日比:帰りのチケット買ったほうがいい件の結論が出る

これまで、比在住者は、帰りのチケット(※比から出るチケットのこと。日本でなくともよい)を入管に提示するか否かの問題で、延々と議論してきた。

これはどういう事情なのかというと、比では、国際線のチケットは普通に片道でバラ売りされている。

ので、片道で入国したほうが都合がよいに決まっている。

成田からマニラー。マニラでちょっと遊んでセブーー。用事が済んだら現地でチケット買って、東京か大阪か、どっちにしよっかなー!
こんなことが出来てしまう。帰りのチケットは、マラテのロビンソン裏にあるCPで買ってしまえばいいのだw

一度ラクを覚えてしまうと、次もそうしてしまうのが人間というものである。帰りの日を自分で決められるというのは自由度が格段に増すので、じゃあ次も—となってしまうのであろう。

こうして『フィリピン入国片道で行ける派』というのは、ネットで表に出ていないだけで、相当やっているヤツがいるのである。

 

しかし(フィリピンに限らず、どの国でも!)片道チケットで入国する人物というのは、好ましくない人ということになる。そりゃそうだ。

そんなことは分かっているが、帰りのチケットのお金もったいないじゃん!どーせ適当なチェックしかしてないし!チラっと見せて終わりの紙に、なんで何万円も払わなきゃいけないのか?というのが片道派の言い分である。

最近特に緩いし、見せろと言われないこともよくあるので(だいたい半分くらいの確率でしか言われない)『買うヤツカネの無駄派』の意見もわからんでもない。確かに無駄かもしれない。でも、偽造チケットを見せるというのは、ちょっと抵抗がある。俺はやれない。買ってしまったほうが気が楽だ。CPの安いチケット、一枚適当に、関空行のヤツを買えばそれで済むではないか。もしかしたら使うかもしれないし。

”適当に、過去のジェットスターの予約をチョチョッといじった紙を見せればそれで済むんだから、片道でいいじゃん”というひとは相当いる。
実際、全員それで入管を突破していたからである。誰もトラブルになってないのだ。

 

俺は「なんで買ってんの?」と言われる続けてきたので、実は肩身が狭かった。(※帰りのチケット確認については、VISAの種類によっては言われないこともあるが、原則として持っていた方が良い)自分だけイイコちゃんなの?みたいな空気だったんだけども、いやいやそんなことは無いはずだ。俺の回りがヘンにベテランばかりなだけで、俺の意見のほうが大多数のハズなのである!—-多分。

 

そんな折、こんなニュースが飛び込んできた。

男はシンガポール経由で27日に入国しようとしたが、入国審査時に、偽の帰国チケットを含む複数の書類の問題が発覚。調べにより、有効期間を過ぎても滞在することを企てていたことが分かったほか、違法な高利貸し組織との関連も浮上した。男の名前はブラックリストに入れられ、現在強制送還の準備が行われている。入管は「観光客は歓迎するが、偽の書類で入国しようとしたものには厳正に対処する」としている。

(マニラ新聞DMSより一部引用)

似たようなことを思いつくヤツはいるのである—

これって、まんま、得意げに俺に話していた「往復チケット買うヤツバカ!!」という人の末路なんじゃないだろうか。ついに逮捕、強制送還者が出たのである。

ついに!つ、ついに!!w 偽造片道チケット所持者が捕まったのである。一名だけだけど。これまで、捕まったヤツだれもいないという理論は、このインド人が捕まったことで正当性を失ったわけだ。

まぁ、この件はタレコミがあったようなので、入管が見破ったとはいえないけども。

 

俺は、入管に喧嘩売るヤツはバカだと思っている。

日本の入管だったら、いっくらでも喧嘩売っていいけども(実際わたしは喧嘩しまくっているわけだが)外国の入管で調子こくヤツの気持ちが知れない。ちゃんと書類を揃え、静かにシラッと入国したほうがいいと思えるのだが、どうだろうか。
言っちゃなんだけど、帰りのチケットなんて、マレーシアあたりなら2万円も出せば済む。どうして、頑なに、偽造までして節約するのか分からん。日本行なら3万4万するだろうけど、だっていつかは帰るんでしょ?延長すればいいだけのことじゃないの?

偽造チケット出して、ちょいワルマニラ在住者を気取っているヤツの気持ちが分からん。そういうことでカッコいいと思える神経が分からん。心まで貧乏になっているというか。そういうベテランにはなりたくないね。

付記:帰りのチケットについては、強いVISAによっては免除されており、持っていた方が好ましいという程度に緩和されておりますので、この記事を読んでいる方にとっては関係の無い人も多いと思いますが、読み物として読んでもらえたら幸いです