海外在住者はどのようにSIMカードを組み合わせるべきなのか?

日本の携帯電話といえば、docomo,au,softbankの3巨頭である。この3つのナニか系のSIMを入れていれば良い。
電波の入りも、もはや似たり寄ったりであろう。よほどの田舎や離島でもないと、この3つのどれかを優先して選ぶというシーンはないだろう。

 

じゃあ、海外在住者は、どこと契約すればいいのか?私たちは日本国内の電波なんてどうでもいいんだけど、「帰国して電話番号がないのは困る勢」だ。
日本社会は、携帯番号がないとなにもできないからだ。

答えは楽天である。楽天電話が、一番海外勢にとって都合がいい。

「はァ?なんでわざわざ、新興キャリアを使わなきゃならんのよ」と思ってはならない。

楽天電話といえば、最近ゼロ円携帯を廃止して、基本料金を取るようになった、第四の携帯電話会社である。言うまでもなく、普通に考えて、わざわざ楽天電話を選ぶメリットはない。

一番海外に強いのは楽天

まずハッキリさせておきたいんだけど、これまで俺らの扱いというのはどうだったか。

「海外に住んでるゥ?あっそ。じゃ、発信30秒で何百円な?俺ら高いローミング料払ってるんだからさぁ!」
「番号維持ィ?日本に住んでないのに番号だけ欲しいってか?アァ?じゃあ毎月何千円払えよな?口座にカネ無かったらブラックリスト一直線だかンな?」

という扱いを受けてきた。酷いもんである。SIMカードが100円しない国に住んでいると、使ってもいない番号維持に毎月何千円というのは理不尽に思えてくる。
特に留学生は、全く使わない電話番号の維持のために、毎月いくらかカネを払っていたと思う。サービスを受けていないのに、だ。

 

楽天だけは海外を知っている

ところが、楽天電話は違う。これもっと宣伝したほうがいいと思うんだけど、楽天は海外仕様を基本料金内で使っていいよと言っているのである。
これは、全世界130万人以上いると言われる、隠れた日本国籍者(海外日本人)が、一生楽天の信者になるほどのサービスだ。楽天会員数を考えると、これは途方もないことである。

これまで、帰国時不便だといってカネドブを何年もしてきた人は、何千人という単位ではないだろう。
楽天電話は、日本で番号維持の為に払った基本料金の範囲内で、海外でも使っていいよというサービスをしている。こんな途方もないことをしているのは楽天だけだ。
たとえばフィリピンで、楽天SIMを持ち込むと、一か月2Gまで追加料金ナシで使えるのだ。もちろん割高だけど、少なくともカネドブではない。それに2Gあれば、一般人は一か月間に合ってしまう。当然ローミングだから、+81の番号は全部通じてしまう。メチャクチャいいのである。

海外日本人勢というのは、身分もはっきりしている(全員パスポート持ちだ。ID資格系は国内より強いだろう)し、他社がやってないんだから楽天一択にもなる。つまり将来の岩盤信者になってくれる日本人が、海外にいるのだ。日本国籍のブルーオーシャン百数十万人。その家族も含めたら途方もない数となる。

ま、フィリピン在住者は楽天+GOMO!SIMのアンドロイド二枚刺しが最強OF最強という結論になるだろう。もはや「SMART+GLOBE」という時代じゃない。
在住者ならSMART+GOMO!になるだろう。

日本では楽天+ハナセル フィリピンでは楽天+GOMO

アップル、アンドロイドを問わず、おそらくこれが、海外在住者SIMの結論だろう。これ以上がもう無い。
楽天を主軸として、ハナセル(年39$で日本の番号をくれるSIM。非居住者以外買えない特殊SIM)とGOMO(グローブのデータ通信を30G300Pで提供している会社。普通に売ってないのが難点)を切り替える。GOMOはスマートにしてもいいだろう。令和四年現在、私が考える最強の組み合わせがコレだ。GOMOは捨てSIM枠としても使えるので2役となる。

海外に住んでいると、持ち歩くスマホの数も増える。「仕事用、プライベート用、ジャペン帰国用!」なんてやっていると三台だ。
スマホ三台!!なんかの売人じゃないんだからさぁ。現実的に、スマホは二台までしか運用できない。

それに、いまどきはアプリの国別認証というものがある。スマホは、現在国境を飛び回るようには出来ていない。国をコロコロ買えるというのは犯罪者という立場になっている。
実際、アンドロイドの国別認証を変更するのは一年という縛りがある。海外と日本で戦っているビジネスマンは、年に7度も日本海外を往復するだろうけど、それは自分で対処してね!ということになっている。スマホの世界は、まだボーダレスとは言えない。だから台数が増えてしまうんだけど、人によっては4台5台ということになる。充電だけでも大変だ。
私も過去、SIMが増えてしまってトリプルSIM(一台で3枚入るケータイ)を持っていたことがあるけど・・・

海外に住んでいれば、自然とSIMやスマホの台数も増える。実際、見切れなくなってくる。これにデスクトップやラップトップも加わり、事務所には据え置きもあるとなれば、あなたが優秀でも混乱してくるし、気になるし、見逃せば相手にも迷惑がかかってくる。「じゃあ一本化すればいい」なんていうのは、これまたITのリテラシー上難しい。新卒研修で「情報という卵を一緒のバスケットに置くな」とコンサルに言われる時代なのだ。

わたしが思うに、いまの現代人ってのは、端末を4つくらい、とっかえひっかえ管理して生きている。海外在住でビジネスをやるとき、それが面倒だと思ったら人を雇うことだ。(あなたの秘書を雇うこと)威力は絶大だ。面倒なことはお金で解決してしまうというのは真理だ。