買ってはいけない(フィリピン生活(1))

今週は風邪でぶっ倒れておりました。ブログどころではなく、ガチでベッドで寝っぱなしでした。今もツラい状態なのですが、ようやくビール程度は呑めるくらいに回復しました。間が開いてしまったので、まぁ読者様のためにも、たまには役に立つ酔っ払いブログ。一本書きたいと思います。

今日はマニラ生活の話。

安いサクサカン(コンセントタップ)は今すぐ捨てろ!

 

(↑こういうヤツ。右のタップは典型的なアブナイタップ

フィリピンに住むにあたり、当然ながらコンセントが必要だということは説明無用だろう。誰だって買う。持ってないヤツいないだろう。
こんなもの、なにが解説が必要なのかとおもうだろうが違うのだ。

サリサリとか、そのへんで売っているコンセントタップ。これは基本的に買ってはいけない。

何故かというと死ぬ危険があるからだ。今、安いコンセントタップを使っている人は、申し訳無いが捨てた方がいい。早いうちに検討してほしいのだ。さっさと処分してほしい。これを使っている限り、いつ命日になっても事故死になる可能性がある。まにら新聞にも載らない邦人死やで。

正直いって、この手のコンセントタップというのは街中に溢れているが、品質がもう—-カス以下としかいいようがない。タップのひとつが死ぬくらいはマシなほうで、安物は普通に電化製品が壊れる。

フィリピンの電化製品は壊れる!等とイキっている人の多くは、この安物タップを使っていることが多い。電化製品に問題があるのではなく、実はコンセントタップのほうに問題があったということも、実は多くある。

もっと危ないのは、この手のタップは溶ける。「え、溶けるってなに?」—文字通り、線ごと溶けるのである。そして煙を吹いてボヤになることすらあるのだ。溶けた経験のあるひとは『あ、これヤベェな』と思って次から買わなくなるのだが、比初心者の人はそんな知識がない。だから事前に書いておく。初めっから買うな!いいか。俺は書いといたかんね?

覚えておいて欲しい。フィリピンの火事で多いのは、炊飯炭火とコンセントであることを。

まだ使えるのに、と思っても捨ててほしい

いまこの記事を読んでいるひとは、おそらく安いコンセントタップを使っている人が多いだろう。スマンが、できれば買い替えて欲しい。余計な出費をさせて本当にスマン。ただの警告なんだがな。さらっと読んで欲しいんだが….特に安くて長いケーブルは要注意だ。定格2500Wとか書いてあるが、実際は1000Wも耐えられない代物であることを知ってほしい。あンのゴミケーブルで、これ以上日本人が死ぬのは耐えられん!

じゃあどういうのを買えばいいのか

一番には、サーキットブレーカーだのサージだのといった、なんや能書きがあったほうがいい。機能のついた、高めのコンセントを買ったほうがいい。あの能書きが書いてある品というのは、全くついていないことは無く、一応説明以下かも知れないが、それらしい機能は付いている。

”ハァ?コンセントタップについているブレーカーなんてクッソショボイでしょ?(笑)”なんて思ってはいけない。アレはアレで機能するのだ。私は二度ほど機能してくれたことがある。もちろん使い捨てブレーカーだから、機能したら、そのタップは即ゴミとなるのだが、それは感謝なのである。正しく機能した、正しく「故障」したんだから。一度は私の命を救ったかもしれないと思った経験もあった。

 

そもそもフィリピンの電流・電圧はメチャクチャなのだ

みなさんは、フィリピンの電気は220Vだと思っているだろう。しかし、残念ながらそれは違う。世界どこの国でもそうだが、ぴったりとVを供給している国などない。おおよそ220V程度、ということだ。(電気というのは小さくするほど難しい性質があるので、日本の110Vというのは凄く立派なボルト数なのである)

フィリピンの220Vというのは世界的に見れば標準なんだけども、これがもうかなりブレる。210-230V程度のブレは、日常的にあるといっていい。(当然、それを想定して電化製品は作られている。まともな電化製品なら)

だから!真面目な理系日本人が、電源タップのW数を計算して、それに見合ったコンセントを差し込むと事故が起きる。

—フッ—定格2500Wか。フーム余裕をみて—うむ。計算上1800W程度か。良かろう!→ボヤ騒ぎ

 

こんなもんお前が悪いのである。どうして、サリサリに吊るしてある、どこの誰が作ったのかも知らない電源タップの裏に貼ってあるシールに2500Wって張り付けてあったからって、それを鵜呑みにするのだろう?見た目からして、せいぜい500W。せーいぜい500Wである!!

表示してあるW数?アテになりません。シャレである。2500Wと書いてあるほうが売れるからそう書いてあるだけだ。商売人として正しいことをしているわけで、買うヤツが馬鹿なのである。出所不明なコンセントなんて、誰が責任を取るのか?誰も取ってくれません。

フィリピンは、伝統的に「騙されたヤツが馬鹿」なのであるのを忘れたか?

↑これ。ワイの読者の人はよく知っていると思うんだけど、残念ながらワイの読者でない在留邦人のほうが多いので、この手の「事故」はこの先何度でも起こるだろうけど…せめて読者のひとは知っておいて欲しいんよね。

youtubeとかで、感電して倒れるショック動画とか見たことあると思う。ヒトが棒のように固まってバッタリ。動かなくなり、ソイツを助けようと触ったヤツもビクーンっつって棒のようになって、連鎖して感電する—まさにアレになるのだ。そして、それは事故死として処理される。電気は怖いのだ。正しく恐れようじゃないか。

 

結論

ある程度以上の余裕のあるタップ(3000W以上)であり、かつローカルの大手メーカー(比でいうとOMNIとかAKARI)か、多少なりとも名の通ったメーカー(のホンモノ)のタップを、高いカネを払って買うべきなのだ。高いといっても1000Pも出せばお釣りがくる。また日本でも220V対応のコンセントタップも売っている。そういう、ある程度品質の保証されたものを買うべきだ。ここでケチってはいけない。というかここでケチって何にカネを使うのか?w

特に、フィリピンの田舎に住んでいる読者の皆さんに言いたい。

なんなら、もうこの安物コンセントタップだらけの中で生活していますみたいな人もいるだろうけど。(気持ちは分かる!)

一応、気に留めておいてほしい。今日明日中に、このコンセントを買い替えろとは言わない。が、カネの使い道として、優先順位を少し上げて欲しいのだ。比の田舎暮らしをしているひとは感電経験も多めなので、この記事読んで知ってる知っていると言うだろうけども。知っているだけに、やっぱヤバイやろ?と言いたいのだ。いつか本当に危ないんやで。

ローカルのひとが使っているのと同じものを使うことは、確かに在留邦人通っぽい。が、それだけのことだ。匹夫の勇である。なんの自慢にもならない。外人らしく、カネ出してイイコンセント買ってしまおう。比の田舎で、100Pで買えるものを600Pも出したら、周囲はキチガイだと思うだろうが、安心してほしい。あなたが正しくて、周囲が間違いなのだ。

洗濯機の水に手を突っ込むとピリっとすンだよねぇ~ww

こんな海外経験を得意げに語る日本人もいるが、こういうヒトは遅かれ早かれフィリピンに住み続けることは出来ず退場していくので、適当に相手していればいいのだ。発展途上国で、危険予知の出来ないひとは移住に向いてない。常々言っているが、小学生レベルの知識こそ、海外移住で大いに役に立つ。発展途上国や後進国では、トーイックナンテンとかよりも、小学校の理科を完璧にしたほうがいい(←ワリと抜けているものだ)小学生の理科、中学生の理科というのは、途上国住においてはかなり偉大な復習となるので、わたしは難関高校受験予備校の理科youtubeはよくマニラで通勤に聞いているw

さて。話を戻そう。

そもそも電気、水、炭、燃料..とかいうインフラ系の必需品って、使い方によっては簡単に人の命を奪うものだ。包丁に罪はなく、刺したヤツが悪いみたいな、くだらない例え話を持ち出すまでも無い。

『自宅の”電気”は人を殺すことにもなりかねないので、安物コンセントだけは止めましょう。ある程度カネをかけましょう』というのが、今回の記事の趣旨である。

安物コンセントは、ブレーキの無い中国製バイクに乗るようなもの。周囲がみんな使っていて問題ないからといっても、自分が可愛いなら情強になろう。キッパリ捨てて良い品を買ったほうがいい。善は急げだ。

特に↑コイツである。コレ系はもう販売禁止したほうがいいというほどヤバイ。これの10mとかユニトップに売っていても、絶対に手を出してはならない!コイツが暴走すると、ケーブルを持っただけでも腕全体が痺れるほどに漏電することがある。「ありました!」と頷くひともいるのではないだろうか。

—じゃあ、運悪く、荒ぶって心臓にまで電流が届いたらどうなるか?ということになる。

捨てたほうがいいのだ。「まだ使えるから」じゃない。そんなことは関係ない。安全や命が、なにより優先される。

あなた自身が買ってきた、この安物コンセントで、誰かが死んだりしたら、それこそ一生悔やむことになるのだ。捨ててしまおう!

もしも!本記事の写真に出てきたコンセントタップを使っているひとがいたら、明日ではなく今日行動を起こしてほしい。

フィリピン激安量販店やサリサリで売っている、よくわからないコンセントタップ。自分や家族の命を奪うほど危険な代物なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

お。ここまでスクロールした読者の皆さんこんにちはw

オマケです。

コンセントというのは、多分和製英語なんじゃないかな?あまり使わない言葉だ。海外デワァーなんてこと、俺は一回も書いたことないけど、実際コンセントといっても通じないと思う。

フィリピンだと、サクサク❤といいます。試しにコンセントのことを、嫁さんにサクサクと言ってみてください。通じます。サクサク。ほら一発で覚えたでしょう。

タガログ語特有のリフレイン。俺は好きですね。じゃあサクサクのタップは?サクサカンwになるというわけ。

この記事を読んで、じゃあ買うか!とショッピーでタップを検索する際は、サクサカンで一発で出てきます。