フィリピンのいいところ

大晦日なのである。年の締めくくり位、アヤシイ記事ではなくて明るい記事を書こうと思う。ということで今日は、フィリピンのいいところを書きたい。

明るい国民性

まっさきに人が明るいと言われるけど、これは本当にそう。小さいことでも大爆笑という、昭和的な笑いがある。
笑いを取るのは、やっぱりタガログ語を覚えたほうがいい。私も語学に自信があるわけじゃないけど、ジョークは現地の言葉だと受ける気がする。

 

病気が治る

フィリピンに住むと忙しい。訳の分からない雑事が多すぎるからだ。
そうして忙しくしていると、何故か病気が治る日本人が多い。これは本当に不思議だ。
日本で悶々と薬を飲んでいるより、フィリピンで動いているほうが健康的になる人がいる。なにしろ年中夏なので、身体にはいいわけだしね。冷えというものが無い。
南国でリタイヤメントする最大の魅力というのは、実は気温だったりするんじゃないだろうかと思う。

温泉が少ないのは残念だけど、こっちの激安全身マッサージ(約500ペソ/時間)を受けまくり、天然ブコジュースを飲み、雑事に絞殺されているうちに、「そういえば最近調子いいな?」となる60代、70代の人はかなりいる。

どんな世代とでも友達になれる

日本では、友達を作るとなっても難しい。年を取ればなおさら難しくなってくる。でもフィリピンでは友達を作ることができる。何故なら同じ日本人だからだ。
これって実は凄いことだと思う。

海外に住んでいると、ひとりでも多く、いざとなったら連絡する人を増やしたいと思うので、自然と友達が増えていくのだ。日本では絶対にこうはいかない。

VISAが楽

VISA(合法滞在)が楽である。フィリピンの入管に不平不満はあるかもしれないけど、世界を見渡してみればものすごく楽な国だ。東南アジアほとんどの国では、気軽に滞在するのはMAX一年位だけど、フィリピンでは3年貰える。書類集めが大変だというけれど、他の国だって大変な思いをしている。フィリピンは楽だと思う。

物価が安いとは言えないけど、収入が少なくてもOK

フィリピンは貧乏人が多いので、シャンプーも一回分、歯磨き粉も数回分から買えるようになっている。タバコは一本から買える。それが当たり前だ。
節約しようと思えば、とことん節約できてしまえる国である。米なんて、キロ70円位から買えるのである。(政府米。豚の餌と言われるが、よく食べていた)
お金を節約すれば、私の過去の発言と矛盾するけども、3万ペソの収入でもお釣りがくる。それでもネットさえあれば、充分文化的生活を送ることが出来る。
田舎にいけば一軒家が数千ペソで借りれるわけだし、工夫すれば自分で日本食を作ることもできる。収入が少なくても清潔な服装と向上心があれば、日本社会だって飛び込める。
日本では相手にされないかもしれない状況であっても、フィリピンなら相手にされるし、仕事にありつける可能性も数倍ある。やはり海外はチャンスがあるのだ。

人目を気にすることが無い

当たり前だけど海外だから、日本の同調圧力が一切ない。かなりフリーダムだ。なにをすることもできる。周囲の目がないので、勇気を出してやりたかったことがやれる。
よく日本にいる外人がヘンなことをして、国に逃げ帰って批判の的になるけども、海外暮らしをするというのはその逆である。いざとなったら帰国すればいいのだから、思い切ったこともやれてしまう。その結果人生が好転する人も多い。

本当の自己責任とはなにかが分かる

日本に住んでて、自己責任なんて言葉を使ってほしくない。だって海外は究極の自己責任だからだ。自分の国の政府ではないのだから、怖いほど自己責任である。
でもそれが面白い。自分の能力を試すなら、やはり一度は海外で試してほしい。それがどこの国であっても、日本にいるときとは違う世界でチャレンジできるのは格別だ。

自分がレベルアップした気になる

日本にいると、優秀な人が多い。「コイツには叶わないな」と思う人もゴロゴロいる。自信がなくなり卑屈になる場合もある。
ところがフィリピンに来ると、自分はまるでスーパーマンになったような気分になる。

例えばフィリピンの田舎だと、冷蔵庫を持っている金持ちwは、氷を5ペソで近所に売っている。
段ボールのキレッパシに、「ICE CUBE 5P」と書いてあるだけだ。あれはいったいなんなのか?日本人なら考える。
・もうちょっと工夫したらどうなのか?氷を売っている認知がされない
・そもそも5ペソって適正なのか?電気代を考えていくら儲かる話なの?
等々、すぐにいろんなことを考え付く。その結果、簡単に売上を二倍三倍に伸ばすことができるんだけど、そうするとまるで魔法使いのように思われ感謝されるのだ。
マニラは競争が激しいからこうもいかないけど、田舎だったら、真面目に仕事をすれば、日本人なら絶対チャンスがある。(ダメなヤツはダメだけど)

世界を知ることが出来る

分かりやすくいえば韓国車。ヒュンダイやKIAという自動車メーカーは、フィリピンの地で一定のシェアがある。これらのメーカーは、日本では全く見ない。
グラブで韓国車が来て乗った経験があれば、初韓国車というわけである。フィリピンにはインドや中国の車も大量に走っているんだけど、こういった経験は日本ではできない。
例えばフィリピンの歯磨き粉といえばコルゲートだけど、これは世界ナンバー1シェアの歯磨き粉である。花王やライオンなんか、足元にも及ばない。
音楽にしてもそうだ。フィリピンで流行している音楽は、欧米系の流行を真っ先に捉えることが多いので、フィリピンに一年住めばその年のビルボードを知ることができる。

他にもたくさんあるけど、フィリピンという国そのものの魅力というのも、一応ある。わたしは良い点より悪い点を見てウンザリすることが多いけども、それでも0点ではない。
日本より優れた法律があったりもするし、上手なやり方をしている点もある。見習ってほしいと思うこともある。バカにすることばかりではない。素晴らしいこともある。

フィリピンがこれから発展していくとしても、この国特有のナニカというのはなかなか無くならないだろうけど、わたしが初めてマニラに来たときから、ほんの少しは変わっている気もする。