意外なマニラ移住相談の件(1)

わたしのブログの読者は凄く濃くって。たぶん、読んでくれているヒトの、1/40くらいは実際にお会いしたことがあるくらい、連絡が来る。

もちろん、こんなブログを読んでいるヒトというのは、フィリピン関係の、なんか裏の知識だの、ヒトは知らない細かいことだのまでも、全部情報として得たいというヒトが多いので、読者のひとと会うというのは、なんというか、味の濃いモツ煮を食べることに似ている部分がある。

そんな中、このあいだお会いした読者様は、私にとって忘れられないひとであった。今日は移住相談の件。

 

ただの移住相談---エッ?ホントにそれだけ?!w

簡単にいえば、今回は、ただの移住相談であった。

いつものように(申し訳ないのだが)私は質問を浴びせまくった(これはもう本当に仕方ないのである)

例えば「前科はありませんか?」というような、失礼なことでも、マニラに住む希望者なら俺は聞く。日本では初対面の人にこんな質問しないだろうが、マニラでの相談事というのは仕方ない。だって「あります」と回答するヤツがいるのがマニラだからw

そんな中、ある意味本件は特殊な相談であったといえよう。

・年は三十代
・どこか聞いてないけど大卒。超大手企業の子会社社員
・見た目も別に悪くない。清潔感のある男性
・言葉遣い・会話・素振りも常識的
・大人の遊びとしての、小遣い程度の海外カジノが楽しみ

—-なんということでしょう。こんなヒトいるんですかね…

—これまで私にくる相談者といえば、醬油ラーメンと味噌ラーメンを混ぜちゃったような。どうしてこうなってしまったのかみたいなヒトが多かったんだけども、今回はまさに無味無臭。悪く言えばお粥のような人であった。マニラに長くいると、こういう一般人と逆に会わないので、俺にとっては新鮮であった。いや、これが本来普通なんだろうな。俺がおかしいんだろう。

ま、わたしと知り合ってよかった。こういうひとは、マニラの魑魅魍魎日本人にバクっと咬みつかれたら終わりである…

—逆にいえば、相談相手を間違えている気もする。あなたみたいなひとは、私に相談する必要なんて無いですよね…(笑)もっとマトモな人を味方にしたほうがいいようにも思えた。

—っていうか。あなたマニラに移住する必要ないですよね?なんでワザワザマニラに住みたいとか?

ときくと、惚れた女がフィリピン人だったというのだ。あー。じゃぁ。しゃあないねぇ…恋愛が絡んできたら、これはもう仕方ない。

それにですね。

『このままずっと年を取り続けていいのか。もう自分の人生見えている。だったら一度しかない人生楽しんでみたい!だったら、惚れたオンナと一緒にマニラに住んでみても面白いんじゃないか…』という話であった。

あぁなるほど…気持ちは分かる。現・彼女がフィリピン人というのは強い動機だ。日本で知り合った比人ねぇ—まぁ何も言わないけど(微笑)

うん。海外というのは無限の夢の翼がある。夢くらいみてもいいだろう男なら!

 

で。現実的には。ポイントとなるのは「彼女の田舎がどこなのか?」ということなのだが、幸いにしてルソン近郊であった。これはラッキーである。ナントカ島のジャングルが実家だったりすると、ケアするのも大変になるかんな。まぁ日本にいる比人という時点で、彼女の方は、それなりのタフさを経験している兵(ソルジャー)なのであろうから。

ま、夫婦うまく回ってくれればいいだけのことだ。愛があれば全て乗り越えることができる!であろう。

と、思いたい。そうでなきゃ救いがないだろう。

—それにしてもなぁ?会社を辞めてマニラ移住という相談は、いつも気が重い。だって辞めたら引き返せないからだ。あとから「こんなハズじゃなかった!」なんて言われても知らないかんね。

コッチにいる日本人なんて海千山千しかいないので、一般邦人は会社という鎧を身に着けているんだが、会社を辞めてこられると、これスナワチ無職ということで移住してくる。自営業経験が無い以上、現地採用で働き口を探してやらなければならない。つまり、割と差別される。自分が無能力者であったことを思い知らされる。(彼は年齢が若いので、おそらく働き口は相当あると思うけど)

それにしてもまぁ自分で探してこれるだけのタフさがあればいいのだが、SNSによくある「現地採用系アカ」に、簡単にひっかかってしまうようで怖い。「新卒三年目の会社辞めたい」じゃないんだから。

俺は「日本人は30歳で初めて一人前の大人」と思っているので、この相談はシャレじゃないということは知っている。人生設計を考えた末の相談。うーん。俺には向いてない!こういうちゃんとした相談って、俺にするべきじゃないのだ。もっと然るべき人が、然るべく導いてあげないといけない。

というわけで、来年移住してくるそうですが。俺は「日本にいるうちにカネだけは貯めておけ!」とアドバイスをしておきました。

まだ比に染まってない、純粋な青年。頭の回転も悪くないようでしたので、言葉はなんとでもなるでしょう。日本で仕事は出来ているようです。(←これがどれだけ素晴らしいことか!w)

結婚VISA取得予定ですから滞在資格としては無敵となります。長く御社に寄与する可能性大ですので、ちょっと話きこかーという方は問い合わせフォームよりご連絡ください。ただし彼が移住してくるのは来年ですので、御社の人員計画とうまく調整した上でお願いします。今すぐ欲しいと言われても来れません。『フツーの日本人でいいんだよ…もうめんどくさいのマジで要らないから…』という方は是非お問い合わせくださいw

追伸

移住止めました

家族