今回は、最近 実際に相談を受けた事例をご紹介。
案件:現在フィリピン人女性と真剣交際していて、婚約状態である。近々結婚予定である。男性側には安定収入あり。既に妊娠している。夏前頃には、ふたりの子供、出産予定。
「日本で出産したほうが安心ですよね?」ということなのだが、ワイはNOという回答をした。何故かというのがお題である。
日本で出産すると(書類が)めんどくさい!
ある意味、書類が日本に残る都合上、どうせやらなければならない手続きを前倒しでやれるという考えもあるのだが、やはり日本での出産は手間だし費用もかかる。
まず。通常出産して、日本で子供が生まれたとしよう。この場合どうなるか。
1.認知手続き(日本人男性)
2.国籍取得届(日本人男性が子供に対して)→これで日本国籍取得
3.母親が観光ビザの場合延長
4.子供の在留資格取得許可申請(国籍取得届の手配が遅れた場合等)
5.出生届(日本側)
6.出生届(フィリピン大使館)出生届受理証明書+出生届記載事項証明書を揃えて認証英訳
7.母のPHパスポートとPSA両方
8.子供のBC登録が終わったら、今度は子供のフィリピンパスポート取得(日本ではない!)
上記を全部スムーズに終わらせないと、三人でフィリピンに戻れないのである…
なんでかっつうと、なーんもしないで合法的に滞在できるのは あなた(男性)のみ!比人のほうは、日本で呼吸しているだけで、やれ滞在許可だの延長だのと書類が必要となる上に、生まれた子供の書類処理はスピーディーかつ正確を要する。しかも、ガキってのは、生まれてから手間のかかること おびただしい訳で。
役所手続きは日側なので、安心かつスムーズであろうが、ギロッポンに何度も行かなければならない上、これ全部上手に終わったとしてだよ?生後まもない子供を。いや子供ですらない。乳児をだよ?サンゴルをだよ?国際線に乗っけて移動するってのは、これまた大変である。できないことは無いだろうが無謀である。
日本で産むメリット
日本で産むメリットはハッキリしている。もしも検査の結果、通常出産できないという、難易度の高い医療が求められた時だ。そんときは迷わず日本を選べば良いだろう。せっかく日本で産めるチャンスがあるんだから、書類なんて後回しにしたらよい。命が大事だ。また、日本の場合乳児誘拐が無い(これはフィリピンでは頻発している犯罪。田舎では 出産当日に退院する場合すらある=子供は売れるのだ)
フィリピンで産むメリット
まず、フィリピンファミリーが周囲にいるので、あれやこれやという手間が省ける。産後のケアも、ほとんど心配要らない。(PSAへの届け出も、いまや病院が印刷してくれる時代だ)フィリピンファミリーが母子をケアしてくれている間に、日本人男性は日本大使館にいき、認知届だけ出してしまえばいい。これでひとまず日本国籍は担保される。(すでに結婚している場合は単純に出産届となる)逆にいえば、この手続きをしないと、ただの私生児フィリピン人となるので、日本と全く無関係となってしまう以上、これだけは絶対必要だ。
比側の書類も楽だ。なにしろ現地なので、ひとまず「出生届」さえ出してしまえばよい。フィリピン人がフィリピン人を産んでいるんだから、手続きは楽である。役人だって分かってる。
日側の出生届も余裕がある。(日本では7日以内だが、海外では2-3ケ月以内に出せばよい)フィリピンでは、この手の手続きはノンビリなのでイライラするだろうが、おおよそ三か月くらいで反映するようだ。
フィリピンってのは、子供がゴロゴロ生まれる国でもある。単純出産の場合、日本で産む場合とに比べ、処方される薬も大して変わらない。(というか全く一緒である。出産については全世界ほぼ共通!)
”案ずるより産むが安し”という諺もある。通常出産ならば、この場合(結婚してないけど比嫁が妊娠している場合)フィリピンで産んだ方が良い。
だってさぁ…日本で産んで、その乳児がよ?乳児が、だよ? ちょっと日数オーバーしたら『不法滞在』なんて言われたら。イラっと来るだろコレ。(いや日本国の法律に基づいているし、役人は法を守るのが仕事だからしょうがないんだが)
認知届を受理されて処理されるまでの間はフィリピン人なんでェ~VISAが居るんですよ~あ。切れてますね!切れてる!違法!不法滞在!っていうかVISA自体無いですね!アンタお父さん?認知届だしたの?フーンどうだか。控えありますか?
—とか言われたら、コレ誰だってイラっとするだろう。当たりメーだろ普通に考えて…つい数か月前に生まれたばっかりなんだから….日本にだって意地の悪い役人もいる…
基本はフィリピンで産んだ方が良い!
フィリピン社会というのは(これ書くと長くなるから省略するけど)こと乳児子供に関してはベテラン兵ばかりが揃っていると思ってくれていい。(日本の子育てヒステリーなんつうのはゼロに等しい)なんせ出産当日に退院するお国柄。カーチャンは強いのである!日本みたいなチヤホヤは一切無いが、それがまた良いのだ。産後の女性の強さというのは…コレもう原始的本能なんだろうなと、考えさせられるものがある。
産んだ後はステータス全降りでケアするから、書類はヨロシク!みたいな感じになるし(日本人男性なんて、どーせ買い物にいく程度のケアしか出来ないんだから)じゃあパサイの大使館行ってくるわ…で良いのである。(マニラ以外に住んでいる人であっても似たようなものだ)
日比カップルで、結婚していないけど子供が生まれた場合。時間的猶予はどれだけあるのか?というと、皆一年だと言う。一年!!
日本側→「海外だから特別な事情に該当するで」
比側→「まぁなるべく早く届け出してくれな」
となるので、比で産んだ場合は手続き上の時間的余裕がかなりある。とはいえ出生届は一年も放置できないので、それなりの早さは必要だが。それにしたって比で産んだ方が書類手続きは「得」だ。
だって。なんで書類手続きをするのだろうか?その子に日本国籍を与える為だろう?(これが要らないなら手続きは半分以上要らない(笑)PSAに書類だして終わりだ)
どこの国だってそうだが。国籍ってのは軽く貰えるものじゃない。親の手続きで済むならやってあげたほうがいい。
結論
医学的に難度の高い出産であり、高度医療が必要な場合→命が最優先。日本出産が良いだろう
単純出産→フィリピンのプライベート病院でも心配ないのでは?
というわけで。国際ベイビーってのは手続き手続き書類書類なんで。親はサッサと名前だけは先に決めておくことな!全部の書類に記入すんだから!

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