フィリピン入国二日目で、国際免許ナシで堂々と運転できる方法

今日は久々に、一定の需要がある「運転免許記事」の裏技を書こうと思う。

フィリピン移住予備軍のひとたちは、とりま各自の都道府県公安委員会から、一年の「国際運転免許証」を発行してもらって、フィリピンで運転しているという人が多いだろう。一年以内にフィリピンで免許取ればいいや。ということだ。日本の国際運転免許証を見せてもらったことは数えきれないほどある。仮移住であっても田舎なら運転できたほうがいい。じゃあまずは国際運転免許証発行してもらおう。これが当然の発想だ。俺だってそう思う。

—ところが、この国際運転免許証。ビタッグ(罠)がある。

確かに有効期限は一年と書いてあるのだが、これは「最大でも一年」という意味である(ハ?)国際運転免許証OK期間というのは各国が定めて良いことになっている。だったらそう書いてくれりゃあいいものを、国際運転免許証には何も書いてない。ちなみにフィリピンの場合90日なので、それを過ぎたら無免許ということになってしまう。

これは本当に不親切な、国際運転免許証の罠である。日本のお上が発行した書類で、一年とハッキリ書いてあるので、全員騙される。ていうかそんなこと知っているヤツいないし、情報もほとんど無いからな。

二回書くが、国際運転免許証の有効期限は各国の裁量によって有効期限が違うのだ。一年満額貰える国なのかどうか、フィリピン以外の人も、一度調べてみたほうがいいぞ。

というわけで、フィリピン移住準備中の人。

国際運転免許証は(入国初日にどうしても運転したい人以外は)カネの無駄なので取らない方がいい。保険代わりに持っておきたい人は作ってもいいが、法的には全く無駄なことなのだ。何故か。

そんなことしなくても、90日間合法で運転できる方法があるからだ

まず日本大使館にいき、運転免許証の翻訳依頼をする。(当然、日本の免許が必要)申請一日、受取一日。つまり二日で取れる。申請は楽勝で、なんの審査もない。有効期限内の日本免許カード(絶対フィリピンまで持ってくるように!忘れたら申請できません!!)とパスポート持参で、書類にチョチョっと書いておしまいだ。印鑑も要らん。そんだけである!

お値段はなんと!衝撃の850ペソオンリーである。

そしてここからが裏技だ。

実は、この翻訳証明。LTOに提出する以外にも使い道がある。この書類を持っていれば、発行日から90日間、フィリピンで運転できるのだ。

LTOの公式にハッキリ書いてある。ソースはこちら

Foreigners in the Philippines who hold a valid driver’s license issued by the road authority
 in their home country are allowed to drive on Philippine roads for up to 90 days
after their arrival, as long as their license is in English. 
If the foreign driver’s license is not in English, the foreigner needs to secure an official English translation 
from the local embassy of the issuing country.
However, if they plan to stay longer than 90 days, 
then they have the option to apply for a new one from the Land Transportation Office (LTO) or simply convert 
their foreign driverlicense into a local one at the nearest LTO licensing center or LTO office

 

つまり、日本大使館の翻訳証明自体が、国際運転免許証と同じ効力があると。LTO様はおっしゃっている。

—だったらこの”850ペソ免許”でよくね?ということになる。LTO様公認なのである。

入国初日こそ運転できないものの、日本で免許センターにいく手間を考えたら、大使館でサクッと貰ったほうが断然早い。日本大使館なら手続きは当然全部日本語でOK。なんの心配もない。セブやダバオの領事館でも二日でOKだ。

ということは?入国初日に申請して、翌日受け取ればいいだけなのだから、レンタカーを借りてフィリピンで運転したいというような人なら、はっきりいってコッチのほうが手っ取り早いと言える。え?そうなの?わたし仕事休んで都道府県の最寄りとはいえない免許センター行こうと思ってたんですけど?というひと。

要らないのである!そんなことせんでも、現地で取れるのである!有効期限同ンなじなんだから!

スマンが「国際運転免許証」が要ります、なんつってる留学・移住エージェント。なーんも現地の情報知らないド素人と思っていいだろう。

 

この書類は使えるのだ

この書類は、もともとLTOに提出して、比免許の書き換えに使うものである。

—だったら、ダメ元でLTOに提出してみよう。もしかしたらフィリピンの免許を取れる可能性が出てくるからだ。

公式にはいろんなことが書いてるけども、それは建前の話。例えば「右ハンドルの国で発行された運転免許の場合、実技試験が課されます」等と書いてある。が!私の周囲も含め、SNS上にも、そんな試験受けたヤツなんていない。(もしかしたらいるのかも知れないが、よほどヒマなLTOであろう)英語やタガログ語を話せるかどうかという口頭試問があるにはあるが、受け答えしている時点でOKの場合がほとんどだ。

120日以上の滞在用件等でひっかかる(これが一番多い)のだが、緩いLTOなら発行してくれる場合だってある。(ACR見せろは有る可能性大。なおACRはスピード発行できる裏技があるが本件と関係ないので省略)

ま、一度でも。どこかのLTOでOK貰って取れてしまえば、それは正規の免許なのだ。やってみる価値はある。

おかわりはできない

国際運転免許証も同じなんだけども、この免許は「到着してから90日有効」だ。だから、90日過ぎてから、まーた大使館に行って「免許の翻訳オナシャス」といって同じ書類貰っても、二回目は意味がない。一度フィリピンを出なければならない。