フィリピンで交通事故に遭ったらどうなるのか(6)

ずっと前に書いた交通事故の話なんだけども、まさかの続きである。(1)を含む交通関係の記事はこちら

要約すると、日本人の車を帰国中に乗り回したしたガキが、運転しながらゲームしながら坂道下って自爆して、車はメチャクチャになり、本人内臓破裂して脳死状態で生死をさまよい、その医療費に60万ペソかかった結果奇跡の回復を遂げたと。良かったねと。そういう話だったんだけども、またこの件でトラブルがあった。

まず、この内臓破裂して脳死になった子が、命の恩人である日本人の家で泥棒をした。「盗まれたヤツがマヌケ」と言われるフィリピンにおいても、さすがにちょっとねぇ。通らないよねぇ。

 

次に、このグシャグシャになった車(事故車)を、家族が数万ペソで売り、それを黙ってポッケナイナイしていたという、笑撃の事実が明らかになってしまったのである。

しかも、その家族は開き直ってきたらしく、ついに日本人もキレてしまい、もう収拾がつかない状態になってしまったのである。

「どーしたらいーですか!?」「壊れているけどアレ俺の車ですよ!」「あんだけしてやったのにこの仕打ちは酷い!」という訳である。その通りである。ええ。おっしゃる通りだ。なんでそんなことするんでしょうね?

フィリピン人と口論したり、怒ったりすると、逆恨みされてナイフが出てくるからやめておけとは言っておいたんだけども、ホント救われない話だ。これ今年の話である。

そこの家族には、一応俺も、クリスマスにはクリスピードーナッツセットを渡したのである。お礼は当然無かったけども、まぁそれはいい。

 

日本の場合、因果応報という素晴らしいことわざがあるように、まず同じことにはならないだろう。そもそも車は何年かかっても弁償するだろうし、そもそも勝手に車は乗らないだろうし、親しい中にも礼儀ありということで、家の中のものを物色したりはしないだろう。

わたしも以前、あまりにも家のモノが無くなりすぎるので、自分の部屋にCCTV(監視カメラ)を設置しようとおもったくらい、この盗難というのは多い。手癖の悪いヤツが多すぎるのだ。

なんというか、いわゆるフィリピンの洗礼とでもいおうか。こういうことを何回も何十回も繰り返していって、ようやく本当のフィリピン暮らしが始まるといってもいいんじゃないだろうか。
(その前に大体フィリピン嫌いになるわけなんだけども)

 

自分語りをしよう。自分も、移住4年目くらいは、一か月の半分以上をトラブル解決に費やしていた。生活上のトラブルが多すぎて、まともに仕事すらできなかった。
月のうち、仕事できるのはせいぜい10日というくらい、周囲の厄介ごとに巻き込まれ、ついには疲れ果ててしまったことがある。(そのときの経験は、今思えば無駄ではなかったが、二度とやりたくないことでもある)

ただ、ひとつ言えるのは、フィリピンでのトラブルというのは、日本に住んでいれば一生のうち数回程度しか起こらないことが、毎月のように起こるということだ。
特に田舎の、質の悪い連中と付き合うと、もうトラブルの山、山、山だ。
彼らと酒を飲んだり話をしたりするのは楽しいが、半分は関わりたくないという気持ちもある。