フィリピン・マニラでの年越し注意点(manila new year)

明日は大晦日ということで、表題の記事を書きたいと思う。毎年毎年、同じことを行い、同じ失敗を繰り返しているので、一応念のために一回書いておきたいとおもう。知っている人には余計なお世話かも知れないが、知らない人もいるだろうから一応。
(※なお、この注意点は、比に住んで長いひとは皆同じことを言う。俺だけが言っていることではない)

フィリピンで年越し。花火をしてはいけない

フィリピンでは、年越しカウントダウンは花火をすることと相場が決まっている。初の海外年越しのひとなんかは、みんなと一緒に楽しんじゃおうと思うかも知れないが、もしそう思っていた人が一人でもいるならば、コレ書いた甲斐があるというものだ。

良い子は花火をしないこと。これ絶対。

もしも、明日の為に花火を買ってしまっているひとは捨ててください。はっきりいってロクなことがありません。年越し花火をしたいなら日本でやりましょう。

何故花火をしてはいけないのか

危ないからである。

特にマニラの年明けは、夜だというのに上空が真っ白になるほど盛大に花火が行われる。
その中には粗悪品が相当に含まれており、指を無くす人が、毎年大勢出てしまう。

マニラの露店で売っている花火は、日本のモノと比べてもデカいものが多い(=火薬量が多い)その割に、高くまで上がらない。
中国文化の連発式爆竹も、着火から爆発までが早いので本当に危ない。

フィリピン政府は、この正月花火を苦々しく思っており、取り締まりはしているのだが、需要が多いので毎年同じことを繰り返している。
特に、フィリピンで子育てしている夫婦の方。子供がやりたいと言っても絶対にやらせてはいけない。「強く注意するのも大人の役目」と言うほどに絶対やってはいけないのがフィリピンの正月花火である。見れば分かるが、日本と違って、大して綺麗でもない。音が派手なだけで、風流等とは無縁のものだ。
トライシクルドライバーが指を無くして、生活の糧を失い、明日からどうすれば…なんて泣いてるニュースは毎年の風物詩である。同情の余地なし。他の仕事を探せ。

屋根の薄い家(スクワッタ)にはいかない

これはどうしてかというと、銃弾が降ってきたとき、屋根を貫通して室内に降ってくるからである。
フィリピンに限らないが、発展途上国や銃のある国全般においては、年明けの景気づけに、空に向かって銃を撃つヤツが必ずいる

あの景気づけの発砲した弾というのはどうなるかというと、アレ、上空までいったら重力で落ちてきて、恐るべき運動エネルギーを得て地上に落ちているのである。滅多にないが、当たったら死ぬ。しかも犯人わかんない。犬死である。

フィリピンでは、アケオメ発砲をした銃弾が、誰かの家の屋根を突き破り、寝ている乳児に当たって死ぬという、信じがたい事故まで起きている。酷すぎる。

それでもフィリピンの正月は、銃を撃ちたがるヤツが絶えない。
というのは、年越しでは爆竹の音で戦場みたいになるので、どさくさに紛れて銃を撃つヤツがいるのである。
特に年末年始は、田舎のバランガイだと銃やナイフの見せびらかし大会になることもある。近所の林や土手に向けて撃つヤツがいても決しておかしくない。酔ってトラブルが起こったりすると、止めようぜと言った貴方が撃たれたり刺されたりすることもある。マニラでは、ニュースにならない殺人が毎日起こっていることを忘れてはいけない。

カウントダウンをしたいなら、カジノ等安全な場所のイベントにいったほうが思い出に残るだろう。
海外では、危険を予知して行かないビビリ、ヘタレのほうがいいと思うんだがどうだろうか。

年越しは、とにかく火薬類には近づかないこと

フィリピン政府は『花火と銃』を止めろと、毎年毎年うるさく言っている。違法行為としてアナウンスもしている。違法となったので、比の国家警察は、正月期間は発砲禁止となっており、銃に紙の封印を付けられるほどだ。(撃ったらバレるようになっている)コレつまり。昔は警察官でさえ『明けましておめでとうーー!!』なんつって実銃を撃ってしまう文化があったわけだ。

だから、フィリピンで年越しをする際は、出歩くなとは言わないが、酔っている比人と喧嘩しないこと(立ち去ること)トラブルのある人と会わないこと、近所の誘いに乗って花火をしたり、エンペラドールの回し飲みをしたりしないことだ。

今年も…いや。来年もか。どうせ同じようなニュースが流れるんだろうけども、読者の方には、巻き込まれないようにしてくださいね、としか言えない。よいお年を。