日本で「フィリピン探偵」を雇うとどうなるのか?
今日はちょっと油っこい話題。
フィリピンでトラブルを抱えてしまった場合、多くの場合は一人で悶々と悩むことが多い。誰も頼れるひとがいないからである。
多くの場合は男女トラブルだけど、フィリピン特有の相談ゴトなんかも多い。
相談ゴトで、たまにでてくるのが「フィリピン探偵」だ。なんだそりゃ?と思うだろうけど、こういう業者はいる。
簡単にいえば探偵の海外版だ。
多くのフィリピン探偵は何もしない
フィリピンで調査を行います!と看板を上げているところは少ない。ほとんど無いといっていいので、まず選ぶところが限定される。
そして、受け付けているところも、かなりいい加減なところが多い。何もしないでお金だけ取るところもある。
探偵というのは、日本でもイイお値段(数十万円~)する業界なのに、海外となると金額はハネあがる。だから成果もなにもなく、依頼だけ受け付けているところが多い。
日本の警察にいくら言っても、被害者の会でも結成されないと難しいだろう。やりたい放題ということだ。
フィリピン探偵の見分け方
「日本人が問題解決の為にフィリピン探偵を雇う」という場合、ひとつだけコツがある。それは依頼する前に、どのような調査をするのか質問することだ。
実は、こっちで活動しているフィリピン探偵の人は、日本と全く異なる方法で調査を行っているのだ。
例えば「弊社特有の海外ネットワークを活かした調査活動」なんて誤魔化しているところはダメである。話にならない。
フィリピンの調査活動で実績を上げているところとは、ズバリ役所から書類を引っ張ってこれる業者である。
つまり対象者の周辺情報を現地で集められる業者なら、ある程度信頼できるだろう。
なぜ周辺情報が大事なのか?
日本の場合は簡単だ。住所を割り出し、尾行して、なんていう、テレビや雑誌そのまんまの事を行うわけだけど、海外での探偵業はまるで違う。
治安の悪い国や銃合法の国では、探偵は簡単に殺されてしまう事情があるので、腕の良い探偵は、尾行や盗聴のようなことは一番最後に行う。(行わないことも多い)
例えばフィリピンの失踪者探しの場合、渡航履歴や住所、電話番号まで簡単に役所で割り出すことができる。また(悪用防止削除)して、どんなに点々としている人でも住所を特定することができる。特に日本人の場合、このやりかたはかなり有効だ。
これで割り出せなかったとしても、少ない情報からの聞き込み情報も重要である。銀行取引関係も強い。
何故なら、フィリピンは情報管理はガバガバ中のガバガバだからだ。
心あるフィリピン探偵とは、探偵業というよりは書類集めをしている人たちなのだ。
まず書類を集めて大雑把な目星を付け、そこから実際に人を動かして、浮気だの失踪だのという本調査にしていく。二段構え戦法を取っているところは、ひとまずマトモなところかも知れないと合格点をあげることができるだろう。
いきなり「海外出張調査費」等と100万円も請求してくるところは、ただのボッタクリである。
海外調査とは、大手探偵事務所でも海外下請に投げることが多いので、ただ中抜きされるだけだ。100マンで受けて30マンで調べさせ、書類作ってオシマイということも往々にして起こりやすい。
実際いくらかかるのか?
わたしの相場感からいえば、フィリピンの失踪者探しなら300万円くらいかなとおもう。
実費100万、下請100万、利益100万くらい。粗利5割以下ということもないだろうから、実際はもう少し乗っかるくらいだろう。成功報酬+50万くらいか。
500万円と言われても、まぁそのくらいはあり得るかな、とおもう。危険手当があるような仕事なら受けないとしても、そのくらいかかる気もする。
よく「この女に騙されました!探してください!」なんてことをネットで見るけども、日本人同士助けてやりたい気もするが、10万20万ではなんともならない。
書類調査を行うにしても、なにをするにも実費がかかるからだ。
生き別れになった息子に会いたい!なんていう同情できる案件であっても、150~200万円くらいかかるんじゃないだろうか。
(こういう話の場合、信頼できる業者にお金を払えば見つかるケースは多々ある)
とにかく依頼したからには大金が動くので、何もしない業者にだけは気をつけてもらいたい。