フィリピンで国際結婚手配師の話に乗っちゃった話(オチ)

フィリピンで国際結婚手配師の話に乗っちゃった話(4)である。

さて。将来倍々にしてお金を返すか、先付小切手を分割するか。

投資相手は海千山千のフィリピンマフィアで、あいだにこれまた海千山千の国際結婚手配師が挟まっていて中抜きしているという状況だ。とてもとても素人に手が出せる案件じゃない。バリバリの現役フィリピン在住者でもめんどくさくて手を引く案件。

 

—–いやだから、南国の太陽の下、若くて天真爛漫なフィリピン女性と、悠々自適に第二の人生どこいったんだってばよ!

しかも相手は下手に出ている。しかもコロナで計画が狂ってしまったというのは、言い訳ではない説得力がある。もしかして、笑って和解したほうが得なんじゃ?ジャンケット投資は、うまくいけばオイシイ話だし、古い金主ほど受け手は優遇されるわけだし—

しかし。である。

ここで日本人はキレて、なんとおかみに訴えたのである!

フィリピンでの詐欺は重罪

フィリピンでは、騙したカネの額によって「詐欺のお勤め期間」が計算されるのであるが、なにしろ比というのは所得がアレなので、詐欺で有罪になると、特に日本人相手の経済犯だとお金が大きい都合上、刑務所で寿命を使い切ってしまうのである。比での詐欺というのは数万円で何年、というような計算になるので、いざ有罪になったら無期懲役にも等しいのだ。

—しかし相手は比マフィア。こんなことをしたら普通に死んでしまうはずなのだが。そうはならなかった。

(長くなるので)ちょっと駆け足でオチだけ書きます。

実は、このマフィア話は、結婚仲介業者のフェイク。日本人相手だからバレないだろうと仕掛けた話。こちらが本気でやった結果、ひとまず元本返しが達成できたので、まず損がなくなり、受け取った分の利益を含めると、一応プラスという形で、残りの小切手破棄で円満決着。

こういった話というのは、うるさく騒ぐ客ほど優先的に返す傾向にあるので、その点でも有利に働いたと思う。

 

で、結局。「この日本人相手の結婚仲介業者」潰そうということになり、めでたく潰れました。(名目上は)
今、彼らがどうしているのか知らないけども、一応こちらは本名と写真は押さえてあります。

 

※お断り
本記事は、読者様より、取材をして許可を得た上で執筆しています。筆者の実体験ではございません。
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