フィリピン海外逃亡は成立するのか?(1)
明けましておめでとうございます。最近センセーショナルな記事を書いていなかったので「フィリピン海外逃亡」について書きたいと思います。生きた情報なんだから、日本の官憲もよく読んで参考にしてくれよな。
フィリピン逃亡についての情報が無さすぎる
ちょっとググって見たんだけども、フィリピン逃亡というのはよく聞く話なんだが、じゃあそっから具体的にどうすんの?という話はネットで一切見当たらなかった。それはそうだろう。だって記事書いている奴らは、フィリピンに来たことも無いようなヤツが想像で書いているからだ。今回は、逃亡した後の話を書いていきたいと思う。
そもそも逃亡できる人とは
まず、逃亡するにも条件がある。あなたが逃亡するとしたら、まずパスポートを持っていなければならない。当たり前の話だが、「ヤバイ、逃げよう!」という段階で、日本国内でのパスポート発行審査は長すぎるだろう。もしも逃亡を希望するのなら、まず早め早めにwパスポートを受け取っておくことだ。そして、飛行機のチケットも並行して取っておくことだ。(この場合フィックス(日付指定)ではなくオープンチケットを取らなければならない。国際線のチケット種別については各自調べてね)何故なら(略)
フィリピンと日本では犯罪人引渡条約が無いというアホ
「フィリピンと日本では犯罪人引渡条約が無い!」と書いてある週刊誌や個人ブログが大量にあるが、これは間違いである。全部間違っている。書いているブログを信用してはならない。なーんも知らないヤツが書いているだけだ。日比間においては、実質引き渡しているに等しい。警察間では、こういうことが他の国でも散見される。引渡条約など、あってもなくても捕まるし、日本に引き渡されると思っていい。そんなに甘いもんじゃない。ルフィ事件のときもそうだったが、SMオーラで捕まった女は、比で一切なにも悪い事をしていないのに逮捕され、日本に引き渡されたのがその典型である。あれほどの事件となれば、自国民でもないオンナひとり、とりあえず捕まえて入管施設にぶち込んで放置。で「不法滞在」で引き渡されたわけだ。国際警察間の交渉事となれば、比側は日本に引き渡すに決まっているではないか。比が日本に対して司法独立の原則を叫ぶことは、昔はあったが今はあまりない。比側で判断して引き渡さない人もいるが、それは逃亡者ではなく比人との間に子供がいたり、生活の実態があったり、留学していたり、現に日系企業に在籍している等、逃亡している人物ではないと見做される人でなければならない。(ルフィ事件の「かけ子」でも、実態のある在住者は即日釈放されている。それは日本の警察も(ザコだし)手出ししていない)逆にいえば、フィリピンとなんの縁もゆかりもなく、逃げてきましたというのは比警察でも分かるので実質引き渡しをするわけだ。
逃げてきたあと
無事、マニラに到着したとして、あなたこれからどーすんの?というのがある。フィリピン逃亡!という定番のことをやらかしたとしても、誰か協力者がいないといけない。あるブログにはホテルに滞在するとか書いてあったけど失笑モノだ。海外逃亡ってのは長丁場なんだから、命にも等しいカネを宿泊費で費消するほうがどうかしている。すぐにでも定住し、そして「現地で」お金を生み出さないと、逃亡生活なんてできやしない。日本と違って、フィリピンでは宿泊にIDが求められるのだが、偽造IDでも全く問題なく泊まることができる。でも!そのIDを、初マニラの入国初日に、自力で準備できるスキル持ちはいないだろう。どーせバレやしないだろと、パスポートで宿泊するはずだ。パスポートしかIDがないんだからw
どうすればいいのかについてはここでは書かない。何故かというと、そんな段取りも出来ないのなら、マニラに逃亡してくんなということだ。
マニラで逃亡する人たち
以前にも書いたが、マニラで犯罪逃亡している人は、結局日本に自主的に戻ることになるのがオチである。共犯者が面倒を見ると約束していても、それはいつか途切れる。逃亡といっても商才なり才能なりがなければ、ただ持ち込んだ円を使い切って終わってしまう。
日本の警察が、海外逃亡する奴を積極的に追わないのは、網を張って待っているという表現が適切だろう。だって空港で必ず逮捕できるんだから、本人は逃げていると思っているだけで、ただの逮捕の先延ばしに過ぎないのだ。
だから、海外逃亡というのは、やるなら30.40代の人がやるべきだろう。人生のもっとも貴重な時間を刑務所で使い切りたくないのなら、逃亡する価値はあるとおもう。50代になったら逮捕覚悟で帰国するとかね。そういうことなんだろうとおもう。だって、誰だっていつかは帰国するんだから。例え逃亡者であっても。
フィリピン逃亡に疲れ、やめたい場合どうするか
マニラの日本大使館に行くことである。ここで一切の事情を話すことだ。ただ問題となるのは、あなたに逮捕状なりなんなり、手配がされていない場合である(笑)この場合の方が多い。
え?俺、白なん?じゃあ、大手を振って日本まで戻れるの?じゃあ今までの生活はなんだったのか…こういうヒトが非常に多い。腹をくくって出頭してみたら、実はなにもされていなかった。え?俺逃亡する意味なかったん?そんな人が、今も大勢逃亡してくるのがマニラです。いわゆる「勘違い逃亡」ですね。勝手にビビッてマニラに潜伏している人。コレ実は多いですw 85%くらいいるんじゃないかな。
いわゆる海外逃亡者の人の相談に乗った時、私がまずそれとなく聞くのは「ガチなのか勘違いなのか」です。
でも!そういうひとは、日本のパスポートありません。比のVISAありません。こういう状態になっている。コレどうするのかというと、お金で解決できます。じゃあお金が無い人はどーすんのかというと帰国となります。なお、お金がない場合、比で元の生活に戻ることは出来ませんので、よく考えて出頭するようにw
帰国しました、は無犯罪の証拠
SNSの仲良しの人が、帰国しました!と書いていたとすれば、ある意味それって無犯罪証明書のようなものだ。
海外逃亡者においては空港。国内においては免許センターは、犯罪者を逮捕する定置網の役割をしているからだ。(だから帰国して免許更新をして、もう一度戻ってくるというのは、両国において無犯罪でなければ出来ない芸当である)
わたしが免許ネタを時々書いているのは、実は「俺逃亡者じゃねぇかんな!?」という証明を兼ねているのだw
2では、少し個別具体的に逃亡の方法でも書こうと思います。