NAIA-3の抜け道(フィリピン空港タクシートラブルについて)

NAIAのタクシーでは事件事故が多い。日本人観光客がよく話題にするのが、マニラ名物タクシートラブルだからである。
私はタクシートラブルはほとんどまったく経験したことが無いのだが、それを言うと「それはアンタが慣れてるから!」と総攻撃に合う。

というわけで、今日はNAIAから市内へ移動する方法を伝授しよう。

ガイドブックや口コミ情報を鵜呑みにしないこと

ほとんどの場合、カビの生えた情報である。マニラのタクシーは危ない!と警戒しすぎる人も多いけど、そんなこともない。
日本人だから危ない!というのも間違い。カネを取ろうとする犯罪者は、別にあなたが日本人だからお金を取ろうとしているわけではない。中国人でもマレーシア人でも全く同様の被害がある。

空港タクシーはどれがいいのか?

簡単だ。あなたがお金に糸目をつけないならば、空港でタクシータクシーと言っている「許可を得ている」等という人についていけばいい。客引きに騙されていいのだ。
アレはかなり高額だが(マラテまで700ペソもする)それでも日本より安い。並ばずに乗れる上、時間に関係なく距離だけで計算される。四人で割り勘すればなんてことない金額だ。
人数がいればありである。

白タクシー

日本と違って、白タクとはいうのは一般のタクシーのことである。(マニラのタクシーはおおよそ白色である)これでトラブルになることは、正直、最近聞いたことが無い。
普通に乗れば良いだけだ。いかにも観光客丸出しという態度(例えばホテルの予約票を見せてここに行けなどという行為)さえしなければ、普通にメーターを押してくれる。
ただし、白タクはかなり行列している上に全然来ないので、到着してから一時間は待つハメになる。

黄色タクシー

黄色タクシーは、空港送迎専用のタクシーであり、バカ高い。すぐに乗ることができるが、誰も乗らない。高すぎるからである。笑っちゃうほどメーターが上がっていくので、近場でおろしてもらった方がいいだろう。

グラブタクシー

フィリピン複数回の人ならグラブを呼ぶという手もある。30分くらい待つが、定額で乗れる。一番よい方法だけど、待つときは待つ。空港を嫌がるグラブカーがいるからだ。

 

裏技

この写真はNAIA3の白タク乗り場の最後尾を取った写真である。ここにズラッと人が並んでいるんだけども、実はこの行列をさかのぼると、外に出る階段がある。(階段から撮影しているのだ)「階段」があるので、重い荷物があるとキツいのだが、外に出てしまえば空港料金と関係なくなるし、簡単にタクシーが捕まる。
何故か出た瞬間にタクシーが待ち構えている(空港に入れない奴らなのでロクな連中ではないが交渉次第ではアリだろう)が、それをスルーして、通りかかったタクシーに飛び乗れば時短できるわけだ。

また、目のまえにマクドナルドがあるので、エアコンの効いた店内で、ハンバーガーを食べながら配車するという手もある。特に雨季では有効な手段だ。ウンザリするタクシー行列に、並んでいるのはフィリピンの印象さえも悪くしてしまう。

高いカネを払っても、早く移動したい人はどうしたらいいのか

ある意味、到着した初日というのは、あまりお金のことは考えない方がいい。なにしろ悪名高きマニラである。日本からたった四時間で別世界だ。ここでベテランを気取って、おかしな技を駆使する必要などない。さっさとホテルに行って、熱いシャワーでも浴びたほうがいいというものだ。

一番いいのは日本人に迎えに来てもらうことだ。おかしなもので、空港で500ペソのボッタクリタクシーに乗るとイライラするけども、日本人になら1000ペソ払っても少なかったかな?位の気持ちになるものだ。それほど日本人送迎というのは絶大な安心感がある。高いといっても、同じ日本人に払うお金なら惜しくないと思えるものだ。

迎えが無い場合は、ボッタクリと分かっていても、客引きや黄色タクシーに乗ることだ。そして、近場を指定する。これなら500~1000ペソ以内で必ず収まる。
空港ボッタクリというのも相場があって、1000ペソというのが最上限だ。(1000ペソ払えば、白タクでマニラ一周できる額だ)わたしはボッタクリと知っていて乗ったことが何度もある。
彼らの車は高いだけあって清潔だし、車種も高級なことが多い。ワリと払った額に見合ったサービスだったりもする。
特に私は、飛行機移動で結構疲れてしまう人なので、おかしな節約をしないでボッタクリに誘われることも何度かある。また、ボッタクリは安全でもある。(危ないのは白タクだけだ)

空港白タクのボッタクリ相場は500

トランクを開けて、デカイ荷物を入れると逃げられない。だから白タクはメーターを押さない。車が進みだすと、あなたは急に怖くなる。
よく「現地の言葉で話しかけると押す」というのだけど、私はよくわからない。英語でもいいような気もするけど、全くわからないのは困りものだ。スマホの翻訳アプリなんか見せたり、ホテルバウチャーをガサゴソ見せたり、両替したばっかりの1000ペソ札を数えていたりすれば、俺が運ちゃんでも襲いたくなるので、普通に堂々としていればいい。
現地語といっていいのか知らんけど、メーターを押さないヤツには「メトロランポ」と呪文を唱えてみてもいい。これだけ覚えておけばいい。この呪文が効けば押してくれる。

空港タクシーで怖い思いをしたくなければ、初日は空港から近いホテルを取ればいい。空港周辺にも良いホテルはたくさんある。空港からマラテエルミタというのは意外と距離があるので、不安ならもっと近くに一泊すればいい。マニラでは、最初のうちは臆病者になっていいと思う。それをからかう人など誰もいない。

 

 

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