フィリピンで国際結婚手配師の話に乗っちゃった話(3)

フィリピンで国際結婚手配師の話に乗っちゃった話(3)である。

さて。このジャンケット投資というのは、実のところうまくいく場合も(一部ながら)ある。
カジノとは、仕組み上、賭けたお金の全額(100%)を回収できるようになっているので(※ポーカーと短期一発勝負等は除く)自分の卓にVIPさえいれば、莫大なお金が転がり込んでくるという話は嘘ではない。

もしかすると、この投資話、嘘ではないのかも知れなかったのだが、そこで襲い掛かってきたのがコロナである。

コロナ下では、カジノなんて問題外。このフィリピンでは、飲食業と同じく、真っ先に閉鎖された。ドアはチェーンで巻かれ、クローズの看板がかけられたのだ。

こうなると、月5%どころではないのだが、この契約。先付小切手である。
つまり銀行にチェックを持ち込めば、ちゃんと利息を受け取れる。んだけど・・・日本人は比に入れない。
それに、相手は泣きを入れてきたわけだ。あとでもっと利息を付けるから、小切手を銀行に持ち込まないで欲しいと—

新たな条件

コロナ下、カジノ閉鎖ということもあり、小切手換金ナシの代わりに、なんと数倍のお金を戻すという条件が提示された。
もしもその条件を受け入れなれないならば、さらに小切手を分割返済でどうか、という話である。

いつ明けるかもしれぬコロナ(フィリピンは外出が厳しく制限されていて、町内しか動けないほどであった)である。

それにしても小切手分割返済のほうだって相当に怪しい話。でも将来倍々にするというのもリスクがある—-
でも事情は分かる。コロナになってジャンケットがダメになったのは嘘じゃない。

さてどうするか。

で。えーと二回言いますけど、あれ?南国の太陽の下、若くて天真爛漫なフィリピン女性と、悠々自適に第二の人生どこいった?

 

※お断り
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