだから自慢していい。

でもこれ、時間切れになったら飛行機飛んでいくからね。大混雑のマニラT3で、あなたひとりの為に駐機するわけないので、ただのno showで終わります。

「ECCなんて当日貰えます!」という情報を鵜呑みにして、実際その通り帰国できる人もいるので間違いではないのだが。それは運が良かっただけの話。ひとは失敗したことは公開しない。

もしもECC取り忘れ外人が列を作っていたとしよう。窓口で揉めていたとしよう。そんななか、あと15分で飛ぶとかね。そういうことは充分考えられますのでね。俺は素直に事前に取っておいたほうがいいと思うよ。当日取った武勇伝、誰に自慢するのかナ?(満面の笑み

 

そもそもECCってなんなのよw

ECCの書類には、こう書いてある。

『コイツはフィリピン共和国で、ブラックリスト(出入国拒否)やウオッチリスト(監視対象人物)、裁判になっていないことを証明するから飛行機に乗ってええで』と書いてある。出国するにあたって、政府のお墨付き書類がECCというわけだ。

要はフィリピンで犯罪をして、外国に逃げられたら困るのでECCで証明をしろというわけなのだが、それって我々が証明することなんか?
そんなもん、いまどき入管でストップすれば済む話なんじゃないかしらと思うのだが、とにかくフィリピンというのは六か月以上滞在したら、問答無用で、こちらが潔白を証明しないと出国できない仕組みとなっている。実際の運用でいうと2ケ月以上からは実質そうなっている。(ACR発行時のレシートみてみ?ECC自動付帯してあっから)

 

結論

 

1.自分がPEZA等の強いVISAを持っていても、帯同者は弱いVISAかも知れない。ECCの必要不必要は、同行者も含めて全員確認してから出国すること。ひとりを置いていけず、結局全員乗らずに残るパターンもあるのだ。

2.当日発行できるという情報は間違いではない。ただし、運が良かっただけである。その情報を鵜呑みにして乗れなかった場合、ソイツはチケット代払ってくれるんか?当日発行に賭けるより、事前申請で普通に乗ろうよ。当日ECC。なんの自慢になんの?

3.比の田舎暮らしの人アルアルなのだが、追加書類のうるさい入管職員に当たったら、当日ちょっと遠いかも知れんが別の州の入管にいけ!田舎でも遠出する価値はある。無いと出れないんだから時間もカネも使っていい。もうしゃあない!割り切って動いてしまおう。ローカル窓口で押し問答しても無駄である。

回ってダメなら田舎よりマニラのほうがECCは返って取りやすいと覚えておこう。
マニラだけは、人ではなく、法に準じて進むことがあるからだ。それに外人も多いので、ちょっと書類不備程度の奴なんてゴロゴロいるので、小さいことなら通ることもある。入管の出張所も沢山あるので、一か所ダメならハイ次!と回ることさえできる。どこかで通れば出国できる!
田舎入管でダメだと言われたら手詰まりだし、結局セブ、マニラ、クラーク(パンパンガ)あたりからしか外に出れないんだから、諸島住の人は書類持って都会に出てきた方がいい。賄賂欲しさのバカ書類追加追加よりも、どうせ行くマニラに移動してから申請したほうがいい気がする。

とりまオススメとして、ECCならまずSM Auraに行け(笑)ECCでは多分一番緩くて早い。40分くらいかな?過去何人も「おかげさまで帰国できました!!」と報告を受けている。抜けている書類があっても通りやすい。私自身もECC=Auraで助けられた。

入館時、エレベーターの行列にイライラしてはいけない。出国許可一式のためなら何でもない事だ。

ECCだけでなく、出国についてはマニラのほうが圧倒的に動きが取りやすい。入管本局があるのもマニラだし、当日発行しやすいのもマニラだ。力技で出国するにしても、イントラムロスの許可が一番強いし手っ取り早い。田舎の国際空港だと、ダメとなったら動けない。(略)

4.当日ECCで飛行機が飛んで行ってしまった場合でも諦めるな。もしも午前中であり、かつ一日二便飛ばしている会社なら、乗り遅れ客はタダで後発便に乗れることも充分にある。海外での交渉能力を発揮する時がきたのだ。この程度のことなら入管も通してくれることが多い。

なお、あなたがなにか「やらかしていて」ECCが出ない人だった場合どうするのか?これはまた別の話。
上記の情報はよいこのみんななら有益であるが、それ以外の人は全く無意味な情報である。

 

※念を押しておきますが、上記は個人の酔っ払いが書いた、なんの裏付けも検証も証拠もないブログです。この記事を鵜呑みにして、この通り行動したとして、ECCが取れないとなっても、そりゃアンタが悪いということですので念のために書いておきます。まともな人なら、どの入管でも書類さえ揃っていれば、アッサリ発行されます。