円安なのである

円安なのである。

あまりにも円安なのである。

比で長期滞在している人にとっての円ペソとは、これは俺が勝手に作ったんだけど『4200が相場であり、3800は仕方ないであり、4500なら文句言うな』ではないだろうか。

ドルと事実上ペックしているペソは、フィリピンの信用と無関係にドルと連動する以上仕方ないのだが…

現地感からいくと、諭吉=4000を切るというのはレートが悪いということになる。為替云々の理屈関係なしに、である。

我が日本円の価値が、言葉は悪いが、発展途上国のね?停電したら信号も止まっちゃうような国の通貨に、そんな価値ないだろ!!

と、両替所で吠えたくなってくるわけである。1諭吉=4200で「まぁしょうがないよね」というのがフィリピンにいる日本人の一般的感覚だと思う。ところが、もう今年は3千台が当たり前になってきている。マニラ中どこ探したって、4000台の両替所なんてない。

俺たちの国の通貨の価値が落ちたのだ。それもはっきりと、中期的に。

もう、自覚したほうがいいだろう。一万円=4000ペソに戻ったら、有難い!という時代に突入したということだ。

ということは?

わたしたちはペソで生活しているので、勝手に円の価値が下がった結果、下がっただけ資産が増えたことを意味している。

給与の玉でも契約ではっきり明暗が分かれている。円建てのひとは悲惨だが、ドル建ての人は円安?なんの話?みたいになってる。

そんなわけで。

最近、こちらに住んでいるひとが帰国すると「日本安っす!」みたいになってしまっている。そりゃそうだ。ペソの価値が強くなったんだから。

そんな折、在住邦人のひとから、ちょっと興味深い話をきいた。

なんでも、そのひとは日本のアマゾンで、欲しいものを買いまくっているというのだ。
マニラで「六甲のおいしい水2リットル」を、空輸箱買いしているのだ。まぁそれは彼もやりすぎたといっていたけども。うんそれはやりすぎたよねw

でも、それを思わずポチってしまったというのがまず、これだけの円安を象徴しているのである。

 

これまで、我々海外在住者は、日本のアマゾンで、国際便をポチるということなんて、よほどの必需品でもなければ、よく考えてからポチっていたものだ。帰国するヤツに頼んでみたり、他の入手方法を思案したりしていたのだ。

ところが、円が安くなり過ぎた結果、「ちょっと高い程度なら、国際便で送ってもらったほうがよくね?」という、これまで聞いたことも無い、新たな価値観が生まれていたわけだ。

マジかよと思って、俺もアマゾンを見たんだけど、確かにペソ換算で言えばメチャクチャ安い。日本円自体が安くなりすぎちゃったので、ずっとバーゲンセールみたいなもんである。

日比の送料を差し引いても、日アマで買って送ってもらうという、富裕層的な買い方をするのが、一応アリということになっているのだ。

まぁ確かに1万円=4500時代を考えて計算すると、送料を考えても、負担分はかなり減っている訳だ。

これまで、日本のアマゾンでフィリピン発送なんていうのは、俺はあほらしいことで片づけていたんだけども、アリという時代になってきたようだ。