ジェットスター航空(日本→フィリピン)
ジェットスター航空(日本→フィリピン)が年末復活するらしい。
この会社は、日本フィリピンの往復では、文句なしに一番安いので、復活は喜ぶべきことなのだが・・・
ジェットスターというのは、安い分、搭乗にコツのいる会社だ。今日はジェットスターの攻略法について書いてみたい。
予約・発券は便利この上ない
ジェットスターの予約、発券は日本と同等のサービスとなっているので、一切困ることは無い。搭乗当日発券も出来る。
成田なら、チケットを買わずに行って、到着したらコンビニ発券でも乗せてくれるほどだ。日比往復する人にとっては凄く良い仕組みとなっている。価格も良い。思い立ったらマニラに最低価格で飛んでくることができる。これがジェットスターの良さだ。
コンビニ予約が最強に便利
ジェットスターは、国際線をコンビニ現金で買える。手数料はかかるが、クレジットカードでもほぼ同額かかるので、実は数十円も違わない。
国際線チケットは、当然紙発券が一番良いのだから、実はコンビニが手間いらずで便利なのだ。これには何度も助けられた。
現金発券なので、友人知人のチケットを買って、スクショで送ってあげることもできる。マニラ在住者を呼ぶときも同様だ。
日本国内で、一番便利な国際線発券方法を採用しているのは大きい。
特に正月ダラダラと日本にいて、さーてそろそろマニラに戻るか!というときの便利さは、一度経験したら止められなくなる。円現金で買ってしまえば、残額の円でお土産を買う計算も立てやすくなるのだ。ジェットスターの良さのほとんど全ては、このコンビニ発券にあるといってもいい。
預かり荷物規定が独特
預入荷物は個数制限なし、一個最大32キロ、5キロ単位の預け入れという独特な数え方をする。
ジェットスターは厳密に荷物を量る。一キロオマケなんてことは無い。重量オーバーの場合、一度列を離れ、現金で別カウンターに行って超過料金を払うことになっている。
受託荷物の重さについては、どんな会社でもルールがある。ジェットスターだけ特別に酷いということはない。
搭乗前に100%嫌な思いをさせてくれるのがジェットスター
ジェットスターは、どうしてクソだと言われているのか?どうしてこんなにクレームが多いのか?それは機内持ち込み荷物を抜き打ち検査するからである。
普通「あとは搭乗するだけ」という状態の客の荷物を、計測することは、どこの航空会社でもしない。エアアジアもセブパシフィックもしない。
手荷物重量は、規定はあるとはいえ、ある程度見逃すというのが、どの会社でも普通だ。
しかし、ジェットスターだけは、手荷物が多そうな客は呼んで重さ、幅を量るのである。だから、搭乗前にトラブルが必ず起こる。凄く嫌な気持ちになる。
この阿鼻叫喚が見たくないのでジェットスターに乗りたくないのだ。
考えてみて欲しい。受託荷物を預け、パスポートコントロールを通過したら、あとはお土産でもブラブラ見ながら、その国最後の数時間を、静かに過ごしたいだろう。
このときになって、ジェットスターの係員だけは、「ハイ、手荷物の幅が超過しています」と指摘してくるのだ。そして捨てろという。
客は必死に抵抗するが、絶対に許してもらえない。破棄しなければ乗せません、の一点張りだ。
子供のオモチャだろうが、隣の免税店で買ったものだろうが、ゴミ箱に叩き込むまで絶対に許してくれない。
いつだったか、やはりジェットスターで手荷物重量が多いから乗せないと言われているオバさんと子供がいた。
ちょうど7キロ内くらいだったが、つい先ほど買ったお土産のチョコ分が重量オーバーだという。数百グラムも無いだろう。
このくらい良いだろ!とオバさんは叫んだ。でもジェットスターの係員は、半笑いで『乗せられません』の一点張り。
オバさんどうしたか。買ったチョコの包装を破って、食べ始めたのである。これ見よがしに、係員の目の前で、日本のお土産チョコを食べ始めたのだ。
もう許してやれよと声も上がっていた。
—すると、チョコを食べすぎた子供が、床に戻したのである。目には涙さえ浮かべている。
ここに至って、周囲の男性が数人立ち上がり、腕組みしてジェットスターの係員を取り囲んだ。見てられない、という無言の圧力をかけ始めた。
しかし、ジェットスターの係員は、食うなら最後まで食えといった態度で、残りの荷物の重さを量ったのである!!
動画を撮っているヤツも居たし、声を上げて抗議するヤツもいたけど、ジェットスターは重量オーバーだからの一点張り。クレーマーはブラックリストに載せるだけ、レギュレーションに文句を言うヤツは要らないという態度がアリアリだった。こんなことを毎便毎便やっているのがジェットスターなのだ。恨みに思う人が増えるのも納得だ。
この、搭乗前係員の『小役人のごとき振る舞い』は、ある意味エンターテインメントでさえある。さすが、日本フィリピンの最低価格である。嘘だと思ったら乗ってみればいい。こういった声は、私のブログだけじゃなく、世界中の人から経験談が書いてあるものだ。似たり寄ったりの恨み節が大量にある。ジェットスター・ジャパンの上から目線対応が酷すぎるという内容ばかりだ。
搭乗したらしたで、酒類は全部没収した上で機内販売で買えという—正直いってやりすぎだと思う。
利益に走るのは大変結構なんだけど、+1000円で『客扱い』のオプションを買えるようにしてほしい。
そして到着するのはT1(NAIA-1)である。フィリピンで最も不愉快な思いをする可能性の高いT1だ。時間帯も悪い。
もちろん、上手に利用できれば財布に優しい、便利な会社なんだけど、ジェットスターは値段だけで買ってはいけない。
基本的に『不愉快な思いをする可能性』がセットになっている会社なので、(特に男性は)自分の精神状態を天秤に乗せた上で買った方がいい。
なお私は、一万円幅(往復2万円程度)高い程度なら、他社を選択するようにしている。
基本的に比在住者向けの会社
ジェットスターは、ちょっと日本に出張して、用事を終わらせたらフィリピンに戻るという用途には向いている。簡単な出張の場合、それほど旅費が出ないこともあるし、安いので来て!と指定されたら否応無く乗ることになる会社だ。休暇を使って旅行に来るなら、へんにカネをケチって乗る会社じゃない。時間帯も悪いので損になる。旅行なら大人数の家族移動だろう。
ハイシーズン(正月明け)等、各会社のチケットが暴騰しているときなんかも有難い会社だ。ジェットスターは、節約しながら日比を移動するには確かに良い会社だといえる。
ただし、安いからといって予約すると、飛ばなかったりしたときの対応や、常識外のレギュレーションに右往左往することにもなるので、少し慣れが必要だ。功罪併せ持った会社といえる。
実際乗ってみても、何もないかも知れない。トラブルがなければ、時間帯を除けば別にセブパシフィックと変わらない。(機材も一緒だ)だったら1万円でも浮けばラッキーである。
ただ、セブやマニラに旅行に来るなら、安いからと言ってジェットスターに乗るのは考え物だ。学生さんなら5000円10000円は大きいと思うが、それでもセブパシフィックのほうがいい。
少なくても海外旅行を数回経験した人や、一度でもマニラやセブに来たことがある人と一緒でなければ、いきなりジェットスターに乗るのはリスクが大きいだろう。係員が不親切というのは、国際線ではハードルが高い。数回海外経験があれば機転も効くけど、初めてのセブ!なんていう人が、ジェットスターの小役人係員と乗せる乗せないの押し問答というのは思い出として辛すぎると思うんだけど、どうだろうか。
2023年2月追記
全く同じ経験をした読者が連絡してきましたので追記致します