フィリピンでの「通称」ってなんなの
一昨日くらいに、元大統領経済顧問マイケル・ヤンの兄であるトニー・ヤンが逮捕されたってニュースがあったんだけども、その罪状に『反エイリアス法』(←本名を名乗っていないのは違法という話)ってのが含まれていて驚いた話。今日も酔っ払いブログ書くぞ~!!(笑)
フィリピンでは通称が当たり前なんだっつーの
これ以前も書いたような気がするんだが。酔っぱらってるからもう一回書く事にする。比では、ごく一般的に、ほとんど全員『あだ名』で呼び合う社会である。
これはなにも本名を隠しているわけでは無く、うーん。ほとんど文化のようなものだ。例えば、大家族の末っ子なんて、100%『ブンソ』としか呼ばれない。一般人だって、一度根付いたあだ名で、ほとんど一生呼ばれるのがフィリピン社会だと思っていい。正式な出生証明書を見て『オマエ、こんな名前だったの?』みたいなヤツはザラにいる。
フィリピンでは通称が認められた社会
役所では本名しか使えないと思ったら大間違い。役所でも、名前欄に「通称」という欄があって、そこに記入することができる。そもそも本名を隠す行為自体が微罪となっている。凄い『あだ名社会』なのだ。
なんでこんなことになってるかっつーと、比は良くも悪くもバランガイの集合体国家。法的にどうであろうが、近所で呼ばれている名前を名乗るのは、ごく普通の事なのだ。
もちろん、比の民法では、あだ名を悪用することは禁止されているのだが、本名を誰も知らないことがマジで多いので、書類にも「通称名記入欄」があるというわけなのだ。
外人もあだ名でOK!
こんな社会だから、外人も勝手にいろんな名前を名乗っている。しかもそれは、なにか咎められることも無い。
例えば日本人の場合、ヒロタカという名前だったら、ほぼ自動的に「ヒーロー」とか。バランガイでいつも酔っぱらっていたら「ラッシン」とか。近所に勝手に名付けられ、それが名前となっていく。酷い時は「ハポン」なんてあだ名(?)を付けられたヤツさえいる。
韓国人だと「イングリッシュネーム」とかいって、全然自分と関係ない名前を名付けて、それを使うことも多い。
本名さえも変えられるのがフィリピン
以前にも書いたように、フィリピンでは役所が勝手におかしな名前をつけたり、両親が届けた名前と違ったり、綴りが間違っていたり、そもそも登録した書類の文字自体が読めなかったりするという問題が、いまでも毎日毎日起こっている都合上、本名そのものの変更も無茶ではない。
日本の場合、名前変更は裁判所なんだけども比の場合は市役所で出来るのだ!(笑)
比の場合。役所なんてもうねぇ…正式な名前変更の審査なんて、コネさえあればなんっとでもなる。
ほんで。これが認められるとどうなるかっつうと、新しい出生証明書が発行されるのだ。そうなると新しい銀行口座だって開ける。
比がマネロン大国とかいうのも、ある意味仕方ない部分もあるんである。こういった「過去の役所がいい加減なことをしたせい」で、現代に至るまで、名前変更の申請が絶えないのは、あと2、30年は続くんじゃないだろうか。
名前変更すれば、日本再入国もいけんじゃね?
日本でやらかした比人は強制送還からの、上陸禁止5年打たれるんだが。新しい出生証明貰えたら、これもう別人になるわけで。
オッ、じゃあ名前変更すりゃいいんじゃね?という比人は多い。
日本でやらかし比人だって、過去を捨てれば良いのだ!と、国で名前変更しても、これ無駄なのだ。
本邦では2007年より、外人の指紋を取っているし、もしも強制送還くらったならば、10本全部指紋取られてる場合がある。それに、いわゆる顔面認証(これは日本人もやってるよね)がどうしたって通らないだろう。
比での名前変更が通るのは、あくまでも国内のみということも覚えておこう。