フィリピン問題解決能力について(2)

(1)が好評だったので(2)を書くことにする。

ネコに咬まれてご心配をおかけしたんだけど、運よく軽傷だったようで、熱は36度台に戻った。
発注しておいたPCモニターも今日届いて、新品の画面でこの記事を書けるようになった。
IPS液晶なのである。(書いてあったけど本当かよ?)

そして車載USBがぶっ壊れた。どうしてひとつ買うとひとつ壊れるのかw
著者は、普通にモノは大事に使う系のひとのハズなんだけどな。

と、相変わらずの私だけど、今後ともよろしくなのである。

さて今日から5月である。
みんな大好きGWなんだけど、NAIAが停電したようで。
本当になにやってんのというところだ。

今日はチャミスルを呑みながら書いている。今回もよろしくお付き合いください。

栓抜きナシの開栓は比人必須スキル?

この、無の状態からボトルの栓を抜くというスキルなんだけど、考えてみるとこれは
フィリピンの人なら全員やることができるスキルである。比にくれば必ずお目にかかれる。

わたしたちは栓抜きという、文明の利器を使うわけなんだけど、どうしてか比人は
スプーンの柄とか、韓国の箸だとか、そのへんにある棒状のもので開けてしまう。

どうやらこれは、みんな知っている知識だったようだ。
じゃ。みんなが知らないフィリピンの創意工夫。

これを思いつくままに、酔っぱらって書いていこうと思う。

 

バイクの上で寝る

車の後部座席で寝る。ではないのである。
フィリピン人は、バイクの上で寝ることができるといったら驚くだろうか。

正確にはトライシクルの座席で、横たわって寝るわけなんだけども、実に器用に寝てみせる。
家庭を支えている長男に備わっているスキルである。

屋根にペットボトルをぶっ挿す

はぁ?と思う人も多いだろう。これを見たことがあるひとは貧困層に詳しい人である。

いわゆるスクワッタの家には灯りがない。(電気が無いんだから当たり前である)
しかし彼らだって灯りは欲しい。

じゃあどうするかというと、水の入ったペットボトルを屋根にぶっ挿して、
お尻のほうを室内に出しておくのだ。

そうするとあら不思議。太陽の光が乱反射して、うまい具合に室内を照らしてくれる。

ん?

じゃあ、日が暮れたらどうすんの?

日が暮れたらどうするのかって?寝るのである。

なお、このペットボトルぶっ挿し照明は、雨季になると雨漏りを誘発するので
施工に検討を要するのである。

 

残飯料理

都会で捨てられた残飯。たとえばケンタッキーフライドチキンの骨なんか、まだまだ
食べるところがある。もったいないのである。

それを本当に回収して、再調理するという、にわかに信じられない調理法がフィリピンには
ある。割と有名でもある。

これはお腹を壊す壊さないというレベルの話ではない。生ごみを拾うんだから、
本当に何が入っているか分からない。タバコの灰くらいなら、可愛いものだろう。

この残飯料理は一種文化にもなっているので、なかなか絶滅しないだろうと思う。
ただし、これは貧乏なバランガイでもまずオメにかかれない。
特定地域でのみ食べることができる。

(こうした特定地域というのは、観光客が物見遊山でいくところではないので、
必ずガイドを連れて行った方がいい)

漏電家電

わたしは今月だけで、液晶ディスプレイ、エアフライヤー等を捨てたんだけども、わざと見えるように
捨てている。そうすると、必ず誰かがウッキウキで持っていってくれるからだ。
フィリピンには家電リサイクルシールなんてものはない。まさしく無料である。

彼らは直す。修理する。もう絶対壊れているものでも、使えるところは全て使う。
具体的にはコンデンサーのひとつでも、ハンダを剥がしてひとつひとつ、というところまでやりかねない。
時間があってお金がないので、比には、そういったお店がたくさんあるのだ。

そのようにして、どうにか直った家電というのは、すぐに壊れる。

フィリピンの中古品は信用できないというのは、これはパスポートに書かれておくべき事柄だ。
基本的に、日本人同士の売買以外では、程度は全く分からないと思った方がいい。

それでも動けばよいではないかという説もある。確かにそうだ。
代表的な品物でいうと扇風機あたりなら、まだ買ってもいいかもしれない。
(ただ、新品と値段はほとんど変わらない)

これらの中古品で危ないのは、漏電することである。

すぐに壊れるということがリスクなのではない。
(いくら比人でも、買ってすぐに壊れたらクレーム対応くらいはする。
暗黙の了解で七日間というのが不文法である。これは法律より重い

それよりリスクなのは漏電である。

なにしろド素人が、ああでもないこうでもないとイジクリまわし、抵抗やコンデンサーを
ハンドメイドで半田ごてしちゃってるシロモノなんだから、どこか負担がかかってすぐ壊れるのだ。

一番ヤバイのが洗濯機である。
わたしは、修理された洗濯機の桶に手を突っ込んだ瞬間、髪の毛がアフロになって、全身の骨が
スケスケになったことがある。

フィリピンで、洗濯機を修理して感電して死亡。こんな死に方はイヤなのである。
やはり病死で死にたい。自分がバカで死んだというのは物笑いである。

家庭電化製品は最後まで修理して使うというのは尊いんだけど、修理の腕の信用がほとんどない。
海物語の、ただの泡くらいの信用度でしかない。
当日はちゃんと直っているというのも罠である。

 

見せ銃

これも比人の創意工夫なんだけど、セキュリティの持っているショットガン。引き金が無いw

つまり撃てないのである。

セキュリティは、銃の暴発事故を起こしたり、酔っぱらって誰かを撃つという事故が多すぎるのだ。

だから、ショットガンを持たされているセキュリティの銃は撃てないようになっていることが多い。
みなさん。一度銀行に入店するとき見て欲しい。ただの筒を持っている警備員がいるのだ。
重いだけである。でも言われてみないと気づかないでしょう?ハッタリは効くのである。
単純に、これは観察力の問題である。

そもそも論なんだけど、ショットガンというのは取扱いが難しい。
(撃った経験のあるひとは分かると思うけど)

ショットガンというのは、誰か特定の悪人を、ピンポイントで無力化する武器ではないのだ。
そのへんの子供や通行人も巻き込むのがショットガンである。

だから、ヒラのセキュリティにはナンチャッテショットガンを持たせて、上の人が拳銃を持っているという
創意工夫がある。

あなたの家のセキュリティ。撃てる銃を持たされている人が、さびさびの、借りてきたような銃を
持っている場合は大家に連絡したほうがいいのだ。

安全にお金を払っているつもりが、比人の「創意工夫」でザルでした。これは通らない。
セキュリティの銃がらみのクレームは、ほぼ100%通るので、言った方がいい。
外国人の安全については、比の大家はかなり神経を使ってくれる。我々はその分家賃を払っているのだ。
なお、外人の多いコンドは、日本人が言うまえにオージーあたりが指摘してくれているので
楽である。

 

うーん。止まらなくなってきたな。

この手の創意工夫は、書くことが多すぎる。またそのうち(3)を書くことにしよう。