フィリピン偽造身分証ID事情 令和コロナ明け版

ブログやSNSで、人は言う。「フィリピンは簡単に偽の免許だの書類だの作れる国」だと!!
それってドコ情報なんですかね。

 

フゥーンそうなんだ。凄いですね。海外詳しいですね。東南アジア詳しいんですね。
フィリピン詳しいんですね。スゴイですね。

 

—で、どこで作れるんです?そんな簡単に。
簡単だったら教えてくださいよ。

 

というと、誰も教えてくれない。なぜなのか。
「それはちょっと教えられないなぁ」なんて言っているが、単に知らないだけだ。

ということで、このあたりの最新事情をバラそうと思う。今後はこの記事を読んで知ったかぶるようにw

 

マニラの偽書類系は、伝統的にレクトがその中心

レクトというのは、かつて別名「レクト大学」と呼ばれるほど、偽造書類屋が軒を連ねている地域であった。
マニラの偽造屋の特徴というのは、地下に潜らず堂々と行う路上売が主流である。

だいたい4年に一度、大きな手入れがあって壊滅するんだが、いつの間にかまた復活しているというのがパターンであった。

ところが、マニラ偽造屋観察をしていて、ひとつ気づいたことがある。
少しづつだが、壊滅作戦をやるごとに、偽造屋は減っているということだ。

これはちょっとおかしい話である。
何故なら、警察は、偽造屋さんがいなくなると見逃し料が貰えなくなるので、だいたいは捕まえてもホトボリが冷めたらバイされる
だけなんだが、どうもDUの時は、なにかのミスなのか知らないが、本当に偽造屋を逮捕して裁判までしてしまったようである。

そんなことをしたら、警察は、なにもしなくても入ってくるミカジメ料がゼロになってしまうだろう。

そして!!

今や、レクト駅。カリエド駅近くは、なんと偽造屋は一軒も無い。

うっそーん、と思ったアナタは見にいったらいい。てゆうか、知っているひとはgoogle mapで見たらラクよ。
そんなハズが!と思ったらストリートビュー見てみ?昔たくさんあったところが、今全くゼロになってっから。

だから、マニラ通の人に「偽造?ああ、レクト駅ですぐ作れるよ」と言われたら『具体的にどこですか?』と突っ込んだほうがいい。

で、今どうなっているの?

えーと。駅前近くから、(略)(少し距離があります)あたりに、まだ10軒前後生き残っています。

(↓やっと見つけた昔ながらの懐かしの真心手作り。職人と心の触れ合いも楽しめる、あったか家内製手工業偽造屋

しかし寂しいもんです。
10年ひと昔と言いますが、かつてレクト大学とまで言われた偽造屋の総本山は、こんな有様になっていたのです。

王道!偽造運転免許を作りたいっ!!

もちろん、こんなお店を見かけたら、言うことはひとつです。「免許を作りたいんだもーん」これはもう礼儀ですね。ええ。
据え膳食わぬは男の恥と言いますが、レクトに行ったなら、偽造免許屋のひとつも覗いてこないとおかしいでしょう。

そう思ったら、なんと無くなっていた訳で、見つけるまで時間を費やしてしまいましたがw

ああだこうだと値段を吹っ掛ける漫才があり、延々とやりとりをまず行ったのですが…いやーもうすでにダルいですね。
価格交渉してる時点で、腕が悪いってこと暴露してるんですよね。

昔の、頑固一徹・寡黙なレクト偽造屋だったら、まず申込書を書かせたものです。
なぜなら、偽造屋というのは、名前や住所の綴りに一番気を配るもの。申込書の無い偽造屋なんてニワカなんですよ。

ところが、令和のレクトは申込書のある偽造屋自体が無かったですね。
あ、コレ本当にノウハウ持っているヤツら捕まったか辞めたかしたんだろうなと思いました。

 

ほんでまた昔と違って、なんと今では即納できる実力派と、即納できない仲介派のふたつあることも分かりました。
(なんだそりゃ)

仲介派んところにいくと、なんと最後の最後は、額縁に掲げてあるQRコードを見せられます。
「ここにDMしろ!」と言うだけなのです。アホか。だったらレクトに来た意味まるでないやんw

それでも、割と大人し目な外人は、ソコソコキャプチャされていたようでありました。
(なお仲介派は、即納派と違って出来が素晴らしいらしく、中には本物認証も出来るヤツすらあるらしく、それが一番の売りなのだそうだ)
仲介派もじっくりと見させてもらいましたけど、なかなか凄かったですよ!

 

その点、即納派は余裕です。今日作って渡せるんですから。(実際頼みに来ているヤツもポツポツいましたね)
でも会話は本当にバカそのものって感じで、これも昔から変わってませんでしたね。
(本当に文字が読み書きできないレベルの人たちが偽造書類作ってんだから漫才そのものです)
もうこれこそエンターテインメントです。おかしくってしょうがない。

わたしがいったときは、なんとアンガスの兄ちゃんが、そこの偽造屋で卒業証明偽造して持って来てくれ!という
依頼を受けてて、電話で綴りを確認して、それをわら半紙に書いてましたからね。
いやー。動画に取っておけばよかった。

その「実力派」でいちばんスゲェと思ったのは、今回の10年免許で、LTO肝煎りの偽造対策突破済免許を売っていたことですね。
いやぁこれはスゴイよ!とマジで思いました。
この「レクト大学」は、基本的に出来がいい加減すぎるのですが、免許だけは毎回力作なんですよね。
見本の出来はスゴイものがあるよ。

本物の自分の免許と比べてみると、あ、あれ?またデザイン変わってる?
わたしは10年免許導入直後のタイミングで発行されたレアカードだったんですが、今はプラスチックカード復活したので
またデザイン変わったようで、思う存分見比べることはできず…

 

もっと沢山冷やかしたかったんですが、時間もあり、途中で断念してしまいました。
総じて感想としては、昔よりもグッと腕は落ちてますね。特に細かい配慮が無いのが致命的。

かつて、ホンモノより出来がいいと言われたレクト大学ですが、今はちょっと眼力がないとマヌケなことになるんじゃないのかな。

あ、あと店の数が減ったんで、客は一定数いる以上、良い店ほど潜っちゃってる感じがしましたね。
声をかけると店の奥に誘導されるパターンが多いのと、昼からシャブ売っていい感じになっている人が多いんで、
初海外、初フィリピンの人なら、特に楽しめるんじゃないかなと思います。
お買い得商品盛り沢山で有名なディヴィゾリアや、庶民生活に寄り添っているトンドにも近いエリアですし。
一度冷やかしに行かれてみてはいかがでしょうか。