答えの出ない悩ましさ(お金の件)
今日は愚痴です!DALIのプレミアムライトをバカバカ呑んで、酔っぱらって書いています。よろしくお願いいたします。
さて今日のお題は、ツレからカネを取っていいのか?という件。これ答えがでないんよな。
ダチからカネを取っていいのか?
わたしの答えはYESである。私は商人なので、友人からでも親からでも、商売をしている以上、必ずカネを取るべきだという考えだ。商売人だからだ。当然、それがあるべき姿である。それがイヤなら俺を経由しなければいい。俺を経由するならお金は発生するよ。当然の話だろ?というね…でも、それは違うという話。こういうの、皆さんもありませんか?こういう日本的悩ましい話をしようとおもう。
—昔の話になるが、私がまだ駆け出しだったとき。両親が私の取り扱う商品を買ってくれたことがある。
そのとき私は、一切の値引きをせず、むしろ定価で売った。親なのに酷い話である。今でも覚えているが87,000円の品だった。それを俺は、親にまんま定価の87,000円で売った。客には割引クーポン配っていたのに、である!
親はそれを知らず、定価で買ってくれた。まいどあり、である。毎度じゃないけどw
もしも、親に原価で売ってしまったら、客に失礼になるだろう。だからこれで良かったのだ。
テメーの親には原価で売って、客には利益を乗せて売る。それ逆だろと。親には定価で売って、客には値引きしてでも売るのが、正しい商売人だろうと思ったからだ。
親にしてみれば、息子が商売を始めたなら買ってやろうという心の働きがある。あって当然だ。
俺にしても、今まで散々世話になってきたどころじゃない。俺の命を与えてくれた両親に対し、カネを取るのは論外だ。という考えもあるだろう。でも俺はカネを取った。それは俺が商売をしていく出発点でもあった。親からだってカネを取る。それも定価でとる。
そうでもしないと、商売というのは立ちいかないと思ったからだ。もちろん独立したてで目の前目の前というのもあった。だから真っ先に親に買ってもらった。ありがとう。
そんとき俺はまだ20代だったが、この考えは今も変わらない。商売というのは相手を見て行うものだし、売り先として最も簡単な「親」に対して、定価で売るのは間違っていないと、今でも言える。
(—もっとも、この間も両親に温泉旅行をプレゼントしたのは、そういう過去の罪滅ぼしでもあるんだが…(笑)そういえば8万ちょっとだったような…w ま、俺のポリシーなんて、その程度のことである。そもそも親の財布が傷つけば、周りまわって俺が困る(笑))
まぁそんなわけで。俺が日本で商売していたときは、友達やナントカの紹介というのは、全部定価売をしていた。嫌なら買うな。
地縁血縁に頼っていては先行き暗い。保険屋じゃねぇんだから。
アカの他人に売って見せてこそ商売人である。顔も見たことないヤツに自分の商品を売ってナンボだ。そうだろう?
俺は、日本で商売をしていて絶好調だったとき、沖縄のすっげぇ離島から注文があったんだ。しかも俺が取り扱う品の一番高い商品(20万以上の品)を分割払いで買ってくれた。本当に嬉しかった。
ああ。日本中に品物を下ろしたけども、ついにこんな離島の人からも発注があったと。商売人として、最後まで責任もってこの人に売ろうと思ったよ。日本を制覇した気がしたね。こんな離島からも注文が来たって。俺は嬉しかった。ついにここまで商売の幅が広がったんだって思ったよ。
公私でいえば、商売品というのものは「公」だ。だから親だろうが姉妹だろうが、定価で売れるものなら定価で売る。それが俺の考えだ。どうせ俺がどこかで奢るハメになるとしても、それは「私」なのだ。
ツレからカネを取るなという考え
去年の話になるんだが、ツレの紹介で、俺が品物を発注する話になった。
俺は当然手数料を取った(とはいえ手間賃程度の話である。ほんの送料程度の話なんだが)そしたら紹介者が怒ってしまった。いわく、ツレからはカネを取らないで欲しいと。
これは価値観の相違である。
ダチ同士だったら利益を乗せないのが当然だ、という考え。うん分かる。
俺は「いや、手数がかかったんだから手間賃を取るべきだ」という考えなんだな。
俺は取る。品物代に、手数料を乗せて請求する。それもごく普通に乗せる。当然だとおもう。
何故なら、大人が動いている以上、むしろ手間賃程度乗せたほうが、むしろ相手は遠慮なく受け取れるという考えだ。
その品物は日本で入手困難品だったし複数台だったので、私が一括して請け負ったのだ。手間賃といっても2000㌷程度の話である。俺としては当然の話。ほとんど何も考えてなかった。品物は引き渡されて、それでオシマイであった…筈だった。
しかし。あとで揉めた。いわく、
「なんで俺ンダチからカネを取るんですか?」となった。「俺なら絶対しませんよ」と。
確かに。そういう考えもある。それはひとつ大きな真理だろう。言っていることは分かるし、間違っていない。男同士。ツレ同士なら、お互い様で原価でスルーするのが当然。そういう価値観を否定はしない。俺も説明不足だった。だから俺は謝った。
むしろ、紹介者の性格を考えると、この取引は断るべきであった。俺の判断ミスである。
でも。あえて書くと。
やっぱり同じことがあれば、俺は「抜く」だろう。抜くという表現はおかしいが、民間零細の俺は、50㌷か100㌷か知らないが、そのままスルーは絶対しない。なんなら10㌷でもいい。とにかく俺に10㌷でもカネが落ちる事。これは俺のプライドでもあるのだ。
彼は「ダチからカネを抜くような真似はしない」という価値観で生きている。
俺は「手数を掛けた以上100㌷でも乗せて請求する」という価値観で生きている。
—俺が間違っているのか?そうではないと思いたい。
品物を差配して、本人に間違いなく届く。これは俺が手間と時間をかけて行ったことだ。それを「ダチからカネ取るんですか?」と言われると、コレかなり悩ましい。うーん。じゃあ、品物が納品されなかった場合どうなんの。俺知らね、でいいの?そうはならんだろう?
だったらやっぱりカネを取ることが礼儀でもあるんじゃないの?と思うんだがどうだろう。これ難しいよね。
俺は、大人が動いてカネが発生した以上、なにかあれば責任が発生すると思っている。クチキキだろうがなんだろうが、社会的信用がついてまわることもあるので、一種お金を取るというのは、この件について何かあれば責任の一端は私が取りますよ、カネ取ってんだからという意味合いがあるのだ。だからカネを取る。(だいたいフィリピンでは、わずかなカスリ取ったって、話を聞きにいくガソリン代にもならず、取ったって割に合わないことが多い)
どうしたって俺は商売をしている人だから、俺の名義で発注している以上、わずかでもカネを乗せて引き渡すようにしている。ある意味、責任の一部を負担しているという、そういう意味合いのお金でしかない。一種の保険金のようなものだ。もしもカネを取らなければ、俺無責任でいいからだ。でもフィリピンでそうはならないことが多いから、カネを取る代わりに、なんかあれば責任を負う形しているのだ。なにも無ければ丸儲けだが、その一種の保険金のような数%にこだわるなら、もう俺はなにもしたくないのだ。この手の話って赤字もいいところなんで。
俺だってフィリピンで生きて動いているんだからね。カネ取るなというなら、俺を経由しなきゃいい。それで済むではないか。
—俺の考えとしては、お互い商売人ならば、俺も取る、お前も取る、というのが正常な考えのように思える。
ツレだからという値引きはあるとしても、それは今後の利益があるからこそ値引きをするわけで、ツレのツレ、なんというヒトは、俺にとっては他人でしかない。そういうヒトからお金を取ってなにが悪いのか。少なくとも指差されて非難されるいわれはないと思うんだが…
そもそもこういう小ロットの話って、なにも俺に依頼することじゃない話。今後はちゃんと話した方がいいんだろうな。俺は「抜くし、のせますよ」って。
ほんのわずかな手間賃で、商品に不備があったら、クレームは全部コッチにくるのである。それもフィリピンで。
それを対処する手間を考えたら、俺を経由せず自分でホテルに配送したほうがいいんじゃないの?ナントカスターの高級ホテルにさ。そのほうが安くつくんでそうしてください。
それにしても。
(日本人の)男性同士で「ダチ同士ならゼニ取りませんよ」うん確かにそんな気もする。「もうしないでくださいね」はい分かりました(あなたの紹介者からは)
でも、その代わり、なにか問題があっても、カネを取ってない以上、一切責任取んないかんね。っていうか、もう断った方がいいよな。お互いの精神の健康の為に。無料でなにもかも手配して、フィリピンでなんかあったらオマエが責任取れというのは無理筋だ。
俺もサァ。非難されて、指差されるくらいなら、はじめっから依頼を断りゃいいんだよ。依頼の時点では、俺にも拒否権あっかんな。
※オチ:今回のガレージセールは抜いていませんので念の為wアレはスルーです。