比の車ステッカー多すぎ説

日本では、切手大の新しい車検シールは運転席に貼るようになり、それが視界を妨げる云々とニュースになっているようだ。

いやー…..ほんまそれである。同意である。「ステッカーは視界を妨げる!」その通りです。
それ、是非我が国としては、比政府に言って欲しいのである。

 

というわけで今日は、私のいるフィリピンでは、車の貼るステッカー類がメチャクチャ多い上にデカいという話をしよう。

 

いくらなんでも車に貼るステッカー多すぎ説

フィリピンでは、最低でも貼らなければならないステッカーが異常に多いので、古い車だと、視界を遮るどころじゃなくって、
冗談抜きで前が見えないくらいステッカーで埋め尽くされている車もあるくらいだ。

では、まずフィリピンで貼るステッカーのうち、義務ステッカー(日本でいう車検証)を紹介しよう。

まず、コンダクションステッカー。とりあえず全車両に貼られている。

見ての通りデカイ。これは新車時に前後に貼られるステッカーで、ナンバープレート発行まで代わりとなる。
次にDENRステッカー。これは排気ガス検査パス(新車なのに)のステッカーである。要らんだろこれ。
なお幸いなことに、このDENRステッカーは日光に弱く、次第に丸まって最後は落ちて死んでくれる。

こんなのは序の口。

次にLTOの車検証。これはしゃあないと思ってはいけない。昔はこの車検ステッカーがバカでかかった上に
毎年発行されるため、古い車は車検ステッカーがズラっと並んでいることが多い。
(ひどいことに、過去はナンバープレートにも毎年車検ステッカーを貼る話だったので、ナンバーが見えなくなるほど
ステッカーが貼られていた時期さえあった)

さすがに邪魔すぎるということで、LTOのステッカーも次第に小さくなってはいるが、それでも日本と比べればかなりデカイ。

次にETC.フィリピンのETCは機械ではなくステッカーである。
それもETCが二種類あるので(笑)ふたつ必要だ。ひとつは車のライトに貼ることができるが、知らない人は窓に貼る。

まだある。

次は自分の勤め先の会社の入構証だ。これもステッカー管理なので貼らなければならない。それも一年更新だ。

次は自分の家に入る為の駐車許可証だ。これもステッカーで以下省略。

次は学校関係のステッカーだ。有るところは子供がいれば人数分!当然毎年更新だ。

ここまでのステッカーは、比で動く上で最低でも貼らなければならない。

他にも、独自行政の、やれ排気ガスクリアだの、ガソリンスタンドの割引ステッカーだの通行証だの、なんでもかんでも
ステッカー管理の為、少なくともマニラで走っている車のフロントガラスは、よくわからないステッカーで覆われている。

この必要なステッカーの他に、比人はさらに!
家族全員の名前ステッカーだの、スピードハンターズだのとステッカーを張りまくるので、もうなにがなにやら
収集が付かない状態になっている。特にフリーメイソンステッカーとPNP(国家警察)ステッカーは、お守りのように
貼ってある車も多い。

その中でも、特に家族ステッカーは、一時期「家族の絆を深める」として学校の教科書にも載ったくらいなので、
貼っている車はやたら多い。
(今は家族構成がバレて悪用されることが多くなったので、逆に止めろという話になっている)

このようにして、なんやかんやと車にステッカーを貼りまくる社会になった結果、もはや安全など二の次三の次と
なっているのがフィリピン社会である。

そもそもフロントガラスを真っ黒にしても違反とならない国で、ステッカーごとき小さなことなんだろうが…

 

日本の皆さん。あの小さな車検ステッカーごとき、なにが邪魔なのでしょうか。

世界には、もっと辛い思いをして、邪魔なステッカーを張りまくらなければならない国があるというのだということをw
知っていただきたい。

余談

実は私、シールはがしスプレーと、剥がす専用ブレードを買った。
このクソ邪魔なフィリピン独特ステッカーを全部剥がすことにしたのだ。

紹介したように次から次へと増殖していくステッカーというのは、車に貼る為なだけあって、
有効期限が一年しかないのに鬼のような粘着力を持っている。到底、手で剥がすことはできない。
普段いい加減な国のくせに、何故か、こういうことだけはしっかりしている。

しかも張替防止の為、山なりに切れ込みまで入っている。

ああ。どうしてフィリピンは、こう余計なことに、貴重な休日の時間を使わせるのだろうか?

あの、「前の前の家の駐車場の許可」だの「ちょっと取引のあった工業団地から善意で貰った年間入構許諾証」
だのというステッカーは、歴史と共にフロントガラスを侵食し、時間と共に小汚くなるのである。

それがまぁ。シール剝がしスプレーとブレードのコンビを買ったら、期待していなかったのに、
なんとサックサクではがれてくれた。期待以上にキレイにはがれてくれた。ステッカー剥がしスゲェ!

わたしは元々、バイクや車にステッカーを貼るのは好きではないタイプの人種なので、
これ幸いとばかりに、前オーナーが貼ったナンチャラレーシングだのなんだのというステッカーをスッキリ全部剥がした。

全部剥がし終わると、「ざまぁみろ!」という気持ちになって、なんだか満足だった。
比にいる方は、是非買ってやってみてほしい。結構快感です。