マニラの地図はwazeで見ろ！

交通記事ついでに、アプリについても書いておこうと思う。

フィリピンといえば、時間が測れないというのがお約束。

それをいいことに、どんなに遅刻したとしても道が混んでましたというのも、またひとつのお約束である。

「なんで遅刻したんだ！いま何時だと思ってる！」と怒ったとしても、マハリクマハリタ、トラフィックと
いえば、全て解決するのがフィリピンである。

そうはいっても、日本人同士の場合、フィリピン内であっても遅刻は30分以内位だろうし、
時間の区切られたイベントもある。

知っているひとは知っている。知らない人は知らないのだが、実はWAZEというアプリがある。
これはフィリピンにいるヤツなら真っ先に入れるべきアプリである。

これを知らないということはあり得ない。
70年代生まれがピンクレディを知らないと言っているのと同じくらいあり得ないことである。
だからもし知らなかったら、いまからコッソリ入れておくのがいい。

このアプリはカーナビとしては、グーグルマップより数段素晴らしいのだけど、
もっともスゴイのが到着時刻の予測である。

なにが凄いかというとコレだ。

このアプリは、行先を指示すると「すぐに出発する」「あとで出発する」と二つの選択肢がある。
ここで「あとで出発する」を選ぶと、あとで出発したらどのくらいの時間がかかるのか。
過去の渋滞履歴から参照できるのだ。

これはフィリピンに住んでいるなら、とてつもなく便利な機能である。
グーグルマップのように、徒歩などは選べず、車での移動に限定されるものの、知らない道の交通量でも
把握できるのなら、予測は可能なわけだ。

はっきりいおう。

WAZEが県下一番の進学校とすれば、グーグルマップは滑り止め私立である！
とくにフィリピンではそうである。

こと自動車でフィリピンでグーグルマップを使うというのは、ごく参考程度に使う程度のことであり、
主力として使うべきではない。

バカだからである。

特に最短距離設定をしたら、マニラ近郊であっても「恐るべき道を指示」する。
具体的にはバランガイルートを平気で指示してくる。

そんなもん、時速20キロがせいぜいのバンプだらけ、ガキだらけの道であるし、
夜ならゲートが閉まってる。引き返すの？え？あの道のりを？ということがごく普通にある。
そして田舎の場合、ロクな道もないので、引き返すとなるとナンジュップンということもある。

その点WAZEは、かなりマシな道を指示してくれる。フィリピン名物通行止めも、迂回路を指示してくれる。
検問もCCTVも事前に教えてくれる。

細い道の指示だけは、グーグルマップ同様、運転手や助手席のヤツが気を利かせる必要はあるとして、
それ以外の不満がない。

なんなら渋滞中、近くの車両とチャットまで出来てしまう。
こうなると、天下のグーグルであっても、まったく使う気にならないわけだ。

グーグルマップは便利だし楽だけど、大雑把なルートだけ把握すれば、基本見なくても運転できる人用のもの。
時間で動いている日本人なら、WAZEを土台に動いた方がいい。

安くて賢い旅をしたいというのは、日本人でも同様だろう。
でも、マニラでグーグルマップを使って乗換を見てはいけない。

手塚治虫流にいえば、「ワンちゃんの落とし物でも召し上がれ」ということになる。
つまりクソクラエということだ。

それほどグーグルマップのマニラ乗換案内は酷い。
ウソだと言うなら、マニラ市内のどこからどこでもいい。検索してみればいい。

ええーーー・・・それは無いよね、という結果しか出ない。

だいたいにおいて、バスの出発時刻などマニラには無いというのに、
どうしてあのような乗換案内を、堂々と全世界に発信しているのだろうか。

公式発表そのまんま、バスの出発時刻を鵜呑みにするというのは、さすがにマニラでは
遅刻の理由にならない。半年以上住んでいるなら、言い訳と言われても仕方がない。
その時刻表を、グーグルマップは「お上の発表そのまんまに」取りこんでいるのだ。

はっきりいおう。グーグルマップのマニラ乗換案内は、害である。見ない方がいい。
ごく参考程度に、乗り場や行先路線を見る程度のことだ。

マニラのバスとは、アリの群れのごとく乗車するのが令和の本日でも通常なんだから、
ああいう情報自体ノイズである。参考にするとしたら中距離以上だろう。

今も昔も、マニラで乗換する関係は、現地住民の話か、自分で体験する以外の道はない。
交通に関する情報は、いまだにない。

むかし、マニラのジプニー全部を網羅した日本人が地図を出したこともあったけど、
それほど情報が無いのだ。見りゃ分かるだろという態度しか取ってない。

グーグルマップは便利なアプリだし、わたしもよく使うけど、マニラにおいては
日本と同じ感覚で使ってはいけない。途上国では、グーグルの権威も一等落ちるのである。