帰国初日の俺の最高の過ごし方の件(2)

※この記事はフィリピンと一切関係ありませんので、比関係者が読んでも無駄です

(2である!)というわけで月末に帰国するにあたり、島本和彦の「風の戦士ダン」を読まざるをを得なくなったわけだが、(それはなぜかというと、アオイホノオを理解するためである)なんとそれはネットに全巻あった。

さっそく読んでみたんだけども…いやスマン。当時の苦労等を吐露している島本和彦氏には申し訳ないが、さすがに苦行である。このノリは、さすがに30年以上たつと無理である。
わたしは島本氏の逆境ナインあたりはリアルタイムで読んだひとで、新装版ではなく映画化する前の単行本を、高校時代に借りて読んだ人であるので一般人より理解はあるつもりだ。それでもこの当時のサンデーのノリは無理。時代なんだろうが、世界観に入っていけないのである。

 

アオイホノオに出てくるシーンはともかくとしても、令和に生きている俺にとって、初期島本和彦は相当つらい物がある。でも。これを書いたとき、島本氏はおそらく22.23歳くらいだったはずだ。雁屋哲の原作をほとんど無視して書いたという「風の戦士ダン」は、美味しんぼにつながっていくという、漫画誌において重要な価値を持つ書物である。
この漫画、メカデザインに若き出渕裕氏をわざわざ起用しているという全く無駄なこり方をしているだけに、作品のほうもしっかりやってほしかった。

とはいえ、この風の戦士ダンは、島本氏にとって初めての連載であり、時代も考えると凄いとしかいいようがないわけだんだけど。

この、☆のスクリーントーン(70-80年代でしか見られない)を見るだけで、俺はもうだめなのだ。
そして、アオイホノオでも書いていたが、このパンダ!w 忍者漫画にパンダが出てくるというのはあり得ないと氏はいっており、適当に間に合わせたと言及があったんだけども本当にそうだな。

—それにしても、この80年代サンデーのノリは、商業誌では異様だと思うんだよね。

それにしても、水着の女性を出せば売れるという時代を先どりしたのがうる星やつらのラムちゃん(常に水着)というのを今年になって知ったんだけど衝撃だった。