出国チケット節約術(1)

何度も注意喚起しているけど。今日は同じ記事をまた書く。「なんでお前ら適当な出国チケットでフィリピンに入国すんの?」という件だ。これは特にフィリピン3年住んでますクラスの中堅者の方にいいたいんだが…。捨てチケットの小細工。今日は、これ割と罠という話をしよう。

 

—まぁ?フィリピンなんて入管さえ突破してしまえば、二か月半年一年余裕だし?

その通りである。

—みんなテキトーなチケットで入国できちゃってるし?!

おっしゃるとおりである。

しかも。他ブログやSNSに、突破方法を書いてある。普段から絡みもある在住者が、突破方法を伝授してくれている。それも一人や二人ではない。だったらやっちゃおっかという気持ちにもなるものだ。

誰だって乗らない飛行機のカネを払いたくない!うんその通りだ。俺だって払いたくない。

絡みのある人たちならそれを信用もするだろう。フィリピン界隈には、そんな情報が蔓延している。偽造チケットで入国してる俺カッケーみたいな、チョイ悪オヤジみたいな痛々しい昭和感が、まだマニラ界隈には残っている。

でも、それでトラブルになったとき、ソイツがアフターケアまでしてくれんのか?T1の取調室までスッ飛んできてくれんのか?

—普通にチケット買って、普通に入国しようよ。ナンジュウ万円じゃないんだぜ?お前らそんなカネ節約して何に使うの?

 

そもそもこの話はなんなのか

翻訳が必要だろう。何回も書くけども。

フィリピン入国に限らず。ほとんどの外国の入国管理では、帰りのチケットを持っているかどうかというのは審査される。当たり前だ。片道で入国できるのは日本人が日本に入国するときだけ!!別にフィリピンが意地悪してるわけじゃない。コレ当然の話である。片道切符しか持ってない外国人を入国させたら、入国管理として失格だからだ。日本の入管だったら、帰りのチケット持ってない観光外人なんて、即強制送還だ。これ当たり前だよな?

ところが、フィリピンの場合、この帰りのチケットというのは見せろと言われないし、見せたとしても適当な予約のコピーさえ見せれば、大体OKとなってしまう。慣れてくると、捨てるチケットを予約するのはカネの無駄ということになってくる。だったら節約してしまえ…という人が、本当に後を絶たない。

フィリピンに何年も住んでいる人でさえ、偽造チケットで大丈夫ですよというのが、邦人社会の現状なのだ。実際、それで入管を突破できてしまう。だから、この話はタチが悪いのだ。

帰りのチケットはちゃんと買うのが正しいのだ

他のヤツはどうでもいいけど、ワイのブログ読者の人にだけは、入管でモメてほしくない。普通にチケット買ってくれ。マニラライフハックみたいな無責任な情報を信じてはいけない。

何度も言っているが「マレーシア行の出るチケット」を入管に出しまくっているひと。あれ全部記録されているのである。嘘だと思ったら、自分の出入国記録を本局で出してもらったらいい。あなたの嘘が全部一覧表になって出てくるから。(トラベルレコードをリクエストすれば良い)あなたが入国するたびに、あの情報は係員の端末に、ズラッと表示されているのである。それを参照しながら係員は質問をしているのだ。

「コイツ7日といいながら1年いたな。前回は15日といって2年いたな」と、モロバレ状態なのを忘れてはならない。その状態で、クアラルンプール行の偽造チケットを出しているのだ。

そんで「日本人のパスポートは世界一信用がある!」等と能書きを垂れるヤツが本当に後を絶たない。単に後ろの行列が長かったので、めんどくさいから許可しまくっているラッキーに恵まれただけである。ヒマなときはそうはいかない。そして、ヒマな時に、いつか当たるのだ。

特に、入管下っ端のねぇちゃん係員は、真面目にイチイチ入力しているので、もしもあなたの帰りのチケットが偽造だった場合、後からバレるということもあり得る。入管が少し気合入れて調査したら、航空会社はすぐに予約がないリプライをしてくるだろう。一度強制送還の打点が付いてしまったら、次フィリピンにスンナリ入国できるとは限らないので、そうなってしまった人はビビッて、六本木で事前VISAを取ることになるのだが、あんなもん。運悪く現地の海千山千職員に見つかったらダメで終わりである。

パスポートコントロールで、行列の誰かのパスポートを手に持って、上にあげられている光景を見ることがあるが、アレは別室送りの合図である。あなたのパスポートを手に持って、上に上げられたら、もうタダではすまないということだ。そんとき10$チケットだの偽造チケットノウハウを売ってたヤツは、永久保証であなたを救い出してくれんのか?よく考えて欲しい。

マジで。よく考えて欲しい。一度バレたらフィリピン入国が辛くなるのだ。

そんなことになるくらいだったら、ジェットスターでもなんでもいいから、適当な日本行のチケットを素直に買ったほうがいい!堂々と見せられる書類で入国審査を受けよ?!

よく分からない10$チケットだの、韓国行のキャンセルしたら全額払い戻しチケットだの色々情報はあるだろうけど。あんなもん、入管職員だってアリバイ作りだととっくに見抜いている。入管職員というのは、朝から晩まで外国人のパスポートを見て審査しているのだ。つまり、一般客に比べて、あなたの行動は不審だということだ。本国に戻るチケット(日本人なら日本に戻るチケット)が自然だということだ。あなたが何回捨てチケットを買ったかというのも、フィリピン入管は全部記録しているのだ。それは入国審査の時に、即時に端末画面に出ているのだ。ついでにいうとe-TRAVELでの申告内容も出る。

フィリピンの入管は相変わらず甘いし、そんな奴らがうじゃうじゃいるので、いちいち捕まえていたら入国審査に差し支えがあるから見逃されているだけだ。が!「真面目な職員」にあたることもある。いつか必ずそういうときが来る。そんとき偽造だったらどうすんの?ということだ。

—先日、偽造チケットで大揉めして、なんとか入れてもらった日本人の話を聞いたけども。(本人はこれまで全部偽造チケットで入国していた)

本人も流石に改心して、「次はヤバイ・・・・」なんて頭を抱えていたのである。

素直に日本のどっかの都市に戻るチケットを買ってください

そもそも、いつかは日本に戻るのである。だからキャンセルして、ゴミのようなトラベルファンドになったっていいじゃないか。嘘を付いて入国することが、よっぽど恥ずかしいことである。セブパシの、バカ高くって使えないファンドであっても、正規の予約であれば堂々と提出できる。

確かに偽造チケットで済むのだが、(モメた場合であっても、偽造チケットの件については調査されない)いざモメた場合。

あなたには負い目がある。バレたらヤバイという負い目があるのだ。だって本当は予約していないのに、それを役人に提出してしまっているんだから、もしもバレたら印象最悪どころではない。秩序に対する挑戦である。

捨てチケット自体は別にいいんだけども、普通に日本に戻るチケットを予約して買って、それをトラベルファンドにして帰国する。

これは勿体ないやりかたかも知れないけども、わたしはこれを勧める。

フィリピン人は嘘つきだとか散々暴れるヤツがいるが、フィリピン入国の際に嘘を付くのは矛盾してるんじゃねぇのか?