在比日本大使館でパスポート発行後必ず行う手続きの件【リスタンピング】とは?新パスポート フィリピン

海外在住者は、大使館でパスポートを発行してもらう訳だが、発行し終わった後の情報が一切無いことに気づいた。
特に日本語ブログでは一切無かったので、今日は本件について書こうと思う。割と必読回だと思うんでよろしくw

大使館で新しいパスポートを受け取ったら、必ず行う手続きがあるのだ

我が日本大使館で、無事パスポートを受け取ったとしよう。ここまでは情報が沢山あるので問題ない。

そーすると、古いパスポートと新しいパスポートの二冊が、あなたの手元にあるわけだ。

あなたの入国情報/資格は古いパスポートにスタンプされており、新しいパスポートはマッサラの状態である。
古いパスポートは失効処理された上で本人に返される。見て分かる通り、穴が開いているだけだ。

「ま、何かあったら古いパスポート見せればいいじゃんね♪」と思うじゃん?
そうはならんのだ!!(えーー)

これについて説明していこう。なお本件はフィリピンの話だが、他の国も同様の運用と思われる。

大使館発行のパスポートは紛失も同然なのだ

そもそもパスポートというのは全部「新規発行」という扱いとなる。(その証拠にパスポート番号は発行される度に異なる)
大使館の案内文をよく読むと、「切替発行」と書いてあるのに気づくだろう。あくまで切替なのだ。

例えば以前のパスポートがTT25412548であったとして、新しいパスポートがTT65475478であった場合。
フィリピンの入管は新しいパスポートを見て「オメー入国記録無いやんけ」となるのである。当然飛行機には乗れなくなる。

『いや!これは新しいパスポート!マジで!!古いパスポートで入国したから!ホレこれが古いパスポート!!ね?ね?ね?』と見せたところでどうにもならない。なんでかっていうとそのパスポートは失効しているからである。日本政府が失効させたパスポートを「これが証拠!」と言っても無駄だ。役人の世界なんだから。

どうしてこうなるのかというと、日本大使館が新しいパスポートを発行したとしても比の入管には記録が無いんだから当然の話だ。日本が勝手に発行しているパスポート情報やんけ。当然、比当局に通達されるはずがない。だから整合性がないんである。

というわけで、海外大使館でウッカリパスポート発行をすると、『お前パスポートの番号違うやんけ』と言われて撃沈するのだ。これ空港でやったらマジ切ないだろーな…

じゃあどうすりゃいいのかっていうと。説明しよう!(笑)
海外日本大使館発行パスポートの場合、イミグレに、新旧パスポートの連続性を事前に届け出なければならないのだ。
だから、マニラ住の場合、パスポートを午前中に受け取ったら、その足でBI本局に行くのが大正解である。
この手続きは絶対必要なので、軽く考えないように。

 

新しいパスポートを受け取ったらここに行け!

 

今回は一番簡単な方法を書こう。(紛失盗難の場合多少書類が増えるが省略する)
一階で「VISA リスタンピング」と言えば分かる。記入書類を受け取ったら、3階に直行しよう。
あれこれ他の窓口に行けと言われるがたらい回しされるだけだ。二回言うが手続きは三階の308で全部出来る。こんなかんじ。

ここで、
1.新旧パスポートのバイオページ(顔写真ページ)
2.古いパスポートの入国スタンプページ
3.最新VISAのスタンプまたは書類のコピー
に、申込用紙を添えて提出すればよい。
ACRコピーや飛行機搭乗書類は必要だと書いてあるが実際には要らない。
(※もちろん準備しておいたほうがよい。言われたら出さないと進まない)

審査はかなり緩い感じ。他のサテライトオフィスのいじわるババアとは大違いである。
申請書類もすっげぇ簡単な書式。誰でも書けるレベルの書類だ。チョチョッとサインして提出するだけ。
ほんで受け付けてから2時間後に受け取りに来いと言われる。大人しく二時間後に行くと、あっさり手続き完了である。

(↑こういうスタンプを押されたら成功)
要は『このパスポートは古いパスポートから履歴/滞在許可を写した』という手続きが完了したことを意味する。

そのままポロっとパスポート渡されて終了。あれ?支払いは?

料金は無料だってよ。ふーんそうなの。

—-なぬ?

—-ロハ?

—-え?無料なん?

ワイは受付に3度聞いたが、これで手続きは全部終わりだと言われた。マジ無料。

全米騒然。

え。じゃあ今までエージェントに頼んでいた奴ら、ただのアホじゃん!!

本局でやったらタダやんけ!しかも、まさかの即日完了!公式にすら1000㌷かかるとか書いてあったのに…www

うーんどういうことなのか。
当日、俺のTシャツのわきの下が破れていたのを哀れに思ったのか。それともイケメン割か?
いや、隣のアイルランド人にAPAホテルのボールペン貸したのが好印象だったのかもしれない。きっとそうだ。

 

—ともかく、マニラでの新旧パスポートの滞在許可移管は、たかが半日潰せば終わることが分かった。割と簡単。
複雑な手続き何もないんで、自力で充分やれます。是非やってみてください。

 

※重要なお断り
この手の書類手続きはコロコロ運用が変わりますので、上記は参考程度としてください
この記事は2025年4月に書かれました

4月追記
本記事を読んだ方から「私は必要なかった」という方から複数連絡をいただきましたので追記します。
1.Re-stampingそのものは、必要な手続きです。不要ではありません
2.どうやら比入管は、新旧パスポートを両方提出した場合、事後手続きも認めているようです
(それで大丈夫だったと教えてくれた読者様が、複数おりました。私の記事は断定的すぎました。お詫びします)
2-1.だからといってメンドクサイ入管係員に遭った場合厄介ごとになると思いますのでやったほうが無難かなと思います
3.古いパスポートに貼ってあるVISAシールはパスポート失効後も有効です
3-1.ただし結局新パスポート移管に伴いステータスの移動手続きはあります
結論:Re-stampingを行わなかった場合でも、
やったほうがいいけども、一応『フィリピンの場合問題ないかも知れない』と結論を改め、訂正致します