フィリピンの痴漢事情

光あるところに闇はある。電車あるところに痴漢はある。これは万国共通である。実はフィリピンにも痴漢がいるのをご存じだろうか。

「ええっ!まさか!男女共に、敬虔なカトリックの国なんでしょ?結婚するまで処女だってるるぶに書いてあったよ!」それはその通りなんであるが(笑)それにしても痴漢はいるのだ。うーむ、どういうことなんでしょうか。今日は痴漢の話。なお比の電車は全部監視カメラ付である。

フィリピンの女性専用車両

なんと。フィリピンの(というよりマニラしか電車がないのでマニラの)電車には、女性専用車両があるのである!これはかなりエライ!
うっかり男性が乗ろうとすると、係員から『オマエナニ乗ってんじゃボゲェ!』と思いっきり怒鳴られる仕様になっている。
しかも。マニラの女性専用車両は乗り場の近くに設定されているので乗りやすい。もちろん1-2両のみであるが、気になる女性は乗ってみてはどうだろう。

女性専用車両に乗っていい男の例外

実は女性専用車両には男も乗れる。それもかなり例外がある。

1.軍人 制服軍人は乗れる
2.警官 制服警官は乗れる 要は治安職員は乗れる。これは抑止力になるということだ
3.妻同伴の夫は乗れる
妻を守るためなので、当然夫は女性専用車両に乗って良いということになっているが、かなり視線を浴びるらしいw
係員に旦那ですと申し出れば乗れるようだが、正直めんどくさいと思うので普通に一般車両に乗った方がいいと思う

マニラで痴漢!バレたらどうなるのか

これはもうね。日本の痴漢冤罪なんてもんじゃないよ。
唯一の救いは、日本みたいに「女性側のでっち上げ」が、まだ認知されていないこと。ホンマこれだけが救いである。これは絶対日本から比に輸出してほしくない。

私は、一度だけ、痴漢がバレた男性女性と、同じ車両に遭遇したことがある。

もうそこからが凄かった。控え目に言って暴力の嵐。マガリャネスからタフト間だった。もう、ボッコボコ。痴漢した(かも知れない推定無罪の男性)は、なんとか階段を上り、改札を抜けた。タフトの乗り換え口には常時警察が座っているのだ。犯人は、まっすぐ警察のほうに向かっていった。

まさに集団リンチ!

例の乗り換え口で、犯人は男衆に捕まりボッコボコ。女性の叫び声(いつまで叫んでんだコイツ)というのは、男性の暴力的衝動を呼び覚ます。
助走をつけて、顔面にサッカーボールキックかます男性多数。コレほんま死ぬんじゃないのか。指や腕がヘンな方向に曲がっている。
そしてなにより凄いのが、警察デスクの真ん前で、思う存分ヤラれているのだ。

わたしは野次馬として、大変ハラハラしていたんだが、もうこのままだと死ぬな、という感じのところで警察が立ち上がり、「それまで!」と制した。民衆はそれで暴力を止めた。

男は目も見えていないようだったが、なんとか自力で立ち上がり、そのまま出口に向かって消えていった。警察はそれでおしまい。
そう。治療ナシ。「命までは取らない」程度の暴力を受けるのが、マニラの痴漢ペナルティなのである。冗談じゃない。下手すれば死ぬぞこのやりかた….おそらく死んだヤツもいるだろう。そしてその場合、おそらくウヤムヤなんだろう。

比で痴漢冤罪やられたら下手すりゃ合法殺人である

比には、おそらく痴漢冤罪文化は、まだ無い。私自身電車を月に何度か乗っているが、痴漢系の騒ぎは本当に少ない。しかしそれだけに、女性が騒いだら最後。証拠もクソもない、死の一歩手前まで殴られ続けることはあり得る。

別に痴漢に限らないが、比では、強盗でもなんでもバレたら周囲の奴らから死ぬほどボコボコにされるのは普通の事だ。スペイン文化圏をナメてはいけない。こと犯罪系において、一般人は中南米みたいな対応を取ってくるのがフィリピンだ。警察はむしろ止める役目である。(だから、ある程度放置している)

マニラの電車。スリは多いが痴漢は少ないと覚えておこう。ま、スリもバレたらどうなるか…