ついに入れ墨彫りも六日を迎えた。
もはや俺は仕事部屋に引きこもり、興味もない。通訳担当の嫁は延々ドラマを見ており、ついに料理すら飽きた。
本人もほとんど寝ていた。
慣れというのは恐ろしいものである。人間、入れ墨を彫られながら寝れるものなのである。
(これについては他のヒトの証言もある。とにかく彫っているあいだ、一切やることがないので、麻酔クリームで痛くないし寝ちゃうのである!)
裏ドラ乗った
もう何もないだろう。さすがになんのイベントも発生しないだろう。だって、あとはもう彫るだけなんだから。
しかし、それは油断であった。
若者は、元々、胸にタトゥーが入っており、それを直すように指示していたんだが。(←死ぬほど何度も打ち合わせをしている)
なんと彫り師は、その指示を無視して、上書きしていたのだ。
つまり、元の絵の上から彫ってしまっていたのである。
幸い、若者のほうが気づいて、元絵が潰されるまでには至らなかったんだけども。
いや、こんな適当でいいんだろうか? と思う訳である。だって入れ墨って一生モンなんだよね?
「あっ、彫っちゃった」
「マージー? もー頼むわー」
「メンゴメンゴ」
こんなノリなのである。
なんかもう、色々とスゴイ話なんであった。
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