フィリピンで交通事故に遭ったらどうなるのか(1)

フィリピンで事故。誰だって起こしたくないけども、起こってしまうのが事故である。
以前、フィリピンと日本の事故率は、検証してみるとおおよそ6倍だということを書いた。

今日は、じゃあ事故ったらどうなんの?ということについて書こう。

 

これはケース別にあるんだけど、まず軽く、日系企業の車両が事故を起こした場合について書こうか。

日系企業の車両が事故を起こしたらどうなるのか

日系企業の車の事故というのは多い。

というのも、駐在は本人から嫁まで運転手付車両を当てがわれている場合が多い。
ので、必然的に事故はツキモノなのである。

それに、これまた以前書いたけども、日系企業の運転手というのはドライバー教育がされていない
場合がほとんどである。

数年で帰任してしまう駐在にとって、運転手というのは会社が指定したドライバーであるというだけで
ほとんどの場合指導しないので、ドライバーは伸び伸びと危険運転することが多い。

時間通りに到着することが業務だと思っているから、すぐに逆走するようなヤツらばっかりだ。
運転手付きの海外生活なんて浮かれていてはいけない。
ドライバーは危険運転をするヤツがメチャクチャ多い。
後部座席でシートベルトをしていないあなたは、アッという間に座席にアタマを打ち付けてしまう。
運転手はクビになってオシマイだ。こういうケースが実際あるので、本当にドライバー教育は大事なのだ。

あ、脱線したww

話を戻そう。

改めて。日系企業の車両が事故を起こしたらどうなるのか

この場合、たとえ自車が停車していた状態で、バイクがよそ見運転してぶつかった場合であっても
お金で解決することが多い。

というのも、フィリピンでの事故は、(特に)物損の場合、補償額がケタ違いに安いので、
もうカネで解決したほうが早いからだ。

一般的に、日本人駐在員の時給はフィリピン人の日給を超えるほど価値が違う。
5000ペソ、一万ペソがどうのこうのという交渉で恨みを買う必要は、イチミリも無い訳だ。

別に駐在員に限った話ではないが、基本的に小さい事故ならば、カネ払ってオシマイにするというのが
一番手っ取り早い。どんなに相手が悪く、こちらに非がなくてもだ。

いわゆる貰い事故の場合というのは、現実には「オレ悪くないだろ!」という気持ちになる。
(日本だったらそうだ)
しかしフィリピンの場合、相手は絶対に非を認めない。証拠もない場合はモメにモメる。

そして、熱くなっているフィリピン人というのは、もっとも関わってはいけない法則があるわけだ。
簡単にナイフも銃も出てくる。(銃はともかくナイフはすぐに出てくる)

だから、相手の言う通りにお金を払ったり、手頃なバイクでもプレゼントしてやったりすれば、
調子よくコロっと話が終わりになったりする。

ジャパンマネーというのは死語だけども、こういうカネというのは使ってしまったほうがいい場合もある。
まずカネを見せて相手を安心させ、会社の法務に連絡し、ナゾのお見舞金(5000ペソほどである)を渡し、
あとは顧問弁護士に丸投げするのが一番いい。

当日5000ペソ渡すのは、物損の場合かなり効く。これは熱くなった相手を冷ますのが目的。
渡した動画を撮っておくとよい。

 

さて。

どうして交通事故のことについて書いたのかと言うと、実はわたしの関係している人が、
最近、割と大きな事故を起こしたのである。

この事故処理について、わたしは色々とアドバイスをしたんだけども、読者の方にも共有したほうがいいかなと
思ったのだ。フィリピンの事故処理の話というのも、あまり他の人は書いていないからだ。

日本だって、大事故となれば、どう行動すればいいのか分からない人も多いだろう。
ましてや外国である。(2)からは、今回起きた事故の顛末なんかを書きたいと思っている。

 

もうひとつ。
普段だと、こういう連載記事は、続けて一日で2.3.4と連続投稿するんだけども、
現在、それができない環境なのである。だから続きは次回の更新の時間を見つけて、ということになる。
だから今回、本文は(2)からなんだけども、(2)(3)・・・は少し時間が空くことになる。

本記事に限らず、ブログ記事の更新速度は秋までペースが鈍ります。
元通りの記事更新ができるのは来年くらいからとなります。

これはわたしの生活環境が変わったことによるものなので、心配無用です。
(2)をお楽しみに。