何故フィリピンでは狂犬病でひとが死ぬのか

フィリピンには狂犬病がある。うん。

狂犬病になったら助からない。世界一致死率の高い病気なのだ。生存率一万分の1以下。

パチンコで、ラッキー!椅子に座った瞬間一発目で大当たり。これを連続100回以上やれますか?つまり死ぬってことだ。

—-お前らこの可能性に乗れるか?俺だって覚悟するよ。今日はそんなフィリピン狂犬病記事。半年に一度くらい同じ記事を書いている気がするんだけど、また書こうと思う。

狂犬病。ヤバイよな。こんなんで死にたくないよな。

恐ろしさはフィリピン人だって充分に承知している。のだが、この国は野良犬がメチャクチャ多い国でもある。というよりウジャウジャいる。

ところで日本のサッカー代表は「侍ジャパン」だろ?そんなん何も怖くない。だって侍だったら話せばわかるかも知れないじゃん。

そこにいくと、我がフィリピンのサッカー代表は『野犬』である。これは本当にそうである。完全に殺しに来ている名称だ。

(↑証拠)

フィリピンのサッカー代表は野犬なのだ。

「フーン…で?だからなんなの?野良犬がなんだっつうの?国を代表してんでしょイチオー…野良犬ワッペンとか恥ずかしくないんですかねぇ…」とか言っているヤツは、フィリピンのことを知らないナンチャッテニワカ。エセフィリピン通と断言しよう。

野犬ほど怖いものはない。理屈も通用せず、犬の本能で集団で襲い掛かってくる。その一匹でも狂犬病だったら?

フィリピン代表AZKALS。残念ながら日本人はアズカルズの意味さえ分からないと思うが、このネーミングは狂犬病に掛けているんよね。恐れ知らずのクレイジーだぜ?!という意味合いがあるのだ。比に住んでいたら野犬は怖い!

 

午後10時。田舎バランガイのゲートが閉じて就寝タイムになった瞬間。このアズカル共の縄張り争いは、日々バランガイで熾烈を極めている。うっかり車から降りることもできない地域だってあるのだ。人間が寝静まった瞬間。このアズカルズは本能のままにバランガイを駆け巡り、動くもの皆咬みつくモードに突入しているのだ。犬は本来そうあるべき野生の動物である。

だから、ふたつの犬集団が戦っているような田舎バランガイに入り込んだと思ったら、人間の銃よりも夜の犬のほうに警戒したほうがいいのであるw あ、脱線した。今日は焼酎とウイスキーメインだからキーボード打ちづらいんよね。

ま、そんなわけで。

コロナで大騒ぎするよりも、フィリピンは狂犬病に力いれたほうがいいじゃないの。というくらいのものである。日本人も毎年死んでいる。数人だが、毎年ガチで死んでいるのだ。絶対ナメないほうがいい。

何故発症してしまうのか

狂犬病で死ぬのは、実は知識不足の子供が多い。子供は犬猫に手を出したり、ヤンチャな男の子が犬を蹴とばしたりするからだ。もっとも多いのは、かわいい子犬にちょっと咬まれた女の子だとも言われている。

子供は、犬猫に咬まれても平気だし、親にも言わず放置してしまう。そして発症して、アッサリ死んでしまう。このパターンがかなり多いそうだ。だから、狂犬病は、ある意味子供がかかる病気だと思っていい。

だから、もしもフィリピンで子育てをしたいひとは、自分の子供に、クチを酸っぱくして、もう家族の掟として、『犬猫に咬まれたらすぐにお父さんお母さんに教えること!絶対隠したりしないこと』を教えるべきなのである。ペットとして飼う場合、ワクチンは打ちまくっておくことだ。(※動物病院で、ステッカー式のワクチン証明を貰える。スタンプラリーみたいになっている。なお日本に持ち込む場合、このステッカーが必要になる。)

もしも咬まれたら

咬傷は血も少ないので軽視しがちだが、皮膚よりずっと奥まで入り込んでいる。プクっと血が出ている状態なら、止まるまで全部押し出してしまうくらいの感覚でいいだろう。咬まれたらすぐに流水で、イヤになるほど血を押し出すことが肝要だ。もうしつこいだろ、もういいだろ、さすがにもう大丈夫だろ、と思っても止めないくらいのことでいい。命に関わるからだ。なお日本の医師に言わせると15分間やれということである。15分。ただ咬まれただけで15分は相当長く感じるだろう。でもやったほうがいい。目安として15分という情報は助かる。ありがとう日本医師会。

あの犬は狂犬病じゃないから、とか、知っている犬で予防接種してるから、とか、そういうのは一切無関係にやったほうがいい。(←これで発症するパターンも多いようだ。ワクチン打った?と聞かれて打ったと返答があったが、本当は打ってないパターンである)やったほうがいいじゃなくてやらなければならない。

一通り手当が終わったら、アニマルバイトセンター(ABCという)というのがある。

グーグルマップで調べれば、近所に必ずある。フィリピンには、どんな田舎でもABCはある。

絶対にここにいくこと。仕事とかお金とかどうでもいいから、全ての予定をキャンセルして、ABCに行く。連れていく。これが非常に大事なことである。

このABCというのは、名前そのまんま。動物に咬まれたときの駆け込み寺である。(※なお、咬まれていないときでも、病院よりも格安で予防接種を安く打てるのでオススメである)

自分の誕生日にABCに行く

別に誕生日じゃなくてもいいけど、フィリピンに住んでいるひとはABCでいろんな予防接種を受けておいた方がいい。この国の医療レベルでは、なにかあった際、カネはあっても助からないことがあるからだ。保険は打つべきだろう。

狂犬病の予防接種は、一応年1ということになっているが、数年おきでも効果はあるらしい(この辺りは医者じゃないので分からない)

俺から言えることは、少なくとも最初の一回は打っておいたほうがいいだろう。だってワクチンを人生一度も打ってないなら、身体は全くの無防備ということになるからだ。半年以上のフィリピン滞在をするひとや、ハードリピーターのひとは、せめて一度は打っておいたほうがいい。

『いやーわたし、空港からカジノ直行なんで』という人だって、やっぱり打っておいたほうがいい。

フィリピンの狂犬病ワクチン注射は激安なのだ

実は、狂犬病ワクチン注射というのは、世界中で、ワリとお高い値段がするのである。

わたしは以前から、ワクチンはダチの医者から日本の自宅で打って貰っていたのだがw 狂犬病注射は断られた。
(医者なんで)取り寄せることはできるが最低一ダースからだし、病院に置いておいても打つ人いないから値段12倍になるよ、ということであったw ま、そりゃそうだ。日本にゃ狂犬病無いんだから。

そこにいくとフィリピンのABCのお値段は、かなりお安い。もしかしたら世界最安なんじゃないだろうか?というくらいに安い。

さらに、ぶっちぎりに安いのは公立病院である。最安はなんと一回400P(ほとんどタダ当然で打てるといっていいだろう)待ち時間さえクリアできれば(にっこり)お財布に優しいので、ヒマならブラっといってみてはどうだろうかw

なお、おおよその相場としては2000P切るくらいである。公立病院なら Anti rabiesと言えばいい。1000ペソも取らないと思う。

結論

狂犬病ワクチン注射を人生一回も打ったことがないフィリピン好きのひとは、せめて一度は打っておくこと。マジで一度は打ってくれよな!(日本に帰国した後、発症して力尽きたギャンブラーが報道されただろ?)

空港からタクシーでホテル直行してカジノして帰るだけ。そんなひとでも子犬子猫カワイイしちゃってカプっと軽く咬まれたのが元で死んでいるのだ。同じ日本人である。可哀そうに….

なお一回というのは、二回注射、三回注射というのをちゃんとやって一回だかんね。そのためにはフィリピンに少し長く滞在する必要がある矛盾があるのだが、まぁどうせヒマだろ?wなるべく打ってください。あなたの命の為に。たったのチップ一、二枚のことじゃないか。

そんで昔に打ったことがあるというひとも、一応打っておくか、くらいに意識はしておくこと。

フィリピンベテランのひとなら、このあたりは心配いらないけども。

ある意味こういう記事を読んで「オッそういえば三年前に打ったっきりだなぁー」と思い出して貰えたら幸いである。狂犬病注射の費用というのは、いわば税金みたいなものと思ったらいい。例えばなにか記念日…

そう。例えばそろそろ英雄の日なんだけど、じゃあ「英雄の日付近」に打つとかね。そういうローテーションで打ったらいいと思う。パスポートなんざ失効しても痛くも痒くもないが、狂犬病ワクチン忘れは自分の死に直結するかんな。

オッそういえば打ってねぇな~マカティの日本人病院で打ったっきりだわ~という人。(俺もそのひとりであった)そのワクチン切れてますw
さすがに10年前とか通らないですw 打ちなおしましょう(満面の笑顔)そんな手間でもないんだし。

休みだから掃除して洗濯して全部終わったけど、まだ午後一時だわーという時。お前ら、どーせ500Pマッサージいくだろ?分かってんだよこっちは。

そういう日に、グーグルマップでABCを検索すれば、必ず最寄りにあるから。セブやダバオの人たちだってそう。必ずある。アンヘにもある!

お前ら。たまには注射するほうじゃなくって、注射されるほうも楽しんじゃおうよ。フィリピンの狂犬病注射。これマジで激安なんだから。

 

 

 

現地の男の子が犬を殴ったりからかったりして遊んでいるが、一緒になって絶対に加わってはならないと、体罰レベルでも躾けること。
野良の子犬子猫を子供に触らせないこと。あの可愛さは罪であるのは分かるが、子供が死ぬかもしれないリスクがあると覚えること。