マニラ:CCTV交通違反について

最近、マニラでは、新たな交通違反摘発手法が開発されているようだ。

私も知っていたんだけど、周囲の人々からも話が聞こえるようになり、これはただ事ではないと思うようになってきた。相当の摘発があるようだ。
これ「CCTV検問」といい、監視カメラで違反を確認したら自動的に切符を切られるという制度なんよね。

 

マニラだけ!

このCCTV検問という言いがかり摘発システムはマニラ近郊だけである。外でハンドルを握っている同胞は一切関係ないので安心して欲しい。
ただしジワジワと広がりを見せるだろう。セブ勢はいまのところ関係ないがどうなるか・・・

 

CCTV検問の恐ろしさ

この監視カメラ違反確認というのは、一応不服を申し立てることができるんだけど、それは違反して7日以内ということになっている。
つまり実質無理ということだ。書類が届くまで10日もかかったら、もう不服申立できないからだ。そもそも比の免許は、住所変更しづらいので(きちんと住所を申告しても、発行された免許は古い住所が書かれていることが多い)書類なんて届かない人も多いだろう。

フィリピン政府は、車検に持ち込まれた車両の持ち主に、がつーんとペナルティを払わせるという算段のようだ。

つまり簡単にいえば、今後マニラの中古車市場では、これまで以上に「ババ抜き車両」が出ることになるわけだ。

自分の守り方

では、私たちは、どうやって身を守ったらいいのだろうか。それは交通違反を犯さないよう、注意深く運転することではない。

まずドライバーに教育をし、プライベートで車両を使わせないことを徹底させることだ。そして中古車購入の際は、違反履歴の無いものを買わなければならない。
もしもあなたが本国のフィリピン支店を任されている管理職ならば、一台の社用車であっても、定期的に違反歴をチェックし、その履歴を残しておくことが証拠になるだろうし、管理している証左になるだろう。とはいえ、フィリピンの複雑怪奇な交通行政システムと逐一相談することなど不可能だし、あなた自身、そんなに暇ではないだろう。

ではどうすればいいのか。やり方を教えよう。

まず社用車の駐車場にいき、SMSで LTO<space>VEHICLE<space>Plate# 

と打つことだ。(例)

LTO VEHICLE ABC123
(↑これをコピペしてナンバープレート部分だけ変える。半角部分に注意)

できたら2600に送信する。こんな具合だ。

実は、LTOは昔から、盗難車やひき逃げ車両などに関しては即座にフィリピン全土に手配する仕組みを作っている。有難いことに、一般市民も見れるようになっている。
そのへんを走っている車の犯歴も、全部オープンになっているのだ。(特に中古車を買う人は、この手間を惜しむべきではない!特に車両の色w)

『いやー、LTOの情報なんて、いつ更新されたかわかんないじゃん?』
『フィリピンの行政なんて信用できないよね?だからなにって話?』

という、自称フィリピン通の言葉に惑わされてはいけない。行政機関の返信というのはそれなりの価値があるし、大義名分にもなる。裁判にだって耐えられる証拠にもなる。
正直LTOが即座にナンバープレート照会してくれるのは凄く有難い。日本にだって、こんなサービスはない。

フィリピンでは、どんな中古車だって、まともに買えば100万円くらいはするのだから、2ペソを惜しむ人はいないだろう。買うなら気休めにチェックするのは無駄じゃない。
レンタカーでもダチのクルマでも、取引先の車でもなんでもそうだけど、ほんのひと手間で履歴照会は出来る。なんならそのへんのタクシーだって照会できるのだ。