年末年始、日本マニラ往復節約法2022秋冬

今年はホント異常。なにが異常って、日本マニラ/セブの往復手配が絶望的におっ高い!
これを書いているのは2022年10月初旬なんだけど、もう今から買っても間に合うかどうか?というくらい高い。(というわけで今日は旅行手配日記です)

わたしは旅行手配が好きということもあり、友人知人の旅行手配をよくやる。そのひとの予算や日程の余裕を聞いて、うまく組み合わせて、最安で最高の手配をすることを心がける。そうすることによって、お土産を快く受け取れる(笑)お金じゃなくて、ガソリン満タンにしてくれたり、アホほどオニギリをもらったりという漫才が楽しいのだ。気安い友人だとしても、タダで何かをもらうのは気が引ける。でも旅行手配をしたなら堂々と受け取れる。だから一生懸命手配するのである。
(注※私が旅行手配するのは友達だけです。個人情報を全部いただくことになるので、基本お会いした方優先にしております。旅行業者じゃないので念のため)

さて、年末年始の飛行機手配なんていうものは、普通では11月からやれば充分なんだけど、なんのなんの。コロナ明けの今年は、飛行機はガラガラでも価格は強気という状態になっているので、すっごいお金がかかるのだ。嘘だと思ったら、あなたのお気に入りの旅行会社で日本マニラの年末年始のチケット見てみたらいい。

私が見た中で一番高いのは20万円超えるんだけど、これは本来あり得ない金額。何故なら国際線にも定価というものがあり、マニラの単純片道切符は19万円程度が上限なハズなのに、その国際IATAの規約違反という価格まで登場してしまう始末。この定価チケットというのは364日のオープンチケットのハズなのにFIX。(定価チケットは、いつでもどの便でも乗れなければいけません)これは一応国際協定違反なのである。そこまで行ってしまっているのが今年の年末年始だ。

 

とにかく往復6万円で買えない!

年末年始であっても、LCCなら6万円(片道3万円)程度なら、まぁ出せる金額なんだけど、それでも買えない。そんなチケットもうないのである。家族4名で移動するなら、もう絶望的な価格が表示されるのが今年。それに輪をかけてセブパシもPRもネット予約がうまくいかないんだから大混乱である。

さらに。

一般的に『時間はあるから安いチケットでブラブラと帰国する』という乗り継ぎ勢が、ぜんぶ直行便を買わざるを得ない。これは馬鹿にできない人数と思われる。
現在、まず超鉄板である日本-台湾-マニラ(もっとも疲れないルート。台湾で1.2泊して往復すれば、観光もできてお得なのである。二時間-二時間という最強ルート)が使えない。
このルートは貧乏いかんに関わらず素晴らしいルートなのだ。マニラから台湾。たかが二時間。素晴らしい文化や食事を楽しみ、台北を満喫して一泊してから翌日午後便で飛行機に飛び乗れば、二時間ほどで日本に着くのである。これで2万円浮くお財布にも優しい黄金ルート。特に台湾は世界最高の親日国なので、日本パスポートは最強OF最強。

私は一度、台湾を『出国』してから「アッ、タバコ吸いたいから外でていい?」とチラっと日本パスポート見せたら外に(判子ナシで再入国)出してくれた経験がある。いくらなんでも親日すぎる。

 

 

さらにいえば日本人と結婚しているフィリピン人同伴者は何故かコッソリVISA免除である。日本人配偶者なら信用できるという友国台湾の政策があったのであるが・・・コロナで台湾閉鎖。はい終了。

二の矢である香港ルートも絶望。この2つのルートが潰れているだけで、直行便の需要が跳ね上がっているわけだ。

現在経由便で時間的に使えるのは韓国経由のみ。ただし、大陸特有のクソ寒いソウルで、訳の分からないVISAを事前申請しなきゃいけないとなると、もうお金かかっても直行便のほうがいい気もする。他に安いルートは、シンガポールとマレーシアという最短16時間コース。基本的に、一度体験したら二度とやりたくないルートだ。これは節約ではない。あなたが16時間あれば、せめて1.2万円を稼げるだろう。となれば、ただ疲れるだけである。(もちろん用事/観光でトランジットするなら良い選択である)

 

とにかくみんなクチを揃えて言うのが、飛行機の座席はガラガラだけどチケットがバカ高いというのが今年の秋冬。これをしっかり頭に入れておかないと、どんどん高くなるチケット代に押しつぶされるというわけだ。

 

まずはセブパシ、エアアジア、ジェットスターの御三家の価格を睨むこと

LCCは乗りたくない勢でも、正直いって選択肢に入れたほうがいい。これを書いている現在でも、年末のセブパシは往復8万超。例えば日本への片道はLCCにする等、工夫して乗ったほうがいい。たかが4、5時間。我慢できるだろうと思うんだけどどうだろうか?現在航空会社は、コロナでの赤字を回収しようと談合的値上げ状態になっているので、いつもの「PRで往復5万だけど、年末だから7万したわ~」なんていうノリは一切通用しないのが2022秋冬。今の段階で、もう予算10万くらいでは取れるかどうか?という感じ。それほど酷いのが今年のチケット。
エアアジアのKIX-MNL150$は、今片道四万円で取れればラッキーである。どうぞ画面に向かって「エアアジアごときが?」と言ってもらっていい。そして検索してほしい。本当なのである。

裏技

ではここで、ちょっとお楽しみの裏技。これは手配していて分かったんだけど、特にPR(←ガバガバ会社なのである)で有効。

やりかたはいろいろあるけど、ここではトリップ.comで節約する方法。

1.まず、なるべく安いPRのチケットを探す。基本日付は「自分が行く周辺の日付」で予約する。仕事の都合、有給の都合という人は無理だけど、日程に余裕のあるFIXな人なら、だいたいのアタリで予約する。この際日付変更可のオプションを付ける手と付けない手がある。(ここは迷ってください)

2-1.(つけた場合)つけた場合、本命の日付変更をする。予約後数日置いてから変更をかけると、本命日付の直行便よりも、オプション価格を足したとしても安い価格が表示される。
そこですかさず予約変更してしまえば、ひとりあたり一万円以上浮く計算になるのだ。

2-2 (つけない場合)日付変更オプションをつけない場合でも、トリップは変更を1.5万円で受け付けるという特性がある。本来これは高いんだけど、この年末年始とコロナというダブルパンチの場合、15000円を払っても、直接買うより安くなる。これは私が実際に予約した実体験。何故なら、今の状況というのは、一日予約がズレるだけで、チケットが軽く2万円も違うからである。

例えばあなたは、12月1日にマニラに行きたいと思っている。しかし12万円と表示された
だから、このブログの言う通り、11月30日のチケットを6万円で買った
ところが数日たつと、それが10万円になっていた(4万円値上がった)

するとトリップは、あなたのチケットの価値を10万円と算定する。だから差額の2万円を払うと、あら不思議。10万円で本命チケットが買えてしまうわけだ。
ひとつ重要な注意点があって、トリップの場合は、予約変更ナシの状態だと最低1.5万円取られるけど、次の刻みは2.9万円。次は4.4万円となっている。この数字は10分置きに変更されるようだ。

旅行代理店と旅行会社の「商売の時差」を利用するのだ

この方法はセブパシでも有効なんだけど、まず覚えておくことは、旅行代理店というのは生き馬の目を抜くほど、熾烈な競争をしているのが民間企業。
そして、自分らの飛行機を持っていて、飛ばす航空会社というのは、旅行代理店ほど細かくないということ。

旅行代理店から発券された変更不可バウチャーを、航空会社で予約変更してしまうと、代理店よりも安く変更できる。これは海外に住む全ての人が応用できる小技である。

私は今日フィリピン行でやったけど、代理店から変更手数料4.4万円リクエストされた状態で旅行会社に連絡したら2.9万円で。この2.9万円を支払ったとしても、通常に買うより5000円ほど安く買えた。たった5000円かも知れないけど、フィリピンに住んでいる人にとっては、5000円というのは充分重い金額だと思うし、全く同じサービスなんだから、100円でも1000円でも安いほうがいいに決まってる。家族なら2万円3万円と変わってくる。これまで国際線チケットのブログを色々読んできたけど、予約変更を使って節約するという手段を書いている日本語ブログはひとつもなかった。ので、書いておいたというわけだ。この方法は予約変更可能な場合、特に威力を発揮する。難点もあるし、変更金額を先に予測しておく経験もあるだろう。これはネットには書いていない。

覚えておいて損はないこととして、発券後のバウチャーは飛ばす航空会社本体からでも変更できるということだ。そしてフィリピンの航空会社はガバガバである。
これを覚えるだけで、ひとりあたり2万円、3万円というお金が浮くことがあるということだ。日付変更をするとして、ただ旅行会社のいいなりにお金を払う必要はない。ただし旅行会社のほうが安いこともあるので、大いに検討を要する。しかもこれは10分置きに変わる。(予約変更はかなりうるさいのだ)だから旅行会社そのものの選択も大事だ。これが一日置きであればどうだろうか。数日も数字を見れば、あなたは諦めるのではないだろうか。ヒントとしては、日系旅行会社はノロイと思っていい。

リスクもある

このような予約方法は、当然リスクもある。狙い通り価格差が出なかったり、変更手数料が割高になることもある。国際線を予約慣れしていない人は、上記の情報は全くの無駄。こんなことをやるべきじゃないので、素直な日付で予約すべき。いろんな旅行会社で、たくさんの国際線チケットを買い、ここはこうだ、あそこはこうだと、本職の人が教えてくださいと言ってくるほど詳しい人でないと、この予約変更テクニックは使えない。この方法は邪道だからだ。しかしこういう方法もある、と知っておくのはいいだろう。

価格差が大きくなれば、当然予約変更と航空券本券との間にズレが出る。本券はシビアに座席数をチェックしているけど、いったんチケットを確定させた客には航空会社も寛大だ。
それを利用すれば、日付変更の追加料金を払っても、充分ねらい目の日付を安く確保することができる。

100%の絶対ではないが、もしもその手が使えなければ、素直に予約した飛行機に乗ればいいのだ。(そうすればあなたの損は一切ない)
だからある程度の日程調整ができることが大前提だけど、こういう手もある、ということだ。

上記の文を何回も読んで理解しようとしている人ならもう無理だ。「あーハイハイ」くらいで読み飛ばす人くらいでないと、お勧めはしない。

 

 

じゃあ一番安い方法ってなんなの?

わたしは、ありとあらゆるマニラ往復にチャレンジしてきた。それこそソウルからプサンに入って船で福岡に行くルートまで、あらゆる可能性を探し、常に自分にとって最適で、エキサイティングな経験が出来るプランを模索してきた。

移動というのは、それ自体のサービスはほとんど一緒なのだから、常に経験と楽しさと、お財布を天秤にかけて、その状況を楽しむというのが最適解だと思っているからだ。
そしてそれこそが、海外に住んでいる人としてのアドバンテージだからだ。経験とお金と時間のバランスを上手に計算して、うまく移動するのは快感でもある。

それが今年はできない。正直見合わせてもいいだろう。ワクチン接種なんかは突破できるけども、お金というのは有限で、大事なものである。二月にあけましておめでとうでもいいじゃないか。懐かしい顔に会えるなら、時期をずらしたって楽しみが減るわけじゃない。旅費というのは相場というものがあり、おおよそこの位だろうという感覚がある。
フィリピンならば往復7万円が限度というところだ。これは私の皮膚感覚としていうけど、相場として『日比往復は7万円程度』だと思うがどうだろうか。

誰にだって貯金は有限だし、人数が増えたらなおさらだろう。二名様片道30万円なんて言われたら、それは馬鹿馬鹿しいと思っていい。8万円なら・・9万円なら・・と刻んていけばキリがないし、日本の滞在費だってその分減るのだ。帰国したはいいものの、なにもかもオゴリじゃカッコ悪すぎる。今年の飛行機相場はそれほど異常だ。座席は空いているのに、航空会社が赤字補填でバカ高い席料を設定してしまっている。その愚かさに気づくのに、あと数か月かかるだろう。つまり今はタイミングが悪すぎるのだ。
株主の顔色もあるだろうし、気持ちも分かるんだが・・・

 

(略)