フィリピンで入れ墨(タトゥー)を彫りたいという人が居たのである。
その相談を受けていたんだが、ワイはタトゥーのことなんか知らないので、相談に乗りたくても乗れない。
だから「知らん」としか答えていなかったんだけども、共通の友人がちょうど詳しい人だったので、ふたりでワイワイ相談していたらしいのだ。
つまり、俺に関係ない話である。だって知らないモンは知らないんだから。
で。
彫りたい若者は、台湾で見積を取ったらしいのだが、80万円という見積を出されたそうだ。それが高いのか安いのか分からんが。
(注文としては、背中全面、胸一部、腕一部と、なかなか広い面積なのであった)
で。
その若者は、フィリピンのマニラ。パサイでホテルを借りて、そこで彫師に来てもらい、部屋の中で彫ると。そういう話であった。
なにしろ安い。台湾の半額以下の以下、なのであった。
あっそう。勝手に来て彫れば? ってなもんである。だって、俺、一ミリも関係ないからね。
なにしろソイツは酷い差別主義者。(聞くに堪えないような人種差別発言を毎日するようなヤツである ※比関係の日本人はこういう人が多い)
フィリピン人に彫って欲しくないということを連呼していたので、「じゃあ止めれば?」と答えていたのである。
ソイツが、何故か俺の家で入れ墨を入れるとか言い出したのである
……何故?
……何故、ウチで、あなたが入れ墨を彫るのですか?
いわく、今マニラに到着してホテルにいると言う。→ハイ
で、彫師のスタジオに行ったら、エアコンが壊れてて彫れたモンじゃないという→ハイ
「じゃあホテルで彫れば?」
いや、一泊しか取ってないし、ウチを使わせて欲しいというような話であった。
うわー……「ホテルで彫れよ。一回くらい様子見に行ってやっから」と言ったんだが、ソイツはもう俺の家で彫る段取りを整えてしまい、結局ウチのリビングで、若者は入れ墨を入れることになったのであった。
(つづく)

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