フィリピンかぶれ大歓迎をしなければならないのだ!

日本で怪しい投資セミナーをやっているヤツはこういう。「日本円は没落する!これからはグローバルな通貨を持って、来るべき世界恐慌にも耐えられるように通貨を分散しましょう!」と。

なにを言うのか。俺たちの親方日本円様は、ちょっとやそっとのことじゃビクともしねぇんだよ!!日銀砲ナメてんじゃねぇよ!大体オマエ、なんで日本にいるんだよ。海外を股にかけてる投資家だったら、住民票日本に無いよなぁ?!アアァーン?

 

—等と、調子こいていたわけだが、なんかマジで、この岸田政権の「円下がってもOK」政策が。俺たちの財布を直撃しはじめている気がするんよね。え?もしかしてボクの円価値無さすぎ?みたいな状態に、ちょっとなりつつある。

 

というのも、ついにマニラの両替商が、円に対しての両替レートをアゲてきたのである。どういうこと?というのが今日のお題。

 

一般的な感覚でいうと、普通の人は、マニラに来たら、持ち込んだ円を、フィリピンペソに交換するだろう。ただし、それは日本から来たひとの話である。

私たちフィリピンに住んでいる人は、円をペソになんか両替しない。円は帰国した際の新幹線代、お土産代として使うだけだ。現地に住んでいる場合、「ペソを円に換える機会のほうが多くなる」ペソなんかゴミと思っているひとだって、円がないと戻った時往生するからだ。この手の需要は不変なので強い。観光客の持ち込み円のほうが圧倒的に多いだろ!と思うだろうが、現地のペソ円交換は、ひとりで何十万円、何百万が普通なので、割とバランスが保たれていたのだ。

 

結論をいうと、観光で来た日本人の諭吉は、俺たち在留邦人がペソで買っているわけだ。誰かが日本からマニラまで持ってきた日本円を、俺たちが買って、国で使う現金にしているのだ。まさにその差額で儲けているのが両替屋である。彼らは為替のリスクをしょって交換しているわけだから文句はない。

その両替手数料が、近年モリモリと上がっているのをご存知だろうか。

昨日、私のツレが、割と大きい額を両替したんだけども、差額は12㌷(32円)であった。

『フーン。32円ねぇ・・・その程度の差額取ってもいいんじゃねぇの?両替屋だって商売でやってんだろ?』

じゃないのである!!この幅が小さい!のが通貨のチカラそのものだのだから。他はどうでもいいが、俺たちの日本円のギャップが、これほど乖離したことは無いといっていいのだ。

日本人がたくさん来て、沢山両替するということは、在留邦人にとってもペソが増える。それを円に換金する需要というのは確かにあるわけだ。
ひとりひとりは大した額じゃないかも知れないが、マニラだけでも、軽く年間ナンジュウ億円、いやそれ以上のカネは普通に動く。だから両替屋も、お得意様の諭吉については、レートのギャップを小さくしていたわけだ。何故なら、両替屋というのはサービスの差が付けられない。1円でも1ペソでも安いところに人は流れるからだ。

日比の円㌷ギャップは本来5-10㌷程度である。これはアプリやFXではなく、マニラの両替屋が実際に行っている交換レートでの感覚だ。
そのボーダーを割ったのだ。これは大きいことである。

どういうことか。日本から円を持ち込むヤツが減って、ペソを円に換えるヤツが増えたということだ!

こうなれば、カネを毎日触っている両替屋は、目ざとくレートを変更してくる。断っておくがマニラの両替屋は世界有数の良心的レートを出してくるので、交渉なんか無駄なのだ。「嫌なら他に行け」は本当なのだ。実際他にいったほうがいいこともあるけど。

持ち込まれる円が減れば、安くペソを渡す理由も無くなる。つまり俺たちマニラに住んでいる日本人が、どうしても使う市井の両替所から、円は儲からないと思われつつあるということだ。

ということは?どうすればいいか。とにかく日本人に、セブでもマニラでも来てもらうリピーターを増やさないといけないのだ。彼らの財布は必ず円が入っていて、両替所で交換するんだから!

円安が酷すぎるとか言っているけど、それはいいのである。どうにもならないんだから。

それより俺たちにとって大事なことは、比の両替商の諭吉信頼関係を再構築すべきなのだ。

つまり、私たち在比邦人は。マニラやセブで排除してきたチンピラ風フィリピンかぶれを、呼び戻すべき状況にあるのではないだろうか。
彼らが持ち込む日本円。年間で考えたらバカにならない。朝から晩まで日比国際便は到着している。そのひとたちの財布の現金両替なんだから、相当大きいチカラになる。

 

というわけで。

私たち全体の為替の利益、両替所の諭吉レートを守るためにも、今後『大爆笑ファッションなんすけどチンドン屋ですか?ww』みたいな日本人フィリピンアカウントに対しては、優しく接するべきである。

いや、もう界隈全体で、ようこそセブへ。ようこそマニラへ!と、RT、いいね付けまくるときが来た。
市井の両替所から、円の信用を取り戻すためには、チンピラファッションの方々が、マラテやリトルトーキョーで両替してもらわないと困る!
現金で両替しろ!お前ら!という状況である。

この記事を読んだ方には理解して欲しいんだが。とにかく円を持ち込む人が不足しているので、俺らにもベギラマ的全体ダメージが入っているのだ。

昔排除したチンピラ風謎日本人。すまんかった。ウエルカムである!一枚でも多く諭吉をペソに両替してくれ。

諭吉のレートが乖離しはじめている。雪崩を打って20㌷、30㌷となったら、我々良心的小市民にとって特大ダメージである。ひとりひとりにとっては小さいかもしれないが、フィリピン全体の日本人の財布と考えれば、かなりの額である。

比で円が弱くなる。こんなこと考えたことがあるだろうか?

為替の話じゃなくて、街の道端の両替屋が、一番正しく為替を知っているのだ。俺たちの円は、今信用を失いつつある。

チンピラでもなんでもいいから、比の在留邦人は、本国から円を交換する人を呼ぼう。リサール公園観光ガイドやろう。

このまま円安を進めるわけにいかないし、比両替屋の円信用を失うのはマズい気がするのは俺だけか?

 

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